●職務内容
製油所の安全安定操業の源にである設備の信頼性向上(≒トラブル削減)と競争力強化を担う業務です。
設備のリスクを適切に評価し、プラントの信頼性を高めることで、社会のエネルギー基盤を支えるやりがいのある仕事です。
現在、ENEOSには、国内に多数の製油所を有しており、オーナーズエンジニアとして自社のプラントを自分たちの手で守りながら、協力いただく多くの関係会社方々とともに、安全かつ的確に設備管理と現場管理を行う責任のある業務です。
入社後は各製油所の以下のグループへ配属となります。
※グループ構成は各製油所によって若干異なります
<設計>
・設備技術グループ ⇒設備全般の設計検討を行い、設備の新設および改造検討を担当頂きます。数千万円から数億円の改造案件の検討がメインですが、本社主導の数百億円の案件に製油所代表として加わって頂くこともございます。
<保全>
・ 設備保全グループ ⇒ 設備検査グループが立案した設備戦略を戦術に落とし込み、具体的な補修工事の計画と指示を担当頂きます。既存設備の保全メンテナンスノウハウを蓄積し、安全かつ確実に補修工事を実施できるように管理を行います。中規模製油所では約2,000基、大規模製油所では約8,000基の静機器やそれをつなぐ配管、また、最大11万キロ程度の容量を持つタンクなどが管理対象となります。
・ 機械保全グループ ⇒プラントの心臓の役割を果たすコンプレッサ、ブロワ、ポンプ等(≒回転機器)検査を実施し、寿命評価し、その評価に応じ、更新、改良(材質変更)の設備戦略(方針)の立案を担当いただきます。また、具体的な補修工事の計画、指示も担当いただきます。既存設備の保全メンテナンスノウハウを蓄積し、安全かつ確実に補修工事が実施できるよう、管理を行います。
業務規模としては、中規模製油所でも約1,000基、大規模製油所で約6,000基回転機(発電タービン、コンプレッサー、ポンプ 等)が管理対象です。例として、発電タービンは30MW級、最大300MW級のタービンを取り扱います。
●仕事の魅力・やりがい
製油所には、広大な敷地と多種多様な設備を有し、それらを全て細部にわたり、設備管理を行っています。設備では、石油という危険物を扱っているため、その評価は高度なリスク管理に基づき、確実性、そして網羅性が求められます。
そして、その設備管理業務には、ENEOS社員のみならず、多くの協力いただく関係会社の方で支えられており、先端で働く全員の安全管理もENEOS社員の責務であります。
オーナーエンジニアとして、広くかつ深いスキルを蓄え、自らの設備を自らの手で設備管理、そして現場管理していくのが魅力かつやりがいです。
また、製油所のエンジニアは、技術に基づく多数の意思決定に係ることから、技術力だけではなく経営目線での判断の訓練には適したポジションです。
●入社後のキャリア
将来的なキャリアとして、国内の各製油所や本社への転勤を経験してゼネラリストとしてマネジメントを目指すキャリア、「転勤猶予制度」を活用し製油所のアンカーエンジニアを目指すキャリア、ご志向に応じたキャリアパスを描くことが可能です。
※「転勤猶予制度」については、採用ホームページをご確認ください。
参照:https://www.eneos.co.jp/recruit/workstyle/system.html
各製油所は規模や統合による設計思想の違いなど各所ごとに特徴があり、キャリアを通じて複数の製油所を経験頂くことで、エンジニアとしてのスキル・経験の幅を広げることができます。
以下、配属先製油所の一部をご紹介します。
<川崎製油所>
川崎製油所は、陸上ならびに海外輸送の便に恵まれ、かつ大消費地である首都圏を背後に控えた京浜臨海地帯に立地しています。
我が国最大級の石油精製能力をもつ当グループ最大級の製油所であり、日本最大級のFCC(流動接触分解装置)、日本唯一のH-Oil(重質油脱硫分解装置)を有しています。
石油精製プラントと石油化学プラントは、製品の相互融通、設備の共用、組織の統合により一体運営され、効率の高い生産体制を実現しています。
<水島製油所>
◎2019年にスーパー認定事業者に認定されました。
安心・安全・安定操業の実現に向け、統合マネジメントシステムの構築、リスクアセスメントの網羅性および質の向上、運転支援システムを始めとした先進技術の積極的な導入など、様々な保安管理活動を推進するとともに、ヒューマンスキルを含めた人材育成の強化が評価されました。
水島臨海工業地帯の中心部に位置し、350,200バレル/日(約55,682KL/日)の原油処理能力を有し燃料油、潤滑油、石油化学製品、石油コークス等を多角的に生産する我が国内最大の近代的総合製油所です。
<麻里布製油所>
ENEOSの本州最西端の製油所として、中国、四国、九州および北陸地方に石油製品を供給するという大事な使命を担っています。特徴は、通常の製油所にはない石油コークス製造装置を備えている点です。ここで生産された電気炉電極用の高品質ニードルコークスは世界最高の品質を誇り、太物黒鉛電極に使用される最高級グレード品は50%を超える世界シェアを占めています。また、硫黄分を多く含んだ利用価値の低い石油コークスは発電用のボイラー燃料に使用し、電力卸供給事業も展開しています。
仙台、千葉、川崎、根岸、鹿島、千葉、堺、水島、麻里布、大分、など、全国に拠点がございます。初任地はご希望を伺ったうえで、内定時に決定致します。
●補足
実務は外部協力会社と連携の上、実施いたします。立ち位置としては中長期の保全の計画、予算管理、業者手配、スケジュールコントロール等を、ある種プロジェクトマネジメントのような立場で実施頂く業務です。
その意味で、EPCプロジェクトマネジメントの経験者や設計取り纏め、工事取り纏めの経験者などの 保全業務未経験者も含め、採用ターゲットとしています。
(ユーザーサイド、EPCコントラクタ、メーカーなど立場も不問で募集されています。)
【会社の職場環境について ダイバーシティ推進】
内容:育児関連制度、フレックス制度、在宅・短時間勤務等々
※共働きしやすい会社ランキング16位(日経BP)、健康経営銘柄 ホワイト500、えるぼし最高位認定(2020年10月)
企業HP(詳細):https://www.eneos.co.jp/recruit/workstyle/system.html
■休日:完全週休二日制