【2023年下半期】管理部門におけるSDGs/ESGの取り組みと転職市場動向

  1. SDGs×転職市場動向
  2. 管理部門(経理/人事/法務)

公開日:2023/08/16 / 最終更新日: 2023/11/30

昨今、多くの企業が「サステナビリティ」「SDGs」「ESGに関する取り組みを開始しており、その企画・推進を担う人材の採用が活発化してきました。

一方で、SDGs関連の仕事に興味を持ち、転職の道を探るためにJAC Recruitment(以下、JAC)にご相談いただく方も増えています。

今回は、事業会社における管理部門でのSDGsへの取り組み・求人傾向・転職成功事例などについて、管理部門の転職サポートを専門とするJACの転職コンサルタントが解説します。

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  • 管理部門でのキャリアをさらに深めたい
  • 経験を生かしSDGsを推進したい
  • サステナビリティに興味がある

上記のようなご希望がございましたら、私たちJACへ相談してみませんか?

SDGs関連の仕事に興味はあるが、具体的に何ができるか分からないという方はぜひ一度JACのコンサルタントにご相談ください。

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管理部門におけるSDGsの取り組みと転職市場動向・求人傾向を職種別に紹介


管理部門のなかでも、「人事」「広報/IR」「経営企画」の3つの職種について、SDGsへの取り組みによる転職動向と求人傾向を紹介します。

人事の転職トレンドは「女性活躍」「D&I」の実現

事部門に関わるSDGsの目標としては、「5:ジェンダー平等を実現しよう」「8:働きがいも経済成長も」が挙げられます。

「女性活躍」や「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」を推進するために、人事部門は採用や柔軟な働き方の仕組み作りを担います。

現状は、サステナブルな組織を作るために人事として何ができるかを模索している状況で、施策の一環として従業員エンゲージメント向上に力を入れる動きも目立ちます。

人事部門の中でも求人としてニーズが増加しているポジションは「採用担当」です。

労働人口が減少に向かうなか、多様な人材を獲得し活用していくために、各社採用の強化に取り組んでいます。採用ポジションにおいては、同程度規模の企業での採用の経験者が求められています。

他にも「タレントマネジメント」「エンゲージメント向上」などに携わった経験者のニーズもあります。

広報/IRの転職トレンドはサステナビリティの取り組み発信

サステナビリティに関する会社の方針や取り組みを、社内外のさまざまなステークホルダーに向けて発信する必要性が高まっています。

サステナビリティへの取り組みと成果が企業価値の判断材料となり「ESG投資」も増えている昨今、投資家に向けたアピールも重要です。そのため、広報部門の中でもIRの強化に取り組んでいる企業が増えています。

そういった背景から、IRの経験が豊富な方のニーズが高まっております。また広報の中でもサステナビリティ関連の経験が少しでもあれば歓迎されることもあります。

経験者自体が少ないため、前職の企業規模はあまり問われず、かつ経験が短くても転職を成功させている事例もあります。

社内の情報を収集して把握する「インプット」、それをステークホルダーに向けて発信する「アウトプット」、両方のバランス感覚に優れている方が歓迎されます。

経営企画の転職トレンドは「サステナビリティ」推進

あらゆる企業が「サステナビリティ」の推進を掲げています。そのコンセプト作りや具体的な施策の策定を行うポジションとして、経営企画部門内に担当者を置いたり、チームを発足させたりしています。

「サステナビリティ推進室」を新設し、本腰を入れて取組む企業も見られます。

「サステナビリティ推進担当」「ダイバーシティ推進担当」といった名称で求人が出ていますが、その役割や求める要件について、まだ明確に定義できていない企業も多いです。そのため、異業界出身者も含めた幅広い方が選考対象となっており、ニッチな分野の経験者が面接へ進むケースも。

多くの場合「経営の意思決定に近いポジションでの経験」「サステナビリティへの強い興味・関心・基礎知識」が求められ、「CSR」に携わってきた方にも期待が寄せられています。

また、官公庁で環境関連やサステナビリティ関連の業務に携わっていた方がサステナビリティ推進担当者として転職されている事例も見られます。

「カーボンニュートラル」を課題とするメーカーなどでは、いち早くその課題に取組んできたエネルギー企業などでの経験を持つ方を歓迎しています。

採用ポジションは企業によってさまざまです。経営企画部門に所属するサステナビリティ企画・推進担当者を「まずは1人」採用するケースもあれば、「サステナビリティ推進室」など組織化ができている企業ではメンバークラスを含め、多くの求人が出ています。

管理部門におけるSDGs転職・求人で求められるスキル・マインド


SDGs関連の求人では、スキルとして「分析力」を求める傾向が見られます。管理会計やマーケティングなどのように全体を俯瞰し、状況や課題を分析する力を持つ人材が求められているのです。

また、マインド面においては、指示を待つのではなく主体的に行動を起こせること、固定概念や思い込みにとらわれないゼロベース思考などが重視されます。

サステナビリティ推進を掲げたものの、まだ方向性ややり方が見えていない企業が多数。既存の慣習やしがらみなどにもとらわれ、先が見通しにくい状況のなかでも前へ進んでいくマインドも必要とされています。

管理部門におけるSDGs求人への転職成功事例2例


 管理部門でSDGs関連のポジションへの転職を果たした方の事例を2件ご紹介します。

サステナビリティ関連のコンサル経験を生かし、大手金融企業へ転職

Aさん(30代前半/男性)は大手監査法人、コンサルティングファームで経験を積んだ後、大手金融企業Z社のサステナビリティ推進担当として転職。年収は前職よりも数百万円アップし、1000万円を超える金額となりました。

一般的に、コンサルティングファームから事業会社への転職を図る際は、年収ダウンとなるか、希望年収額の折り合いがつかず採用見送りとなるケースが多く見られます。

しかし、JACのコンサルタントは、Z社のサステナブル経営推進の本気度を十分理解していました。

Aさんの、上流から下流まで幅広くサステナビリティ領域の業務に携わってきた経験はZ社で手腕を振るうのではと企業にお伝えしたこともあり、年収アップの転職が実現しました。

人事職として、「労務」から「エンゲージメント推進」へ転換

Mさん(30代前半/女性)の場合、サステナビリティ関連のキャリアはないものの、サステナビリティ推進に関わるポジションへの転職を果たされました。

Mさんは大手メーカーグループで人事を担当。労務を中心に、人事評価や制度改定などにも携わっていました。親会社の方針に従う働き方だったため、「今後は、企画など上流工程を手がけたい」と考え、転職を決意。

さまざまなポジションの求人を検討し、面接も受けていくなかで、自身の興味の方向性が「社員の定着」であることに気付いたMさん。

結果、大手メーカーがサステナビリティへの取り組みの一環と位置付ける「エンゲージメント推進」のポジションを選択し、入社されました。年収は50万円ほどアップしています。

>SDGs×管理部門の転職に成功したMさんの事例へ

管理部門におけるSDGs求人への転職ならJACへ


JACには管理部門職の転職支援を専門とするチームがあります。転職ご希望者の方の経験やコアスキルをもとに、「サステナビリティ」「SDGs」に関するどのようなポジションで活躍の可能性があり、どのようなキャリアを形成していけるかをご提案いたします。

前述のとおり、サステナビリティ推進関連の採用においては、求めるスキル・経験が明確になっていない企業がまだまだ多い状況です。

企業側も転職ご希望者側も役割や業務内容を明確にイメージしきれていないため、私たちJACのコンサルタントが間に立ち、双方の考え方や志向のすり合わせを行っています。

サステナビリティへの取り組みは、企業によって進捗状況が異なります。これから立ち上げようとする企業もあれば、戦略策定まで完了して実行フェーズに移っている企業もあります。同じテーマでも、方針や施策の内容が異なることもあります。

そうした内情は、求人情報や企業ホームページからでは正確に把握しづらいものです。その点、私たちは経営者と日頃からコミュニケーションをとることで情報収集を行い、転職希望者の方々に具体的にお伝えしています。

まだ転職を決意していない段階でも、「サステナビリティ」「SDGs」「ESG」にご興味がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。

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この記事の著者

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水上 悠一

アカウンティング&ファイナンス 部長

【得意分野】

業種 : 製造業、商社、エネルギー、金融
職種 : 管理部門職種全般
企業タイプ : 準大手~中堅規模企業が中心

2014年から現職にて、リクルートメントコンサルタントとして主に製造業、商社、エネルギー業界の管理部門職種に特化して企業、登録者双方を担当。
コンサルタントとして実務を経験した後、マネージャーとしてチームマネジメントや管理業務を行う。
現在は、部門長として部門の統括、全体マネジメントを担いながら、ご登録様との面談やクライアント訪問など現場の実務にも携わっている。


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