会社の顔として採用を担う、人事職への転職を願う方も多いと思います。
しかし、人事と言っても、人事制度企画や採用、社員教育から、給与計算や労務関連といったポジションまで業務は幅広いです。
本記事では、昨今の人事職求人のトレンドや、人事職転職の成功のポイント、成功事例など、管理部門(人事職)の転職を専門とするJAC Recruitment(以下、JAC)のコンサルタントが解説します。
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人事への転職相談をする目次/Index
人事職の最新転職市場動向
まずは、人事・管理部門求人の転職市場動向を確認しましょう。
企業経営者の考え方が時代の最先端を行っているか
従来、産休・育休・フレックス制度・リモートワークを導入している企業は多かったものの、実際にこれらの制度が運用されているのかどうかは、企業を選ぶ上での重要なファクターとなってきています。
これは「企業経営者の考え方が時代の最先端を行っているか」、「そもそも柔軟性があるか」をはかるための重要な要素となっており、近年の人事の新たな動きとなっています。
年功序列型からジョブ型への人事制度の移行
また、多くの日系グローバル企業が従来の年功序列型の人事制度から、ジョブ型の人事制度へ移行してきていることも一つの特徴と捉えられています。
ここ5年ほどでジョブ型の人事制度の導入企業はかなり増えてきております。
中小・準大手規模の企業では組織変更が増加
最近では、大手企業だけではなく中小企業や準大手規模の企業でも、M&Aを中心とした事業の再編や事業売却に伴う組織変更が頻繁に起こるようになってきています。
これに伴い、人事制度の仕組みを変えたり、採用ターゲットを変更するというニーズが増えてきています。
上場企業では人事制度を整える必要性が上昇
なかでも上場企業においては、M&Aなどによる事業再編後、業績の下方修正や、事業がすぐに軌道に乗らないといった事態を避けたい思いから、速やかに人事関連の仕組みや制度を整える必要があります。
そうなると、中途採用で、即戦力として活躍できる人事職を採用する必要が出てきます。
そのため、中途採用の人事関連の求人も増加傾向にあります。
人事職への転職で求められる経験・スキル
中途採用の人事関連の求人は増加傾向ですが、人事職への転職は難しいのでしょうか?
人事職への転職で求められる経験やスキルを解説していきます。
ジョブ型の人事制度の運用・改善経験
転職動向の章で解説した通り、年功序列型からジョブ型へ人事制度を移行している企業が増えています。
ジョブ型の人事制度は、欧米では一般的ですが日本ではまだ浸透し切っていない制度になります。
そのため、新しい人事制度の運用や改善といった経験を転職にあたり求められる企業が増えてきています。
上層部との折衝力・巻き込み力
制度企画の場合、経営戦略から人事戦略に落とし込む役割を担うため、経営陣とどれだけやりとりしてきたかも重視されます。また、制度改革や新たな制度の導入の際には、反発も生まれるものです。各部門の責任者の理解・協力を得て推進する必要があるため、折衝力、巻き込み力も注目されます。
「どのような壁にぶつかり、どのように乗り越えてきたか」を、面接で語れるようにしておくといいでしょう。
「採用」を一気通貫で行ってきた経験
現在、人事領域では中途採用が激化しており、採用手法も多様化しています。
そのような背景に伴って、戦略立案に始まり実際の採用に至るまで一気通貫で行ってきた実績のある方、つまり「採用」に強みを持った経験者の方のニーズが高いといえます。
「人事制度企画」もニーズがありますが、導入・運用だけでなく、戦略を練る段階から携わった経験がプラス評価されます。
制度の種類については、たとえば「リモートワーク制度」など働き方に関する制度企画より、「評価制度」やそれに紐づく「報酬体系」などの企画経験が重宝されます。
「人材配置」「タレントマネジメント」に関わる経験も評価されます。
日系企業と外資系企業での人事職の違いとは?
日系企業の方が人事は経営に近い位置づけ
人事の観点からすると、いわゆる人事制度や人事の規格といったものは、本来経営方針を具現化する手段のひとつだと言われています。日系企業の場合は本社が日本国内にありますので、人事の制度企画や人事戦略といったポジションは、比較的経営に近いポジションに位置付けられます。その一方で外資企業の場合、ヘッドクォーターは海外にありますので、人事はまったく違った位置づけになってきます。
日系グローバル企業における人事企画、それから外資企業におけるHRのポジションは、「経営の意思決定をする者がどこにいるか」という観点で大きく違ってくるということが言えます。ただし、外資系の大手企業の方が先に人事トレンドをつかみ、新たな人事制度や仕組みを導入しているケースは往々にしてありますので、日系企業が外資企業の人事の仕組みを導入するケースもあります。
「雇用」に対するカルチャー・考え方の違い
それに加えて、カルチャーフィットという部分ではまた違った観点があります。同等の規模であっても、日系企業と外資系企業では雇用に対する考え方や給与・人事制度の考え方が大きく異なるケースがありますので、事前に企業規模や年収だけでなく、従業員の雇用・人事や仕事の責任においてどういった考え方を持っているのか知っておく必要があります。それが企業カルチャーにも反映されてきますので、その違いについては、JAC Recruitmentが企業と接する中で得た情報を、登録者の方に、できるだけお伝えするようにしています。
日系企業と外資系企業の人事職採用のボーダレス化
前述のように、日系企業と外資系企業の人事職に違いはありますが、ボーダレス化も進んでいます。 日系の大手グローバルカンパニーで、主に外資系大手企業で取り入れられているような「ジョブ型の人事制度」を取り入れたり、「HRのビジネスパートナー」を採用するケースが非常に増えています。それに伴い、外資系大手企業で勤務していた人事の方を日系の大手企業で採用するケースが出ていますので、外資系から日系への人事職の転職はここ数年、増加傾向にあると言えます。
人事職の転職成功事例
それでは実際に、人事の転職を成功させた方の当社事例をご紹介します。
人事への転職事例1:30代女性/人事コンサルティング会社→IT企業人事職(年収600万→700万)
新卒で入社した人事コンサルティング会社で、働く人たちが抱えている悩みや課題を主体的に改善できないことにもどかしさを感じていたKさん。事業会社の人事職を目指し、転職活動を始めました。
JAC Recruitmentを含む複数の転職エージェントに登録し、まず他のエージェントを通じて応募した大手メーカーで内定を獲得。少し迷いもあり、JACのコンサルタントに意見を聞いてみると、背中を押されるも「ただし、あなたがやりたいと考えていることを実現できる自由度は期待しない方がいい。まずは、人事としての基礎をしっかり身に付けることを目標にして」というアドバイス。
転職後、前職時代に望んでいたような仕事はかなわず、アドバイスの意味を理解したKさん。しかし「事業会社の人事職」として経歴を積まれ、3年後、再度JACにご相談にいらっしゃいました。
JACを通じた2回目の転職で、Kさんは今度こそ「社員のために改善を図る」望む人事ポジションに就ける可能性がある求人を紹介され、複数企業から内定を獲得。事業の成長性に魅力を感じたIT企業の人事職に転職を決められました。
人事への転職事例2:30代男性/メーカー工場人事→メーカー本社人事・採用(年収600万→600万)
Tさんは工場人事として7年間、工場での労務対応や採用・研修などの人事業務を行っていました。本社人事としてキャリアアップを望んでいましたが、前職では組織体制上、本自社人事に就くという希望が叶いそうになく、転職を考え、JAC Recruitmentにご相談にいらっしゃいました。
JACのコンサルタントと相談しながら改めて転職のこだわりのポイントを整理。目の前の条件やポジションに固執した短期的な目線でなく、中長期でのキャリア目線で、今回の転職の目標を「本社人事のポジション」「将来的に給与の伸びが期待できる」という2点に絞りました。 結果、本社人事の採用担当として内定を獲得。入社時の年収は前職とほぼ同額でしたが、本社人事としてのキャリアを積んでいけること、先々は年収アップが期待できることから、納得してのご決断でした。
人事職の転職はJAC Recruitmentにご相談を
現状の転職マーケットは非常に多様化しており、情報があふれている状態です。その中では、いかに情報を集めるかよりも、どう判断するかが大切になってきています。
JAC Recruitmentでは、企業を担当しているコンサルタントが、直接登録者の方に求人をご紹介するといった一気通貫の体制となっています。どう判断するかの判断材料をコンサルタントが複数持っていますので、それらの判断材料をお渡しし必要な材料が揃っている状態で、登録者に最終的な意思決定をしていただくことが大切だと考えます。
以上のような観点から、「意思決定をしていきたい」もしくは「情報を集めていきたい」とお考えの方にとっては、JAC Recruitmentがとても機能するのではないかと考えています。
人事職の転職関連情報
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