PEファンドとは?業界動向と仕事内容をハイクラス転職のJACが解説

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公開日:2024/05/08 / 最終更新日: 2024/05/10

PEファンドは、近年、業界再編や事業承継などニーズも多様化し、業界全体も大きく成長しています。グローバルでのPEファンドが保有する企業数は約2万8000社、企業価値の合計は3兆ドルとも言われ、その存在感は年々高まっています。 PEファンド業界について、JAC Recruitmentのコンサルタントが解説します。

PEファンドの転職動向については下記をご確認ください。

PEファンドの年収は?求人傾向、必要なスキル・経験をハイクラス転職のJACが解説

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PEファンドの現状と今後


PEファンドとは?

PE(プライベート・エクイティ)ファンドとは、機関投資家(一部個人投資家)からの資金を未上場企業(上場企業のケースもあり)に投資し、経営支援を通じて投資先の企業価値を高め、IPOや売却によって利益を得ることを目的としています。

日本にPEファンドが誕生したのは90年代後半とされます。バブル崩壊による金融危機で企業の経営が破綻するなか、企業を再生させ経済を活性化する役割として、PEファンドが注目されるようになりました。

PEファンド全体の動向と、現在のトレンド/キーワード

事業承継

PEファンドによる日本国内のM&A件数は年々増加しており、企業課題を解決するソリューションの一つとして認識されつつあります。PEファンドが大きく関与する社会課題の一つが事業承継問題です。

事業再編

コロナ禍やインフレなどのあおりを受けノンコア事業からの撤退や、事業構造の改革など事業再編を目的にPEファンドの支援を受ける企業も増加しています。同業界の複数の企業をPEファンドが買収し、一つの企業に再編するというケースもあります。PEファンドの投資は比較的中長期の経営へのコミットを伴うことから、5年~10年単位での戦略を構築できる点や、ファンドが保有する経営資源を活かしたガバナンス強化ができるメリットがあります。

市場区分再編(東証再編)

2022年4月の東京証券取引所の市場区分再編を機に、流通株式時価総額や流通株式比率、2年間の売上・利益・時価総額などの基準が市場毎に設けられました。これによって企業への負担が増したことで、非上場化するケースも出てきております。PEファンド主導の元で株式を非公開化し、外部の経営リソースを活用することで再成長を目指す流れは今後も続くでしょう。

※出典:2023年中小企業白書


PEファンドの今後について

GDP比で見た際のPEファンドの市場規模は米国や欧州が2〜3%台であるのに対し、日本は1%未満に留まっています。しかし、国内のPEファンドによる投資案件と金額は2016年以降、順調に成長しており、500億円を超える大型案件が市場の成長を牽引しています。

歴史的な円安の影響もあり、海外のPEファンドにとって日本は非常に魅力的な市場です。当面は日系だけでなく外資のPEファンドによる日本企業の買収案件も増加することが予測されます。実際に海外のPEファンドの経営層も首相官邸を訪問するなど、積極的な姿勢を見せています。

日系と外資で見たPEファンドの違い

日系のPEファンドは企業の持つ優位性を見抜き、経営者ときめ細やかな対話を重ねながら、次の戦略を打つといった、地に足の着いた戦略を得意とします。取り扱う案件の規模も比較的小規模から中規模に集中する傾向があります。

一方で外資のPEファンドは大型案件が中心です。グローバルで保有するネットワークを活用し、バリューアップできる投資対象かを基準に企業を買収検討します。

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PEファンドに多い求人の仕事内容


PEファンドに多い求人は下記3つとなり、それぞれの仕事内容について解説します。

投資担当

投資候補の案件のソーシングやデューデリジェンス、投資スキームの検討やファイナンスのアレンジ、エグゼキュージョンまでを担当します。また、投資した企業を他社へ売却したり、株式公開をすることで投資資金を回収するイグジット業務も担当します。

バリューアップ担当

買収・出資した企業の価値向上を図るための施策立案や支援を担当します。企業によっては投資担当と兼務でバリューアップも担当するケースがあります。営業・マーケティング戦略のみならず人事や経営にも関与することで、売上高拡大やコスト削減を通じて企業価値の向上に努めます。

IR担当

投資家対応を担当するポジションです。投資家向け説明会やミーティングのアレンジから運営、運用報告書の作成などを行います。ファンドの立ち上げ時は投資担当部門のトップやパートナー、マネージングディレクタークラスの方が主に投資家対応を担うことが多いですが、会社によっては、メンバークラスでもファンドレイズのミッションを担うことがあります。

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JACではPEファンド専任の転職コンサルタントが日系・外資の各ファンド責任者から直接採用のご依頼を受けています。各社の特徴やポートフォリオだけでなく、求めている人物像や各チームで活躍する社員のキャリアや得意領域、カルチャーに至るまでリアルな情報をお届けしています。 私たちは経歴だけで判断するのではなく、転職ご希望者の思いや実現したいキャリアに寄り添った支援を提供しています。PEファンド業界への転職を検討している方は、ぜひJACまでご相談ください。

銀行・保険・証券・PEファンド・カード・Fintechなど金融業界の転職動向については下記をご覧ください。

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この記事を監修した転職コンサルタント

齋藤

齋藤

金融ディビジョン マネージャー

大学卒業後、地方銀行に入行。大企業向け法人RMを経験後、JAC Recruitmentに入社。アセットマネジメントを軸に、プライベートエクイティファンド、ベンチャーキャピタル、不動産ファンド等、投資全般の求人を多く取り扱ってきました。ご志向にあった現実的に可能性の高い求人、もしくは、可能性を広げられる求人をご紹介差し上げます。まずはお気軽にご相談ください。


関根

関根

金融ディビジョン シニアコンサルタント

大学卒業後、新卒でメガバンクに入社し、中小企業から上場企業までの法人営業に従事。資金調達や事業戦略提案を中心に、MBOや事業再生など幅広い業務を経験し、金融業界でのキャリアアップ支援を目指し、JAC Recruitmentに入社。現在は、PEファンド、M&Aアドバイザリーやコンサルティング領域の専任コンサルタントとして従事しております。



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