Sさん(男性/40代後半)
本当にやりたい取組みができるまで、現職では、まだ時間がかかる
大手素材メーカーでエンジニア職を経て、経営企画部門へ。温室効果ガス削減の技術動向調査、カーボンニュートラル達成に向けたロードマップ作成、SDGs/ESGの社内啓蒙活動などを行っていました。いわゆる「サステナビリティ推進」です。しかし、物足りなさを感じていました。まだ立ち上げのフェーズだったのですが、エンジニア出身である自分としては、技術に落とし込むフェーズに携わりたいという思いがあったのです。それを自社でやれるようになるのは、おそらく定年間際……そこで、すぐにでも技術的検討フェーズに携われる企業の求人があるかどうか、JAC Recruitment(以下、JAC)に登録して情報収集を開始しました。
「エンジニアのバックグラウンドを持つ経営企画」の経験がマッチ
転職の必要性に迫られていたわけではないため、中長期視点で転職活動を進めていきました。何社かに応募し、なかなか条件がマッチしなかったのですが、半年ほど経ったころにJACのコンサルタントの方から提案されたのが大手化学メーカー・A社です。
A社はサステナビリティ推進の一環としてカーボンニュートラル施策を講じていますが、「企画」と「技術」の接続に課題を抱えていました。そこで、私の「エンジニア」×「経営企画」の経験が評価され、採用に至ったのです。私にとっても、まさにやりたいことがかなえられる環境でした。
応募から内定までに、計4回の面談を行いました。面談4回は、A社にとっては異例の多さだそうです。A社が求めるものと私自身のキャリア、やりたいことを細かくすり合わせることができ、納得感を持って入社を決意できました。
コンサルタントの目線
抽象度の高い企業ニーズを具体的要件へ落とし込んでマッチング
実はA社からは、このポジションの求人が出ていたわけではありません。JACのコンサルタントがA社と対話するなかでカーボンニュートラル施策推進に関する課題を聞き、「Sさんの経験が生かせるのではないか」と考え、A社とSさんの双方に提案。その結果、採用に至りました。
「サステナビリティ」「SDGs」といったテーマは概念が非常に幅広く、企業側も「推進できる方を求めている」と言いながらも、募集要件が絞り込めていないのが現状です。一方、転職ご希望者の方々も自身の経験・スキルがどのようなポジションで生かせるかをイメージしにくいといえます。そこで、私たち業界専任のコンサルタントが企業側の課題と転職ご希望者の方のキャリアや志向を細かくお聞きすることで、最適なマッチングを図っているのです。
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