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よりよい明日を創るために、魅力的な商品でベネフィットを提供し続け、
成長とサステナビリティの両立を目指す。

ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社

※このインタビューは2013年11月に実施しました。なお、所属・肩書は当時のものとなります。
  • 取締役 人事本部長
    島田 由香 氏

ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社は、経営戦略の策定から実行まで、総合的なコンサルティングサービスに強みをもち、unileverグローバルネットワークと連携しながら、クライアントが直面する複雑で困難な経営課題の解決に取り組み、グローバル市場で競争力を高めることを支援しています。また世界157カ国に展開するunileverの一員として監査法人や税理士法人、弁護士法人などと連携しながらワンストップで質の高いサービスを提供しています。そんなunileverの流通・サービス事業部兼公共事業部のリーダーであるパートナーの島田氏に、ご自身の経験を踏まえて業界の実情や今後の展望を語っていただきました。

御社は世界最大の消費財メーカーのひとつですが、事業概要についてお聞かせください。

プロフィール写真
取締役 人事本部長
島田 由香 氏

当社の商品は、現在190ヵ国で展開しており、毎日20億人もの方々が製品を使用しています。日本では、パーソナルケア、ホームケアなど日用品メーカーとしてのイメージが強いかもしれませんが、世界全体の売上の48%は食品。世界有数の食品メーカーでもあります。
事業の成り立ちは、1880年代に創始者のウィリアム・リーバ卿が、自身が住んでいた英国の衛生状況を何とか改善したいという思いで「サンライト」という石鹸を発売したことが始まりです。石鹸は小さなものですが、使った人に清潔・衛生という価値を届けます。それが毎日の暮らしの一部になれば、非衛生が原因で病気になる人々を救う大きな力になるかもしれません。それがユニリーバのビジョンやビジネスの原点です。

御社のビジョンや企業理念は、コンセプトがはっきりしていますね。

私たちのビジョンは「よりよい明日を創る」ことです。消費者の皆様に毎日の暮らしをよりよくするような革新的な商品を届けるのはもちろん、原材料を供給してくださるサプライヤーの皆様、商品を消費者のお手元まで届けてくださるカスタマーの皆様、そしてビジネスの基盤である社員、環境・社会と、ユニリーバのブランドにかかわるすべての存在に「よりよい明日」を届けたいという思いで、日々業務に取り組んでいます。
このビジョンを成長戦略へ落とし込んだのが「ユニリーバ・サステナブル・リビング・プラン(USLP)」です。「環境負荷を半減し、社会に貢献しながら、ビジネスを2倍に」という目標を掲げ、「健康・衛生」、「環境負荷の削減」、「経済発展」の3つの分野で2020年までの数値目標およびアクションプランを設けて、各国で取り組みを進めています。

業績・利益を重視するだけではなく、環境負荷の軽減も、大事な成長戦略に組み込まれているのが特徴ですね。

島田 由香 氏

企業としては売上も大事ですし、そこまでのプロセスも大事です。でも、それだけではいけない。USLPに基づき、製品にもその他のプロセスにも環境・社会の視点が組み込まれています。グローバル本社の最高経営責任者であるポール・ポールマンに実際に会ったときにも、「私たちがしていることの先に人々の幸せはあるのか」、「私たちが開発しようとしている、世に出そうとしている製品は世の中を良くするのか」ということを自分にも社員にも問いかけ続けていることを強く感じました。ポールの思いを知って、非常にモチベーションが上がりましたし、同時にユニリーバの社員であることを誇りに思いました。

御社の商品やブランドは、伝統あるものも多いですが、リニューアルなども含めて常に前進もされています。それらもすべて社会貢献という価値に基づいているのですね。

そうですね。消費者にとっても、環境・社会にとっても良いブランドを提供していきたいという思いがあります。たとえば「リプトン イエローラベル」には、茶園で働く人々や自然環境に配慮して育てられた茶葉が100%使われています。つまり、この紅茶を選ぶと、おいしいだけではなく、環境保護や経済発展にもつながるのです。このようなビジネスモデルを取り入れながら成長していることが非常にユニークな強みだと思います。

そのような理念が、企業成長の成功要因でもあるのだと思います。ワールドワイドな成長戦略の中、日本市場は、どのような位置づけでしょうか?

消費財業界の中では定説ですが、日本は世界で一番消費者の目が厳しい市場だと言われています。日本人は、美に対する意識や清潔さ、衛生面に対する意識が非常に高い。加えて、ものごとに対して完璧さを求めるレベルも非常に高い。だからこそ、日本で評価される商品は、世界市場でも高く評価される品質になります。

日本のパッケージデザインも非常に高く評価されています。海外から来た方は、ドラッグストアやスーパーマーケットはもとより駅のキオスク等にも各種色とりどりの商品が並んでいるのを見て驚かれます。色使い、細部にわたる工夫など、職人的な要素に感動するようです。今あるものをもっと良くできないか、もっと便利にできないかと常に追求していく姿勢は、日本人の強みだと思います。

日本マーケットでの成功といえば、ヘアケア製品のLUX(ラックス)が良い例だと思いますが、グローバル共通のブランドを、日本で成功させるには、グローバルチームとの連携がすごく大事ですね。

ユニリーバ商品写真

ユニリーバにはいくつもの素晴らしいグローバル・ブランドがあります。その資産をグローバルで守り、育てていくというのが、私たちの考え方です。しかし、海外で成功したものが日本でも成功するとは限りませんし、その逆もしかりです。日本の市場トレンドや、消費者の皆様が自分でも気づいていない心の深いところにあるニーズ(インサイト)を徹底的に理解し、商品に反映させる必要があります。
LUXの場合は、世界共通のビューティ・イメージを生かしつつ、のべ8万人以上の日本女性を対象に商品テストを行い、日本のヘアケア市場のリーディング・ブランドになりました。

それらをふまえて、御社では、どのような方がご活躍できるイメージでしょうか。

ユニリーバは190ヵ国でビジネスを展開している企業ですので、さまざまな言語、人種、宗教、文化を持つ社員がいます。その中で非常に大切にされているのが「Be Yourself」ということ。いろいろな人たちがいる、いろいろな仕事の仕方がある、いろいろなリーダーシップのスタイルがある、それぞれ違う強みがあるということを前提として認めた上で、一人ひとりを尊重する考え方です。「こうでなくてはならない」ではなく、「あなたを信頼して任せる」、「あなたがどうなりたいかを決めてください」という考え方が、企業風土としてあります。
その中でも、成功している人、活躍している人たちの共通点は、仕事を楽しんでいること。「これが好き」、「これがやりたい」というものがあれば、多少困難にぶつかっても「やろう」と思え、やれてしまうんですよね。いろいろな人がいれば意見がまとまらないことも多々あります。不測の事態も多く、決まったことが翌日に覆ることもある。ある意味楽な環境ではありません。でも活躍している人たちは、「これがやりたいから、こうします」ということを決断して実行できる人。そして、別の意見を言う人たちを押さえつけるのではなく、「そういう意見もあるね。でもこうすればもっと良くならないかな?」と、相手を認め、尊重した上で自分の意見も言える人です。

無理に説得するのではなく、コミュニケーション力で解決するということですね。

相手を理解した上で、こちらを理解してもらうとか、うまい具合にやっています。不測の事態が起こった時にも、前向きに進めていける力がある人が活躍していますね。それがこの会社では特に重要かもしれません。ポジティブに、パッションを持って、やりたいことをやれる人ですね。

それを日本国内でも、対海外とでも実践できる人ですね。英語力は、ひとつのツールになると思いますが、どの程度の英語力が求められますか?

島田 由香 氏

もちろん出来るに越したことはありませんが、たとえば新卒社員にはTOEIC720点相当の英語力を求めています。一通りの文法、リーディング、リスニングを勉強すれば大体720点ぐらいは取れますので、実はあまり高い基準ではないと思います。その程度の英語力があれば、あとは現場で習得できます。英語を使わないと仕事が進まない状況に置かれれば、必死で使ってできるようになるものです。中途採用の場合は即戦力になっていただくことが前提なので、英語が必須の業務ではやはり仕事で問題なく使えるレベルが期待されます。

中途採用は、入社後、どのようなキャリアパスが考えられますか?

基本的に中途採用は「この部署のこの仕事に合う方」という形で採用させていただくので、まずはその部署で頑張っていただきます。その後、ご本人が違う部署・業務を希望し、上司と人事が適性を認めれば、違う部署・業務へ異動することも可能です。特にマーケティングチームでは、ブランドディベロップメント(BD)とブランドビルディング(BB)の両方を経験していただくことを前提にしています。もちろんその方の前職でのご経験や希望を考慮し、すでにBDのご経験があればBBを経験していただく、BBのご経験があればBDを、両方経験がなければどこかの段階で両方経験していただくといったかたちで適宜アサインメントを組んでいます。

人物像ですが、具体的には、どのような方に入社していただきたいですか?

やはりスキル以前に、気持ちの部分がすごく大事だと思っています。先ほどもお話しましたが、不測の事態が発生しても、ふさぎ込んだり、元気がなくなったり、イライラするのではなく、楽しんで乗り越えられる人。気持ちをパッと切り替えて、楽しみながら、責任を持って結果を出していける人。それには、タフさやポジティブさ、パッションが大事です。あとは、私たちの仕事は、製品を通じて「よりよい明日を創る」ことがミッションですので、消費財に対しての何かしらの思い、「LOVE」があると楽しんでいただけるはずです。

ブランド、製品を通じて「よりよい明日を提供する」ということですよね。

そうですね。例えば、消費財を通じて毎日の暮らしを変えたり、社会に影響を与えたり、トレンドを生み出したり・・・何でも良いのですが、消費財に関してパッションをもっている人。それが一番ですね。

人事を担当している私自身が、すごくいい会社だと心から言える会社で、人事に携われることの幸せを実感しながら仕事をしているので、もっといい会社にしていきたいと強く思っています。会社としてさらに強くなるためにも、「決めたことはやる」とか、「絶対に売上げを上げる」というようなWinning mindset を持った方と一緒に、この会社を楽しみながら、良くしていきたいですね。

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