キャリアの棚卸しの方法を解説
転職活動では最初に「キャリアの棚卸し」から行うことをおすすめします。キャリアの棚卸しとは、これまで仕事で行ったことを時系列に掘り下げることを指します。目立つ仕事や大きな成果だけでなく、普段の業務や経験を振り返ることが大切です。自身の強みや価値観を明確にすることで、それにより、自身にとって納得のいく転職につながります。
しかし、転職活動以外でキャリアの棚卸しをする機会はないため、取り組みが難しく感じる方もいるかもしれません。この記事ではキャリアの棚卸しの目的や方法を解説するほか、キャリアの棚卸しに使えるシートも下記よりダウンロード可能ですので、スムーズにキャリアの棚卸しに取り組めます。
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キャリアの棚卸しの目的
キャリアの棚卸には3つの目的が挙げられます。1つ目は、自分の強みや価値観と求人が求める人物像とのすり合わせを行うこと。2つ目は、履歴書・職務経歴書を説得力のあるものに仕上げること。3つ目は、価値観を見つめることにより、転職活動に幅を持たせることです。
求人が求める人物像とのすり合わせ
キャリアの棚卸しを行うことにより、自分自身の強みやスキルが明確化されるため、求人が求める人物像とのすり合わせができます。それにより、採用企業とのミスマッチを未然に防ぐだけでなく、面談でスムーズに自己PRができます。 また、目指すキャリアがある場合は、現状との「差」も実感できます。長期的なキャリア形成を考えることもでき、将来の目標が立てやすくなります。
履歴書・職務経歴書の仕上がりの向上
転職活動では必ずと言っていいほど、履歴書や職務経歴書を書く場面があります。キャリアの棚卸しを通じて、仕事のエピソードと自分の強みや弱みを結び付けると、説得力のある履歴書や職務経歴書に仕上がります。
転職の幅の拡大
キャリアの棚卸しでは、自分自身を客観視するので、日常生活では気づきにくい価値観を発見することも珍しくありません。大切にしている価値観がわかると、「働きたい職場」が見つけやすくなり、転職の幅が広がります。
誰でもできるキャリアの棚卸しの方法
キャリアの棚卸しでは、数字や具体的なエピソードで説明することが大切です。企業によって求める人物像が異なるため、棚卸しでは強みをいくつかピックアップしてみましょう。自己PR文を作成する際は棚卸しを基にして100字~200字程度にまとめます。
基本的なキャリアの棚卸しの方法
実績を、数字や具体的なエピソードでまとめます。お客様や顧客からの感謝の言葉を書き出すのもおすすめです。
実績の棚卸しと同時に今までのキャリアを「ターゲットは誰か」「どのような価値を提供したか」「どのようなやり方で」を個別に具体的に分解します。その上で仕事での創意工夫を付け加えます。
作業を進めるとキーワードや強みを発揮した共通の環境が見えてくるはずです。それを基にして仕事探しや自己PR文の作成に活かします。応募先によって求める人物像に違いがあるので、いくつかピックアップするといいでしょう。
棚卸しを元に自己PR文を作成する際は100字~200字程度で具体的な内容を盛り込むようにします。自分の強みを経験や実績を裏付けにしながら、どのように企業に貢献できるかを説明できれば理想的です。
JACオリジナルキャリア棚卸しシートの利用方法
「キャリアの棚卸しをスタートしたけど、うまくいかない」という方はJAC Recruitmentオリジナルキャリア棚卸しシートを利用してみましょう。ここではシートの利用方法を解説します。
1.経験した「勤務先・職種」について記入してください。
会社名、従業員数、資本金、事業内容、所属部署、職種を書き出し、また同一の職種でも昇進や転職などによって役職が変わっている場合は、例にならって記入してください。
例)営業、営業リーダー、営業マネージャーなど
2.経験した「職務」を記入してください。
所属部署の人数と役割、ポジション、部下の人数、担当した業務範囲、商品orサービスとそのターゲット、担当企業(顧客)数/エリアを記入してください。
例)既存顧客管理、新規開拓、企画調査、後輩指導・育成等
3.職務によって実現した「実績」を記入してください。
目標達成率、売上実績、通過企画などを、できる限り数字を用いて記入してください。
例)売上実績、目標達成率、対前年比、担当企業数、作成したマニュアル、企画書など
4.(1)~(3)についての「自己評価/満足度」を記入してください。
5段階評価(高い5→低い1)
5.(4)の「理由」を記入してください。
例)自身の能力を最大限に発揮できた(できなかった)、仕事はおもしろいが会社のやり方に不満があるなど。
6.「変動可能性」の欄に記入しましょう。
満足度の高い項目→現在の会社で満足度を伸ばしていく可能性はありますか
満足度の低い項目→転職によって満足度を高めることはできますか
7.8. 将来の「職種」「職務」欄に記入しましょう。
これまでに経験した職種、職務に加えて今後「やってみたいこと」を記入。昇進による職務権限の拡大、異分野の仕事なども可。
9. (7)(8)の延長線上にある「目標/理想像」を記入してください。
目標とする自分自身の姿やキャリアの目標を具体的に記入します。
10.「なぜその目標なのか」を記入してください。
例)昔からあこがれていたから 以前やっていた仕事だから 将来性のある仕事だからなど
11. 現在の会社で「目標/理想像」を達成することが可能か記入してください。
不可能な場合は、その理由も記入してください。
転職活動ではキャリアの棚卸しが重要な作業になります。もしキャリアの棚卸しを行っていくなかで詰まったり、疑問が生じたりした場合はお気軽にJAC Recruitmentのコンサルタントにご相談ください。