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金融は人々に幸せをもたらす領域――深い知見をもとに、日鉄ソリューションズが市場を切り開く

日鉄ソリューションズ株式会社

※このインタビューは2025年2月に実施しました。なお、所属・肩書は2025年3月時点のものとなります。

前原 卓己氏 今若 恒幸氏

写真左から

日鉄ソリューションズ株式会社 金融ソリューション事業本部 本部長 前原 卓己氏
日鉄ソリューションズ株式会社 金融ソリューション事業本部 副本部長 今若 恒幸氏

日鉄ソリューションズ株式会社 金融ソリューション事業本部は、金融工学における深い知見を生かし、あらゆるお客さまにシステムソリューションを提供している事業本部です。金融業界は「技術革新」や「DX」が急速に進み、事業者が提供するサービスは多様化しています。

そこで同事業本部では海外のベンダーとアライアンスを締結することや、生成AI、ブロックチェーン領域にも足を踏み入れることで、人々の生活に欠かせないシステムを開発しています。

同事業本部の特徴や強み、今後の展望について本部長の前原卓己氏、副本部長の今若恒幸氏に伺いました。

金融ソリューション事業本部でしか経験できないソリューションの企画・立ち上げに携わることができる

―― まずは金融ソリューション事業本部の事業概要をお聞かせください。

前原氏高度な数理的知見をもとに、最新金融工学に対する理解・応用力とシステム構築力を融合し、金融に関するさまざまなシステムを企画・開発しています。顧客は銀行や証券会社にとどまらず、商社や電力・エネルギー会社、キャリア・プラットフォーマーなど、幅広い業界にわたります。

―― 金融ソリューション事業本部に入社すると、どのようなビジネスに挑戦できるのでしょうか。

前原氏:「ソリューションの企画・立ち上げ」に携わることが可能です。ソリューションは自社で開発するものと、国内外のベンダーとアライアンスを組んでサービスを提供する2種類があります。自社で開発したパッケージやサービスの導入実績は100以上にのぼります。

海外パッケージは、市場取引や資産管理系の業務パッケージと、AIやデータ仮想化の仕組み等、ミドルウェアのようなパッケージに分けられます。これらのパッケージを海外のベンダーとアライアンスを組んで日本に展開しますが、多くのベンダーが日本に支社を持っていません。また、私たちも意識的に日本に進出していないベンダーを選定しています。

私たちには30年来の人脈と信頼があるため、日本に進出していないベンダーから直接声がかかるケースもあります。特にニューヨーク、シンガポール、ロンドンでは当社の拠点を構えて現地のベンダーの発掘や関係構築を進めています。グローバルで活躍するベンダーは製品競争力が高く、今後も海外ベンダーとのビジネスは拡大を見込んでいます。

―― 具体的にどのようなソリューションを扱っているのでしょうか。

前原氏:例をあげると、市場系領域には「セルサイド」と「バイサイド」という表現があります。セルサイドの主なプレイヤーは銀行や証券会社です。セルサイドの機関に自社でスクラッチ開発したものを提供することもあれば、海外パッケージを販売することもあります。セルサイドの領域は私たちが最も強みとしている分野であり、今後も業界を牽引していく存在でありたいです

一方でバイサイドは、信託銀行やアセットマネジメントのようなお金を集めて運用している機関のことです。バイサイドではリスク管理をしながら資産運用をしており、そのためのパッケージも私たちは扱っています。バイサイドは今後、ナンバーワンのポジションを取りたいと思って戦略を練っているところです。

特にこれらの市場系のシステムは、政府が「資産運用立国」を目指すと宣言したことで勢いが強まっています。この波に乗って、市場系の領域で確固たる地位を築きたいと考えています

社会課題の解決に貢献できるソリューションも拡大していく

前原 卓己氏

―― 金融ソリューション事業本部の戦略はどのように考えているのでしょうか。

前原氏:まず目指しているのは、私たちの得意分野である「市場取引管理」「経営・リスク管理」「データ利活用」をさらに伸ばしていくことです。それに加えて、2030年に向けた中長期ビジョンの中では3つの領域を伸ばしていきたいと考えています。

1つ目は「Reg Tech」です。すでに私たちの得意分野で挙げた「経営管理」をより深めていくものです。日銀によるゼロ金利政策とイールドカーブコントロールの終了に伴い金利が上昇している中で、当社が得意とする経営管理領域とりわけALM・収益管理が注目を集めています。また、自己資本比率規制、流動性規制などにも多くのソリューションを提供してまいりました。最近では、アンチマネーロンダリングにも注力しています。

2つ目は「Embedded Finance」です。現在は銀行や証券会社向けにパッケージやシステムを開発しています。2021年の銀行法改正により、業務の範囲や出資に関する規制が緩和され、銀行にとって新たな金融サービスや機能を開発することが容易になりました。これにより、決済機能の多様化が進展し、日常生活の多くの場面で金融機能が活用されるようになりました。そのため、私たちは金融業界に限らずすべての業種に適用可能な組み込み型のシステム開発を展開していく方針です。

ここ1年ほどは為替が円安に大きく振れたので、不安に感じている輸入事業者は多いでしょう。そこで為替ヘッジによるリスク低減を図る仕組みを、輸出入を生業とする製造業などに提案しています。

今若氏3つ目は、私の得意とする領域の「Web3」です。Web3と聞くと、ブロックチェーンで暗号資産の取引をイメージする人が多いかもしれませんが、実はベーシックな技術であり、あらゆる場面で活用できる可能性があります。

具体的には、トレーサビリティの領域です。リチウム電池一つを作るにしても「どこの国で・誰が・どのように」作ったのかをブロックチェーンで記録します。これにより、児童労働などを回避できます。製造時だけでなく、廃棄方法についても同様に記録することが可能です。また、鉄の世界では鉄鉱石から鉄を作るまでと、屑鉄になってから再利用されるまでの経緯をすべて記録しようという流れが強まっています。

すでに私たちはブロックチェーンを用いた暗号資産取引のシステムを開発しており、シンガポールで行われたフィンテックフェスティバルに出展もしました。このように自社のビジネスを海外で拡大する挑戦ができるのは、金融ソリューション事業本部の醍醐味でもあります

自分たちでマーケットを切り開ける面白さがある

―― 金融ソリューション事業本部で働くやりがいをお聞かせください。

今若氏:金融システムと聞くと、勘定系システムやレガシーシステムの保守を考える人が多いと思います。しかし欧州が先導となり、すでに述べたWeb3などの新しい領域も続々と展開されています。

大きな汎用機のシステムを持っていると保守に人員を割かなくてはいけません。しかし、私たち金融ソリューション事業本部は保守にとどまらず、さまざまな領域に積極的に挑戦することを大切にしています。

特に私たちは数学や物理を得意とする方が多いので、トレーディングの世界で新しい金融規制が入ってきても、知見を生かして新たな製品開発を迅速に進められます

―― 新しい領域に挑戦することのやりがいについて、より詳しくお聞かせください。

前原氏私たちは業界の中でも先駆けて情報をキャッチアップしているので、商品を開発する初期段階で知見を存分に生かせます。例えば、私たちが金融分野で強みを持っている理由の一つであるデリバティブ商品。デリバティブは、株式や債券、通貨、金利、商品といった原資産の価格に連動して価値が決まる金融商品です。仕組みを理解するには時間がかかりますが、私たちはお客さまと同等レベルに内容を理解することを心がけています。

今若氏:金融規制についても同じことが言えます。私たちがお客さまよりも先に理解することで知識をもとに商品をおすすめできますし、規制に対応することができます。

可能性があれば新しい企画にも挑戦できるので、市場と対等もしくはリードするような働き方が可能です。どの従業員も、業界のパイオニアとしての誇りを持って働いています

―― 非常に先進的な取り組みをされていると感じます。金融ソリューション事業本部で働くことで、社会にはどのように貢献できるのでしょうか。

前原氏アンチマネーロンダリングなど、まさに社会課題の解決に貢献できる領域に挑戦しているので、日々の業務から社会貢献を感じられると思います

今若氏:大学で数学を学んでいた人や、市場系システムに取り組んでいた人は、なかなか自分の知識を応用できる場面がないと感じているかもしれません。しかし、私たち金融ソリューション事業本部では数学などの知識を存分に発揮でき、社会に貢献できます。

さらに金融規制などをお客さまよりも先回りして調べ、自分の知識を生かして提案し、実装していくことは自分の喜びにもつながるでしょう。私たちの仕事は「自分の持っている知識が想像以上に社会貢献につながるのだ」と感じられる仕事です。

前原氏:あらためて考えると、金融は人々を幸せにしているベースにあるものです。生活を便利にしてくれますし、社会の基盤となっているとも言えます。また、業務を進めていくうえで金融の知識を身につけていくと、日常生活でも視野が広がる面白さを感じられます。例えば、江戸時代に徳川吉宗が行った「享保の改革」は、失われた30年と同じデフレスパイラルに陥った政策だったとわかります。確かに短期的には財政再建にはなったかもしれませんが、厳しい倹約令と消費の抑制や年貢の増加、貨幣流通量の制限は需要の減退と物価の下落の要因となりました。このように金融の知識が身につくと、見える世界が広がります。金融ソリューション事業本部での仕事は、人々の生活を豊かにするのはもちろん、自分の人生も豊かなものに変えられる仕事です。

幅広い知識を身につけて事業推進のプロフェッショナルに

―― 最後に、金融ソリューション事業本部でキャリアを積む魅力をお聞かせください。

今若氏金融ソリューション事業本部で事業を推進していくには、技術に加えて業界・業務知識が欠かせません。私たちは新たな領域に積極的に取り組み、グローバルに事業を展開しているので、より熟練したスペシャリストに成長することができます

前原氏:熟練したスペシャリストに成長することもできますし、マネジメント職に挑戦してみたり、組織の中で自分らしく貢献できる場所を見つけて様々な挑戦をしていってほしいです。自分を変える、社会を変えるための環境が金融ソリューション事業本部にはあります。意欲的な方の応募を心よりお待ちしています。

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