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社員一人ひとりが声を上げられてこそ、顧客のニーズにも対応できる
世界のトップ企業として医療技術を提供し続けてきた組織が変わるとき

日本メドトロニック株式会社

※このインタビューは2018年5月に実施しました。なお、所属・肩書は当時のものとなります。
  • Vice President RTG Japan 兼 サージカルテクノロジー事業部

    事業部長
    前田 桂 氏

慢性期および急性期における幅広い領域の疾患治療への貢献を目指し、事業を展開している日本メドトロニック株式会社(1975年11月設立)は医療機器業界において、日本のみならず世界でもトップクラスに位置しています。
医療制度の基礎となる「治療結果の改善」、「医療へのアクセス拡大」、「コストと効率の最適化」を目標に、新たなテクノロジーを追求し続ける同社。今回はVice President RTG Japan 兼 サージカルテクノロジー事業部の事業部長である前田氏にインタビューを実施しました。

御社の事業概要について教えてください。

日本メドトロニック株式会社 Vice President RTG Japan 兼 サージカルテクノロジー事業部 事業部長 前田 桂 氏

Vice President RTG Japan 兼
サージカルテクノロジー事業部
事業部長
前田 桂 氏

日本メドトロニックは1975年の設立以来、慢性疾患に苦しむ方々にペースメーカをはじめとしたイノベーティブな医療技術、治療法をお届けしています。

2005年には本社および東京オペレーションセンターで品質マネジメントの国際規格ISO13485の認証を取得し、万全の品質保証体制を確立しました。2016年には東京・品川への本社移転と同時に教育センターを大幅に拡充し、医療関係者の技術向上にも寄与しています。

医療機器という産業においては世界でもトップクラスにあり、日本国内においても、規模に加えて非常に幅広い事業展開を持つ、リーディングカンパニーであると自負しています。最新のテクノロジーの導入に関しても積極的で、常に他社に先駆けて導入を行っています。

日本における売上の傾向はいかがですか。また本国から見た日本市場に対する期待は、どのような状況でしょうか?

かなり成熟している日本市場ではありますが、そのような中でも継続して成長を続けています。その秘訣は、やはり新しい製品、新しいテクノロジー、より付加価値のあるものを提供していくということだと思います。既存製品の置き換えではなく、今まで治療として届いていなかった患者様のために新たな治療法を作り上げていくことが、成長のドライバーになっています。

日本の市場規模や市場成長率に対する期待はもちろんのことですが、日本では医師の技術力も高く、手術の完成度を求める姿勢があります。そのため、製品の善し悪しをクリティカルに判断されるという点でも、日本市場に対する期待と信頼があるのではないかと思います。

今後のサージカルテクノロジー事業部の方向性や目標について教えてください。

日本メドトロニック株式会社 Vice President RTG Japan 兼 サージカルテクノロジー事業部 事業部長 前田 桂 氏

新しい製品を出していくことは必須だと思います。ただ、良いものを出せば売れるという時代はもう終わっていますし、良いものだから高い価格が付けられるという時代も終わっています。
日本ではサービスにお金を払うという文化が海外と比較するとあまりないのですが、導入したテクノロジーを最大限活用してもらうためのトレーニング&エデュケーションや、販売後の製品を通じた体験を一番良い形にするためのサービスを充実させて価値化していきたいと思います。

事業を成長させるための組織づくりにおける課題はありますか?

今、変化のスピードがかなり速くなっているので、それについていくためにアジリティーの高い、機動力のある組織になっていかなければなりません。そのためには、社内の心理的距離が近くなくてはいけない。もっとメンバー全員が積極的に声を上げられる、自分の声が意思決定に反映されるという意識を持てるようにすることが必要だと感じています。

会社全体でダイバーシティの推進を進めていらっしゃると伺いました。どのような取り組みをされていますか。

会社として、「GIDE(ガイド)」という取り組みを推進しています。GIDE は GLOBAL, INCLUSION, DIVERSITY & ENGAGEMENT の頭文字を取っています。
日々変化する日本のビジネス環境に対応するため、社員の多様性を重視するとともに、社員が実績と能力による処遇・報奨、キャリアアップの機会を平等に得られる環境づくりに取り組んでいます。

ダイバーシティの取り組みのひとつとして、女性の活躍推進があります。社員で組織された メドトロニックウィメンズネットワーク(MWN)では女性の活躍とネットワーキングを支援しており、互いに刺激し、成長しあう場を提供しています。
また、在宅勤務制度など、社員が仕事と生活のバランスを取れるよう、ライフステージに応じた柔軟な働き方を支援しており、「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定を受けた証となる“くるみんマーク”を取得しています。

会社としても様々な制度を作っていますが、私が事業部の中で気をつけているのは、「1人にしない」ということ。チームの中に女性が1人だと、その存在を忘れがちであったり、特別扱いしたりしてしまうこともあります。
例えば、10人のチームで3人以上女性がいると、それは当たり前の存在になります。10チームに1人ずつ配置するのではなく、どこかのチームに寄せる。それは私のコントロールできる範囲の工夫として心がけています。そうすることで制度も利用しやすくなると思います。

現在、活躍されている女性社員の中にも、出産や育児をしながら働いている方はいらっしゃいますか?

日本メドトロニック株式会社 Vice President RTG Japan 兼 サージカルテクノロジー事業部 事業部長 前田 桂 氏

ちょうどこれから産休・育休明けで戻って来る人もいますし、何度か休みを取って、復帰されている人もいますね。

もちろん本人の努力や今までの実績に基づく周囲の理解があるからこそ、続けられるという側面はありますが、ハードルがあっても戻って来てしっかり仕事をしている方は複数名います。
本当は周囲の特別なサポートがなくても、当たり前に復帰できるようになることが理想なので、それが当たり前になれば良いと思います。

自宅でも仕事ができる、在宅勤務のような働き方もあるのですか?

実はこれから復帰する営業職の方は、在宅勤務中心で、必要な時だけ支店に出てもらうという形を初めてとります。まだ名称も決めていないのですが、インサイドセールス的なポジションを部門内に新たに作ろうとしています。

営業メンバーにかかってくる病院やオペ室からの問い合わせを電話で一次対応として受けてもらい、直接現場での対応が必要な場合のみ営業担当者に回すという形です。

新しい取り組みですが、顧客対応のレスポンスレベルの向上や、営業メンバーも営業活動に専念できるようになるのではないかと期待しています。

子育てだけではなく、今後は介護という問題も出てくると思います。そういった柔軟な働き方を提供する取り組みは必要ですね。

そうですね。ただ、私の野望としてはそこで終わるのではなく、子育てや介護が落ち着き、もっと外に出て行けるようになったら、また通常の働き方に戻ることが出来るようなルートも用意していきたいと思っています。

前田さんのご経歴と、入社された理由を教えてください。

日本メドトロニック株式会社 Vice President RTG Japan 兼 サージカルテクノロジー事業部 事業部長 前田 桂 氏

大学卒業後は総合商社に勤務していました。
20代後半は少し仕事の前線から離れていたのですが、30歳を目前に仕事を探し始めた時、紹介された中のひとつが医療機器の会社でした。
業界経験のない私を採用してくれた企業で経験を積んだ後、縁があって当社に入社しました。

入社の理由ですが、患者様の命やQOLに直結する最新の治療法をたくさん持っている点に惹かれました。私自身は医師ではありませんが、患者様の立場になったときに良い選択肢をひとつでも増やして行くことに関わりたいと思い、当社を選びました。

御社の女性管理職の割合はどのくらいですか。前田さんが管理職としての壁にあたった時、どのようにして乗り越えて来られましたか?

事業部の責任者という立場でいうと私を含めて3人ですが、マネージャークラスは結構います。
特に私の所属するサージカルテクノロジー事業部は過去数年にわたって新卒の女性採用を継続していますし、複数名ずつ女性営業社員がいる支店もあります。

壁は乗り越えられたのかどうかは分かりませんが、自分1人でやろうとしないことですね。
もともと同じ人間ですから、どんなに偉い人であろうと社会人一年目の若手であろうと、人間としての能力はそんなに変わらないと思っていますし、特別自分が優秀なわけでもありません。自分1人が肩肘を張ってやるのではなく、色々な人の助けを借りつつ、自分の弱いところは認めつつというのが一番なのかなと思います。

これまで、女性として働く上での壁はありましたか

私が若かった頃は、今よりも女性社員が少なかったので、顔を覚えてもらうまでは早いのですが、信用してもらうまでには壁があった気がします。そこで「どうせ女だから」と思ってあきらめてしまうのか、「新人は、男性であろうと女性であろうと、信用を勝ち得るまでは時間がかかるもの」という考え方に切り替えられるか。

苦しい時期はあったと思います。褒められても、新しいチャンスをもらっても、「女性だから」という理由が何割占めているのだろうと、疑心暗鬼になったこともありました。
でも、自分を納得させることができた後は、「チャンスをもらった理由が重要なのではなく、もらった後にどうするかが重要である」という風に、気持ちが切り替わりました。そこがブレイクスルーだったと思います。

考え方の軸や根本になっていることはありますか?

日本メドトロニック株式会社 Vice President RTG Japan 兼 サージカルテクノロジー事業部 事業部長 前田 桂 氏

「ずるいこと、せこいこと、みみっちいことをしない」です。
判断をする際には、そもそもそれはやる価値があるのか?全体を考えた時にプラスになっているか?やるからにはそれ相当のインパクトがあるのか?を常に考えるようにしています。

仕事から離れてホッとする瞬間や、ストレス解消法はありますか?

オンとオフはきちんと区別するようにしています。基本的に、帰宅後や休日には仕事をしないようにし、パソコンも開きません。自分の中できちんと区切ることが、ストレスをため込まない秘訣かもしれません。

今後、お考えになっているご自身のキャリアや目標はありますか?

医療というのは、国の政策に密接な関係があると思っています。そこの理解を深めるとともに、企業や行政、医療サービスを受ける患者様にとって、最大公約数的に一番良い形ってなんだろう?と常に考え続けたいと思っています。それが実現されるために貢献できることがあれば、そういったことに携わっていきたいですね。

ありがとうございました。最後に、転職をお考えの方にメッセージをお願いします。

自分が考えていることや、やってみたいことは声に出してみるのが一番。その時にはチャンスがなかったとしても、そういう機会が生じた時に名前が浮かぶ、顔が浮かぶというのは、普段の言動がものを言います。
謙遜したり、控えめにすることは、ビジネスにおいてはマイナスにしかなりません。積極的に声に出すことが出来れば、チャンスは広がると思います。当社にも、そんな積極的な人に来ていただきたいですね。

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