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「電気の安定供給」と「脱炭素社会の実現」を担う関西電力 高浜発電所
 柔軟な働き方で専門性が深まる原子力キャリアの選び方

関西電力株式会社

※このインタビューは2025年11月に実施しました。なお、所属・肩書は当時のものとなります。
棚橋 晶氏 小森 武廉氏

写真左から

関西電力株式会社 原子力事業本部 高浜発電所長 棚橋 晶氏
関西電力株式会社 原子力事業本部 高浜発電所 副所長 小森 武廉氏

近年、原子力発電は、エネルギー安全保障と脱炭素化の観点から世界的に見直されており、再び推進の方向へ向かっています。関西電力が運営する原子力発電所は、安全運転・技術継承・地域共生に取り組む最前線であり、若手・中堅の技術者がキャリアを築くうえで魅力的な環境が整っています。

原子力発電に携わる使命感ややりがい、「安全最優先」「チームで守る」「地域とともにある」などの職場文化について、高浜発電所長の棚橋 晶氏、副所長の小森 武廉氏に伺いました。

業界最大手の一角となった今でも変わらないスタートアップ精神

棚橋 晶氏 原子力事業本部 高浜発電所長
棚橋 晶氏

―― 原子力発電の役割や使命を、現場でどのように実感していますか。

棚橋氏:電力事業で重要なのは「安定供給」です。原子力発電は、燃料となるウランを先進国から輸入することで、他燃料を使う発電方式に比べて安定的・長期的に供給できるという特徴があります。さらに、一度に大量の電気を安定して生み出せることや、発電過程でCO₂をほとんど排出しないため、脱炭素社会の実現にも大きく貢献しています。「安全・確実な運転を通じて社会の基盤を支える」という責任感と誇りをもって業務に取り組んでいます。

社会 では普段あまり意識されていなくても、災害による停電が発生した際には、「電気の大切さを実感した」という声をよく耳にします。トラブルが発生し、発電をやむなく止めなければならないケースもありますが、1日でも1時間でも早く復旧し、電気の供給を再開する。このような対応をやり遂げたときに、非常に達成感のある職務だと実感します。

当社の広報部門や地域対応部門にはさまざまな声が届きます。福島第1発電所事故の直後は、原子力発電に対して後ろ向きの発言が多く寄せられました。しかし最近では、「原子力のおかげで関西は安く電気を送ってもらえる」といったご意見もいただきます。そうしたときに、自分たちの取り組みは間違っていなかったと確信できます。

小森氏:当社では3つの発電所で7基を運転しています。高浜発電所には4基あり、現在の日本で稼動している最大の発電所です。東日本大震災時に日本の原子力発電所が全て止まるという出来事を経て、国の厳しい審査を通過しているからこそ、現状を達成できていると思います。安定・安全供給は当社だけでできることではないので、協力会社の方々との協力が重要です。原子力の世界では「安全文化」という言葉が非常によく出てきますが、文化は従業員・協力会社を含め、一体となって作り上げていくものだと考えています。

―― 「安全文化」を守るため、日々どのような取り組みが行われているのでしょうか。

棚橋氏:職場全体で「声をかけ合う文化」を大切にしています。日々の作業前ミーティングでリスクを共有し、作業後には必ず振り返りを行います。さらに、過去のトラブル事例をもとにした再発防止教育や、管理職による現場パトロールを通じて、安全意識の向上を継続的に図っています。

小森氏:「世界原子力発電事業者協会(WANO)」という団体があり、「10Traits」と呼ばれる世界標準の安全文化の10指標が設けられています。その指標の達成状況をもって、「この発電所は世界的に見てどのような状況なのか」を確認しています。不足している部分があれば、その改善策を検討し、実行しています。

棚橋氏:発電所内および事業本部内では、「安全文化推進委員会」も設けています。事業本部の傘下にある全ての発電所が安全文化の状況を公表し、事業本部が評価する仕組みもあります。これは毎年実施しており、従業員と協力会社を対象にアンケートを行った上で、そのトレンドを把握し、もし改善すべきところがあれば、対策を取っています。

小森氏:若手技術者が安全文化を継承するために、ベテラン社員と一緒に現場に行って安全の重要性や勘どころをつかむといった実習・OJTの仕組みがあります。安全文化を体現するための「安全教育カリキュラム」も整備しており、全員が一人前になるまで段階的に育成されます。

異業界出身も活躍。総合的なエンジニアリング力を身に付けられる環境

―― 原子力発電所で働くことで、どのような専門性が磨かれるのでしょうか。

棚橋氏:まず教育体系からお話しします。新入社員は入社後、全員が発電所の現場第一線に配属されます。その後、運転をつかさどる発電室にいったん全員が配属。そこで当直業務を行いながら、「発電所とはどういうものか」を学びます。配管のつながりや各機器の役割といった基礎知識を実習しながら身に付けるのです。半年から1年程度の期間を経て、保修課・放射線管理課・技術課など、さまざまな役割をもつ課に、それまで学んできた専門分野に応じて配属されます。

キャリア採用の方々には、現場のエキスパートとして活躍し、将来的には発電所の幹部職員となって組織をリードしていただけることを期待しています。

小森氏:原子力発電所では、機械・電気・制御・化学・土木といった多分野の知識が求められます。設備の運転から保守、放射線管理、品質保証に至るまで幅広い技術領域に携わることで、総合的なエンジニアリング力を身に付けることができます。また、原子力特有の「安全を最優先にした思考力」や「論理的なリスク評価力」も磨かれます。日々の業務を通じて、技術だけでなく人間としての責任感・判断力も成長させる環境が整っています

4基が安定して稼動している高浜発電所では、現場経験を豊富に積むことができ、スキルを磨くうえで非常によい環境だといえるでしょう。なお、原子力研修センターやメーカーなどの外部機関にて専門の研修を受ける機会も多数設けています。

―― 異業種から転職された方も活躍されているそうです。どのようなスキルが生かされていますか?

小森氏:さまざまなバックグラウンドの方が、それぞれの長所やこれまでの経験を生かして活躍しています。例えば、化学プラントで働いていた方は非常にシナジーがありますね。現場で扱う配管や計器類・電気設備などは、用途こそ異なりますが、共通点が多く、これまでの知識やスキルを十分に生かすことができます。また、道路公団から転職してきた方もいます。工事管理に長けておられ、協力会社と力を合わせて仕事を進めるという点でシナジーがあるのです。変わったところでは、教師出身の方もいます。「子どもを教え育てる」「皆で力を合わせて教え合いながら進める」という経験が生かされています。

棚橋氏:前職で培った、安全管理・品質意識・チームワーク力などが生かせますね。原子力の業務では一人で完結する仕事は少なく、関係者との協調・調整が重要ですので、「人と協働する力」が特に評価されています

若手が主導し、地域と連携して地域を盛り上げる

―― 地域との連携・関係性も大切にされていると伺っています。印象的なエピソードがあれば教えてください。

棚橋氏:この事業は地元の方々のご理解がなければ前に進めません。地域との共生が非常に大切であることは、皆が共通してもっている認識です。さまざまな形で地元自治体との連携を進めていますが、印象的な取り組みを3つご紹介します。

1つは30年以上続いている「サマースクール イン たかはま」です。教育委員会と連携し、地域の中学生を対象に、夏休みの宿題で分からないところを当社社員がサポートするものです。主に新卒入社した大学卒若手社員が町に出向き、塾の先生のような感じで、町の方々とのコミュニケーションをとっています。

2つ目は、高浜町と共同で進めている「LIVING高浜プロジェクト」です。これは当社の若手社員が「地域の魅力をより高めるアクションを起こしたい」と提案したことから始まりました。当社社員と町役場職員がチームを組み、地域の将来像や課題解決に向けたアイデアを一緒に検討・実践しています。具体的には「町内の食堂にて低・未利用魚を活用した『デカ盛り』メニューの開発」「町内の食堂のメニューをインスタグラムで宣伝」「地場産品のブランディング」といった取り組みを行っています。一方的な支援ではなく、行政と企業が対等な立場で意見交換を行い、双方にとって有益な関係を築きながら地域価値の向上を目指している点が特徴です。

小森氏:低・未利用魚は、希少で美味しいけれど「サイズが小さい」「骨が多く加工に手間がかかる」などの理由で、廃棄されていた魚や地元でしか消費されていなかった魚。「もったいない」という声が上がっていました。それらをプロモーションし、限定販売したところ、あっという間に完売しましたね。地域の魅力である「魚の美味しさ」を発信できた成功例です。

棚橋氏:3つ目は、地域の飲食店と交渉し、当社職員が地元のお店で食事をした際、さまざまな特典をつけていただいています。私たちは特典を受けることができ、お店にとっても多くの職員が来店することで商売繁盛につながるため、双方にメリットがありますね。

―― 若手社員主導でプロジェクトが立ち上がったそうですが、アイデアを提案する仕組みや風土などがあるのでしょうか。

棚橋氏:それは、先ほどお話しした「安全文化」に関係していると考えています。安全文化の要素の一つとして、「発言しやすい環境づくり」があります。当発電所では、役職に関係なく意見を述べやすい雰囲気が根付いています。

原子力発電所ではささいなことでも情報が上がってこないと、判断を誤った場合に非常に大きな問題になる可能性がある。ですから、何でも遠慮なくいえる風土をつくろうと意識しているのです。

自然の中でのアクティビティが楽しめる環境と、柔軟な働き方の実現

――若狭の職場環境で働く魅力はどこにあると感じますか?

小森氏:私は県外出身ですし、社員の約半数以上が県外出身です。県外から来た社員からは、「来て良かった」という声をよく聞きます。自然が豊かで、自然の中で遊べる場所が多くあります。青葉山は「若狭富士」と呼ばれており、非常に美しい山です。

海も美しく、ビーチの国際環境認証「ブルーフラッグ」を日本で初めて(アジアでも初)取得しました。現在も日本で数カ所しかありません。海水浴はもちろん、サーフィンも盛んですし、釣りも楽しめます。

棚橋氏:私も太平洋側の県の出身ですが、特に魚がおいしいと感じますね。日本海の魚、冬のカニやフグなど、新鮮で魅力のある食材が多いです。

小森氏:海以外のアクティビティとして、私は最近ゴルフをはじめました。周辺には美しいゴルフ場がいくつもあります。また、高浜発電所は昔からバレーが強い発電所としても知られています。学生時代にバレーを経験してきたメンバーが集まり、福井県内では優勝を何度も経験しており、全国大会にも頻繁に出場しています。

棚橋氏:私が入社したころは「かなり田舎」というイメージがありましたが、今はインターネットで何でも購入できますし、生活面で大きな不自由を感じることはほとんどありません。

小森氏:意外と都会にも近いのです。当社の「魅力ある職場作り」の取り組みの一環で、大飯高浜から大阪へ、土日に直通バスを運行しています。1時間半程度で大阪に行くことができ「便利だ」という声が聞こえてきます。

――若狭での生活と仕事のバランスについて、実際に働く中でどのように感じていますか?

棚橋氏:若狭だから、大阪だから、という違いは、近年あまり感じられなくなってきています。勤務体系については、常に発電所内にいなければならないわけではありません。協力会社との打ち合わせなどでは出社が必要ですが、机上業務についてはテレワークも活用しています。社宅や自宅で仕事をすることも一般的になっています

また、フレックスタイム制も導入しており、プライベートの事情に合わせて「午前早めに仕事をはじめ、午後は早めに切り上げて帰る」といった柔軟な働き方が可能です。育児中で保育園への送迎が必要な方は、出社時間をシフトしています。そのように、個人の事情に応じて家族との団らんの時間なども確保できる環境が整っています。

また、転勤が少なく、腰を据えて働ける点が、キャリア面で安心感につながっていると思います。原子力技術者としての専門性を深めることができ、原子力のプロとして長期的にキャリア形成できる環境です。

――原子力発電所の現場に興味をもつ技術者に向け、メッセージをお願いします。

小森氏:本当にやりがいのある仕事であり、将来性もあると考えています。実際、世界では原子力発電所を3倍に拡大しようという動きもあります。日本でもエネルギー基本計画が見直され、「安全・安定供給のためには原則として必要である」とされるなど、政策方針が変わってきています。

さらに関西電力は、3.11以降初めてとなる、新しい発電所建設に向けた地質調査に着手しました。そうした意味でも、最も熱い職場なのではないでしょうか。こうした経験が積める場は日本でも数少なく、世界的に見ても価値の高い経験を得られると思います。

棚橋氏:冒頭でもお伝えしたとおり、原子力発電は日本の根幹を支える仕事です。脱炭素化やエネルギー安定供給の観点から、原子力発電の役割は今後さらに重要になるでしょう。私たちは「安全」「安定」を最重要としつつ、次世代を担う技術者育成に取り組んでいます。大きなやりがいを感じていただける職場ですので、ぜひ一緒に働ける仲間をお待ちしています。

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