※このインタビューは2025年3月に実施しました。なお、所属・肩書は当時のものとなります。
採用企業インタビュー
株式会社インフキュリオンコンサルティング
――デジタルとビジネスを一体化させた事業創出とは
株式会社インフキュリオン コンサルティング
写真右から
株式会社インフキュリオンコンサルティングは、キャッシュレスやフィンテックに特化したコンサルティング事業を展開。数多くのソリューションを抱えるグループで培った知見を生かし、企業の課題解決へIT活用の観点から貢献しています。
事業創出とIT技術の関係性について、同社代表取締役 高木一輝氏、コンサルティング部ディレクター 柿本浩太郎氏にお話を伺いました。
大企業からベンチャーへ。自身の手で世界を創るためインフキュリオンへ参画
――インフキュリオンコンサルティングの成り立ちについて教えてください。
高木氏:株式会社インフキュリオンが創業したのが2006年です。さまざまな業態のコンサルティング事業からスタートし、その後はキャッシュレスやフィンテックといったドメインに即したコンサルティングへと特化していきました。それと並行するようにソリューション事業を展開し、それぞれの事業を分社化。2014年にコンサルティング部門もインフキュリオンコンサルティングとして独立しました。
その後は、本社がソリューションのシナジー向上を目的に子会社を吸収合併しましたが、インフキュリオンコンサルティングはクライアントに対してフラットな立場から選択肢を提示するため、独立企業としての立場を維持しています。
――お二人のご経歴と入社された経緯について教えてください。
高木氏:2003年に新卒で株式会社ジェーシービーに入社し、業務部門に所属しており、業務本部の予算やKPIの策定・管理、新規サービスの業務プロセス設計などに従事していました。入社から3年経過したころ、当時は会社の先輩だったインフキュリオンの創業メンバー4人が、独立して会社を立ち上げるという話を聞きました。当時は「いつか自分でも事業を立ち上げたい」という思いを抱いていましたので、自分も仲間に入れてほしいと願い出て、正社員第1号として迎えていただいたのが始まりです。
その後は社内で立ち上げるソリューション事業のコンサルティングや、社外の他業種へのコンサルティングを経て、2022年 にインフキュリオンコンサルティングの代表取締役に就任しています。
柿本氏:私は2004年に富士通株式会社にSEとして入社し、銀行向けの大規模システム開発を担当していました。業務の中で「SEではなくコンサルタントが欲しい」といった要望をいただくことも多かったので、コンサルティングを学ぶためにPwCコンサルティング合同会社へ転職。6年ほど金融会社のITインフラの統合や、PMIのチームで企業統合後のIT統合などを担当しました。その後、auフィナンシャルホールディングスの立ち上げへ参画した後、インフキュリオンへ参加しています。
――お二人とも、日本を代表する大手企業からインフキュリオンへ参画されています。当時としてはベンチャー規模だったインフキュリオンへの転職を決意した理由は何だったのでしょうか。
高木氏:創業メンバー4人はジェーシービーの中でも異彩を放つ存在だったのです。年齢は4歳くらいしか変わらない若さなのに、今まで会社が取り組んでこなかったような新しいことをどんどん手掛けていく姿に、憧れのような感情を抱いていました。独立の話を聞いたときに、その4人と一緒なら何かすごいことができるのではないかという強い期待感がありましたので、一緒にやらせてほしいとお願いしたのです。
もちろん不安はありましたが、もし上手くいかなくても、30歳までには再び大企業に戻れるだけの経験を積めるだろうと考えていましたので、入社に迷い はありませんでした。
柿本氏:PwCからauフィナンシャルホールディングスに移った理由として、自分の手で事業やサービスを世に送り出したいという思いがありました。しかし時流もあってか、なかなかその機会に恵まれなかったので、プロダクト事業を生み出し続けているベンチャー企業への転職を考えるようになったのです。
インフキュリオンという企業の存在を知ったのは、auフィナンシャルホールディングス時代です。当時からBaaSの可能性を前面に打ち出しており、API活用が企業の成長のカギであることを体現している企業でしたので、成長性を強く感じていました。また私自身、大企業の大きな仕組みの中に身を置くよりも、小さな企業で手を動かしたいという思いをもっていたこともあり、インフキュリオンへ参加を決意しています。
ITとビジネスを切り分けない。痛みへの共感が顧客の利益創出を生む
――インフキュリオンコンサルティングが展開するITコンサルティングについて教えてください。
柿本氏:インフキュリオンコンサルティングが立ち上げた事業企画に対し、ITプロジェクトサイドからのサポートも並行して提供しています。IT領域のみに限定されるわけではなく、ビジネス領域のプロジェクトマネージャーの支援やBiz/IT統合型での進行サポートを行うケースが増えています。近年、非金融事業者による金融サービスの提供、いわゆるエンベデッドファイナンスの取り組みが増えています。こうしたプロジェクトを進行するためには、遵守すべき法令やガイドラインを正しく把握し、クリアできるようにリードする必要があります。インフキュリオンコンサルティングは、金融領域に特化したコンサルティングを得意としていることから、単なるコンサルティングの枠を越えた付加価値の提供を可能としています。
――ほかのコンサルティングファームにはないITコンサルティングの特徴は何ですか?
柿本氏:ITをビジネスの上流に置いた立場から、プロジェクト全体を見渡すことにあると考えています。現代ビジネスにおいては、事業=プロダクトが成立しています。そのため事業全体を見るときに、プロダクトマネジメントの粒度で全体をマネジメントすることが重要であり、そこにITの知見をもった人間をしっかり組み込むことが重要になっています。
ビジネスを起点として請負的なITがあるという構図が一般的ですが、ITとビジネスを分けること自体が不健全であるというのが私たちの考えです。ITプロジェクト管理(ITPM)だけ、IT戦略だけというような、ITデリバリーのみに注力するなら他社との差別化は困難ですが、事業を作るためにITはどうあるべきか、組織としてITを活用する手法や構造まで踏み込めるのが、私たちの強みです。
――なぜITとビジネスを切り分けないコンサルティングが可能になるのでしょうか。
柿本氏:やはり、インフキュリオン本社のソリューション事業に並走する経験をもつ点と、インフキュリオン コンサルティングとして、事業創造のIT領域に伴走してきた経験が理由になると思います。多くのソリューションを創出する中で直面してきた課題は、クライアントが抱える課題と同じです。事業ごとに出てくる論点に対し、一度は当事者として解決に当たった経験があるからこそ、クライアントの痛みの本質を理解したコンサルティングを行うことができます。
――グループ内において、インフキュリオンコンサルティングはどのような立場にいるのでしょうか。
高木氏:もともとはコンサルティングを祖業として立ち上げたグループですが、今は収益性という役割はソリューション事業が中心に担っています。今、インフキュリオンコンサルティングに求められているのは、新しい事業の種を見つけるソナー的な役割です。もちろん収益性も大切にしていますが、何をやれば新しいビジネスを生み出せるのか、グループのソリューションで解決できる課題はどこにあるのか、世の中を広く見渡す役割を担っていると考えています。
ただし、私たちはグループソリューションの導入を目的としたプロジェクトをほとんど扱っていません。フラットな立場のコンサルティング会社ですので、クライアントにとって最高の選択肢を提供するのが使命です。結果としてクライアントの戦略に沿ってグループソリューションを導入することはありますが、あくまでクライアントの利益を第一としたコンサルティングを行うという理念は、これからも変わりません。
未来を切り開く「無限の好奇心」をもった方が輝ける場所
――インフキュリオンコンサルティングでは、どのような方が活躍していますか?
柿本氏:インフキュリオンコンサルティングは、創業当時の約30人から直近では約60人まで規模が拡大しています。事業のフェーズごとにさまざまな個性をもつ方が入社されてきましたが、共通しているのは高い成長意欲をもった方です。それは個人としてスキルアップしたい、将来につながるキャリアを積みたいという方に加え、社会に爪痕が残るような仕事をしたいというモチベーションをもっている方が参加し、今も活躍し続けています。また、近年では地方創生に取り組む意思をもつ方も増えています。キャッシュレスサービスのテーマの一つにお金の地産地消がありますので、地方の企業が展開するキャッシュレスサービスを通じた地域活性化に関与したいというモチベーションの方は多いですね。
――現在活躍している方の傾向を踏まえて、これからキャリア採用したい方の人物像を教えてください。
高木氏:グループ名の語源となった「Infinite Curiosity(無限の好奇心)」に共感してくれる方を歓迎します。これから新しいものが次々と生まれる世の中に対し、前向きに好奇心をもって取り組める姿勢は財産です。世の中の動きを注視し、新しい動きをよりよいサービスへとつなげていきたいという意欲をもつ方と一緒に働きたいと考えています。
柿本氏:新しい事業やサービスを創出できる企業は、色々な知識の集合体であることを日々実感しています。世の中には「コンサルティングには特定のスキルや知識が必要だ」という印象があるかもしれませんが、さまざまな専門性をもつ方が活躍できる土壌がある世界であることは知っていただきたいと思っています。
スキルや知識以上に必要なのが、自分がやりたいことが明確であることです。地方創生に貢献したい、前職の業界をさらに便利にしたい、世の中を驚かせたい。どのような動機であっても、インフキュリオンコンサルティングは、その人のやりたいことを実現できる場です。興味があるフィールドで力を発揮し、やりたいことを形にしたい方の挑戦をお待ちしています。
高木氏:実現したいことを明確に発信しようとすると、ハードな場面も出てくるかもしれません。しかし、その苦労の先に大きな成長が待っていることは間違いありません。「Infinite Curiosity」とともに可能性を追求する方とお会いできるのが楽しみです。
――最後に、インフキュリオンコンサルティングの今後の展望について教えていただけますか?
高木氏:一貫として新しい世の中の動きを観察し、新しいサービスを提供していくことは、私たちの生業として続けていきたいと思っています。キャッシュレスという概念はこれからも広がりを続け、あと5年ほどで当たり前の存在になるでしょう。そうした世界において、私たちが考えるのは「その次」です。お支払いという手間のかかる行為が楽になるというだけで価値はあるかもしれませんが、社会がさらに便利になるその先の利便性を探し続けていきたいと考えています。
その利便性は、もしかしたらキャッシュレスに限定されるものではないかもしれません。決済という行為が当たり前にデジタル化された先に求められていることをいち早く感じ取るためにも、常にビジネスの第一線に居続けることが今の目標です。「Infinite Curiosity」の精神を忘れずに、業界のトップランナーとして新しい世界を切り開き続けます。
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