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管理職としての成果を最大化しながら充実した人生を送る方法

ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社 × TIS株式会社 × JAC Recruitment

イベントレポート

働き方や仕事への価値観が多様化する現代、プライベートの時間を重視しながら副業、留学、出産といったライフイベントを経験しつつキャリアを築く人々が増えています。一方で、選択肢の広がりがキャリアアップやライフイベントの進め方に迷いを生むことも。

今回のセミナーでは、各分野の第一線で活躍するステラ・ラン氏と岡玲子氏を招き、パネルディスカッションを開催。自身のリアルな体験をはじめ、キャリアのあり方をうかがいました。

*本記事は2024年11月20日にJAC Digitalが開催したオンラインイベントを一部抜粋、再構成したものです。また、文章表現を統一するため言い回しも変更しておりますのでご留意ください。

<登壇者・登壇企業紹介>

  • ステラ・ラン氏
    ステラ・ラン氏
    ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社
    プロダクト&ソリューションズ本部長
    ステラ・ラン氏
    ※この肩書はイベント当時のものです。
    2017年にVisaに入社し、日本におけるプロダクト&ソリューション部門の責任者を務める。
    ペイメントテクノロジーソリューションサービス業界で、加盟店営業の推進により主要加盟店の収益性を向上、プロダクト戦略の策定やソリューションの展開による市場の成長をサポートするなど、20年以上の経験をもつ。オーストラリア、シンガポール、イギリスを含むさまざまな環境で豊富なビジネス経験を積み重ね、常に新しいチャレンジを求めて幅広く経験。
    これまでの経験を生かして、女性リーダーの働きやすい環境づくり、キャリア形成および成長支援など、女性管理職としてインクルージョン&ダイバーシティをけん引している。


  • 岡 玲子氏
    岡 玲子氏
    TIS株式会社
    デジタルイノベーション事業本部 執行役員 副事業本部長
    岡 玲子氏
    1999年に株式会社東洋情報システム(現 TIS株式会社)入社後、主に出版・流通・通信業界顧客向けシステムのプロジェクトマネージャー、部門長を経験。
    その後、企画本部へ異動し、副本部長兼企画部長として中期経営計画の策定やM&A等を担当。
    2024年3月には業務と両立して、エグゼクティブMBAを取得。
    2024年4月、デジタルイノベーション事業本部 副事業本部長に就任し、キャッシュレス、エンタープライズ DX サービス等の開発事業全体を統括。

  • 澤 円氏
    澤 円氏
    JAC Digitalアドバイザー
    株式会社圓窓 代表取締役
    澤 円氏
    元日本マイクロソフト株式会社業務執行役員。立教大学経済学部卒。生命保険の IT 子会社勤務を経て、1997年、日本マイクロソフト株式会社へ。
    IT コンサルタントやプリセールスエンジニアとしてキャリアを積んだのち、2006年にマネジメントに職掌転換。
    幅広いテクノロジー領域の啓蒙活動を行うのと並行して、サイバー犯罪対応チームの日本サテライト責任者を兼任。
    2020 年 8 月末に退社。2019 年 10 月 10 日より、株式会社圓窓 代表取締役就任。2021年4月22日よりJAC Digital アドバイザー就任。
    現在は、数多くの企業の顧問やアドバイザーを兼任し、テクノロジー啓蒙や人材育成に注力している。
    美容業界やファッション業界の第一人者たちとのコラボも、業界を超えて積極的に行っている。テレビ・ラジオ等の出演多数。 Voicyパーソナリティ。武蔵野大学専任教員。

1. 岡氏・ステラ氏の経歴

岡氏:TIS株式会社の岡玲子と申します。私は物理学科を卒業し、その後プロジェクトマネージャーとしてシステム開発に従事してきました。昨年度まで5年間、経営企画を担当し、この4月からは事業部に戻り、開発担当者としての役割を果たしています。

ステラ氏:ステラ・ランと申します。私は上海で生まれ、18歳まで過ごしました。その後オーストラリアに移住し大学を卒業、シンガポールでの転職を経て現在は日本に住んでいます。現在は、Visaで、プロダクト&ソリューションズ本部長を担っています。日本語はまだ完璧ではありませんが、精いっぱい頑張って話しますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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2. 管理職に就いて痛感したディシジョンメイキングの重要性

イベントレポート

澤氏:お二人ともどのようにして管理職の役職に就かれたのでしょうか?

ステラ氏:私はシンガポールでのプロジェクトを成功させた後に管理職に就きました。ただ、最初からそのポジションを目指していたわけではありません。もともとIT専門の人間ではなかったのですが、プロジェクトをまとめる力を評価され、次第に大きなプロジェクトを任されるようになりました。当時の銀行のお客さまから『ステラはリーダーに向いている』といわれたこともあり、その流れで最年少のITディレクターになりました

澤氏:なるほど。一方、岡さんはプログラミングをやられていたところからマネジメントの道に進まれたとのことですが、どのようなきっかけがありましたか?

岡氏:私は当時プログラマーで、忙しい現場のなかスケジュールが上手くいかない状況を目の当たりにし、『私がリーダーをやればさらに働きやすくなるのではないか』と思ったのがきっかけです。また、お客さまとの交渉をさらに良くすればプロジェクトがスムーズに進むのではと感じ、自分で環境を良くするためにリーダーを志すようになりました。

澤氏:お二人に共通するのは、ポジションありきではなく、自分の強みを生かして環境を良くしたいという思いですね。

ステラ氏:私はどのような仕事でも、目の前のことに全力を尽くすことが基本だと考えています。それが管理職であろうと、ほかの役職であろうと変わりません。誰かのためではなく、純粋に仕事や会社のために取り組む姿勢が大切だと私は思っています。また、仕事を進める上で「人を巻き込む力」も重要です。これは年齢や役職に関係なく、必要不可欠なスキルだと感じています
管理職になると、特にディシジョンメイキング、つまり意思決定の重みが増します。難しい判断を迫られる場面が多く、外から見るよりも大変なことが増えるのも事実です。しかし私は、「管理職」という肩書きを意識するのではなく、目の前の大事なことに全力を尽くし、仕事を楽しみながら取り組むことを信条としています。

澤氏:今ステラさんがおっしゃった、管理職として重要になる『ディシジョンメイキング』についても触れていきたいのですが、岡さんいかがですか?

岡氏:そうですね。私も、自分で決められない環境に物足りなさを感じてリーダーを目指しました。この業界は、自分たちで決められない人や、お客さまにも決断を迫れない人が多く、何も決めないことでプロジェクト全体が停滞してしまう場面があります。すると最終的に関係者全員が不幸になってしまうので、ディシジョンメイキングは重要だと思います。

ステラ氏:ディシジョンメイキングにおいて日本と海外を比較すると、やはり違いがあります。海外では意思決定が早い人が多いのに対し、日本ではリスクを避ける傾向が強く、決断に時間がかかることが多いです。またリスクを慎重に検討し、多くの人と相談してから決断を下すのが一般的です。すると前進ではなく後退してしまい、結果として進めないこともあります。だからこそ意思決定を迅速に行い、周囲を巻き込みながら進む力が、今の時代のリーダーシップに求められる役割だと思っています

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3. 管理職だからこそ経験した苦労

澤氏:管理職としての苦労は、多岐にわたると思います。これまで印象的だった経験があれば教えてください。

ステラ氏:マネジメントは楽しい面も多いのですが、もちろん大変なこともありました。一番苦労したのは、チームメンバーのモチベーションをどう引き出すかでした。特に、日本では本音を引き出すまでに時間がかかることが多いと感じました。私が以前働いていた海外の環境では、何でもオープンに話す文化がありましたが、日本では信頼を築くまでに時間がかかりました。そのため、まずは信頼を得ること、そして相手の見方に立つことを意識していました

澤氏:なるほど。最初からみんながオープンマインドではない中で、時間をかけて信頼を築くプロセスがあったのですね。では、岡さんはどうですか?

岡氏:私の場合、プロジェクトマネジメントの中で、予定どおり進まないことが一番の苦労でした。人を管理するという点では、メンバーそれぞれの体調や言いたいことがいえない状況など、さまざまな要素が絡んできます。また、部長としては、収益や目標が達成できない時のプレッシャーが大きかったです。達成できなかった時のショックは、当時は相当大きく感じました。後から振り返ればたいしたことではないと思えるのですが、あの時はメンバーと部長でモチベーション維持の方法やゴールに対する視点がまったく違うことにどう打ち勝つか苦労した部分です

澤氏:確かに、マネージャーは全体の仕組みを見る必要がありますね。細部にこだわりすぎると、全体を管理する時間がなくなりますし、バランスを取るのは難しいかもしれません。ステラさん、日本と海外の違いについて、特に女性マネージャーの立場で感じたことはありますか?

ステラ氏:それは大きく違いますね。海外では、特にお客さまとミーティングをする時に女性の参加率が高いです。一方で、日本ではお客さまとのミーティングに女性の管理職が出席するケースが少ないと感じます。この差にいつも『なぜなのだろう?』と考えさせられます。私が所属しているVisaでは、性別による差別が一切なく、頑張れば誰でも結果を出せる環境があります

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4. 管理職に必要なスキルはご機嫌でいること

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澤氏:ライフイベントが起きた時、どうしても女性の方が影響を受けやすいものです。その点を踏まえて、お二人はプライベートと仕事をどのように切り分けていますか? それともあまり切り分けてはいないのでしょうか?

岡氏:若いころはやはり仕事優先でした。もちろんプロジェクトが終わったら海外旅行などをしてリフレッシュしていましたが、日常生活の中での切り替えはできていなかったと思います。しかし東日本大震災をきっかけに意識が変わりました。震災が起きた時、自分にとって本当に大切なものは何かを考え、生活全体のバランスを考えるようになりました

澤氏:震災が大きな転機になったのですね。ステラさんはいかがですか?

ステラ氏:私の場合、人生の優先順位は時期によって変わると実感しています。若いころ、シンガポールで働いていた時は、仕事が人生の中心でした。しかし2007年に今の夫と出会ったのをきっかけにプライオリティが家族に変わりました。その後、日本に移住しながら他国の仕事をしていた時期もありましたが、なかなか両立が難しく、その時はプライベートを優先する決断をしました。そして2015年ごろ、また仕事に復帰しました。

仕事を辞めたり再開したりする際、私が大切にしているのは、自分が何に貢献できるかという視点です。前職を一度退職した際は、自分の役割が見えず、夫をサポートする方が有意義だと考えたから。2015年に復帰したのは、お世話になった会社や日本社会にまた恩返しがしたいと思えたからです。常に自分が最も役に立てる場所を探し続けています。

澤氏:その時々で、優先するものを切り替える力も大切ですね。タイムマネジメント術についても教えてください。ステラさんはどうされていますか?

ステラ氏:私のタイムマネジメントの基本は、自分のリズムを作ることです。例えば、朝早く起きてメールをチェックした後、クライアントやチームとの時間をきっちりスケジュールします。そして、夕方には必ず家族と夕食をともにする時間を確保しています。週末は仕事を完全に切り離すルールを徹底しています。このリズムがあることで、効率的に動くことができます。

澤氏:岡さんは効率化の面で工夫されていることはありますか?

岡氏:若いころから生産性向上にはこだわってきました。マネージャーになってからは、チームやお客さまも巻き込んで、効率的な進め方を一緒に考えるようになりました。時には勉強会を開き、生産性を上げる方法を研究し、計画的に業務を進めることで残業を減らす努力を続けています。

澤氏:自分が取り組めることに集中することは重要ですね。

ステラ氏:タイムマネジメントと同じくらいストレスマネジメントも大事だと考えています。色々なストレスがある中で、私が大切にしていることは「できないこと」を無理に抱え込まず、「できること」に変える工夫です。自分で解決できないことは、管理職や周囲の力を借りて巻き込みながら決着をつけることが大事です。私にとって、チームや人々を助け、より良い関係を築き、ストレスを減らす環境を作ることが最大のモチベーションになっています。

岡氏:私は女性から「部長やリーダーに認めてもらえない」と相談を受けることがありますが、「上司との関係を変えるより、環境を変えるべき」とアドバイスしています。我慢してパフォーマンスを下げる必要はなく、異動など新しい環境を選ぶことを勧め、その支援も全力で行います。女性は「声をあげない方がいい」と思ってしまいがちですが、我慢やストレスを溜め込まず、どんどん声をあげていいと思います

澤氏:私は、管理職にとって大事なことは「ご機嫌でいること」だと思っているので、ストレスの話はそこにも通ずる部分ですね。

ステラ氏:周囲を温かい雰囲気にする力をもつことは大切ですね。管理職であっても人間ですから、調子が悪い時もありますが、そういう時こそ明るさを保つことが重要です。明るさとエネルギーは、仕事における大切な役割だと思っています。私は、十分に睡眠をとり、エネルギーをチャージして、朝から新しい一日を明るい気持ちで始めるよう心がけています。それが楽しく仕事をする秘訣です

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5. 社会に貢献している実感こそ仕事のやりがい

澤氏:お二人の仕事のやりがいや、職場の環境について教えてください。まずはステラさんからお願いできますか?

ステラ氏:私は「日本の決済インフラを変えること」が自分の使命でやりがいだと感じています。以前、夫には「そのようなことは日本では決してできない」といわれたことがありました。しかし負けず嫌いの性格もあって、諦めることはできませんでした。特に、日本における決済インフラを改善することは、社会貢献につながると信じていました。

そして日々頑張ってきた結果、現在Visaのタッチ決済やモバイル決済などが普及している社会を見ると「私が関わったものが役立っている」と実感することができるのです。本当に心が温まる瞬間です。仕事のやりがいはまさに、こうした社会の進化に自分が少しでも貢献できていることですね

澤氏:素晴らしいですね。岡さんはいかがでしょうか?

岡氏:私は「ソフトウェアの手触り感」が仕事のやりがいだと感じています。製造業とは異なり、ソフトウェアは自分が作ったものがすぐに動く様子を確認できます。そのスピード感や達成感がやりがいですね。私が入社したころは技術が次々と登場する時期で、自分で工夫しながら進める楽しさがありました。

働きやすさに関しては、昔は改善の余地がありました。男女間で機会の差があり、特にプロジェクトマネジメントや海外の仕事は男性が選ばれることが多かったです。それを変えたいという思いで、会社内で女性の活躍を推進する活動に取り組みました。

澤氏:その取り組みが、今の職場環境に変化をもたらしたのですね。

岡氏:そうですね。今振り返ると、私の会社は「やりたい」と言ったことに対してすぐに蓋をするカルチャーではありません。例えば、経営企画に異動した時、まったくの未経験だったにもかかわらずチャレンジを任せてもらえました。そうした自由度の高さが、結果的に働きやすい環境を作っているのかもしれません。

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6. 質疑応答

Q. 自分の使命に気付くためにはどうしたらいいでしょうか?

A.ステラ氏:日本に来た当初、言葉の壁や生活の不便さに直面しました。特に、決済システムの使いづらさには驚きました。2012年からタッチ決済対応のカードを導入しても、端末が追いついていない状況を目の当たりにし、これを変えようと決意しました。その経験が私の使命を形づくったのだと思います。また、何かに集中し、個人の努力を会社や社会の貢献と結びつけることが大切だと感じています。それが、使命を発見し、実現する原動力になるのではないでしょうか。

岡氏:システム開発業界の厳しい労働環境を目の当たりにした時、これを改善したいという思いがあり、今思うと使命感に近かったかもしれません。仲間が働きづらさから辞めていくのを防ぎたいという気持ちも強くありました。また、企画部長になった時に無駄なことをやめる重要性にも気づき、プロジェクトの成功率を上げることに取り組んできました。結果的に、業界全体を良くすることが、自分にとっての使命だったと思います。


Q. プロジェクトマネジメントをするうえで、大事にしていることはありますか?

A.ステラ氏:プロジェクトマネージャーとして最も大事にしているのは、コミュニケーションです。特にITプロジェクトでは、ビジネス側、オペレーション側、テクノロジー側とさまざまなステークホルダーが関わります。その中で、全員が同じ方向を向くためには、スコープを明確にし、情報をつなぐ役割が必要不可欠です。私がプロジェクトマネージャーになった瞬間、この役割が自分の使命だと感じました。コミュニケーション、責任、リスク管理、そして全員のモチベーションを高めることが、重要だと思っています

岡氏:プロジェクトマネジメントで大切にしているのは「責任を取る」意識です。計画が遅れたり予算を超過したりした場合、原因を他人のせいにするのではなく、自分の判断の責任として受け止めます。例えば何か問題が起きた時、何が問題だったのかを分析し、次の改善策を考えるよう心がけています。チームメンバーの意見を尊重しつつ、彼らを信じた結果を自ら巻き取る行動力も重要です。


Q. メンタル・フィジカル面のケアはどうしていますか?

A.ステラ氏:睡眠時間はしっかり確保しています。平日は夜9時半に寝て、週末は頭を空っぽにしてリセットします。また、職場環境も大切です。以前の会社では“夜8時以降にメールを送らない”というルールがあり、私もチームで同様の配慮を心がけています。リーダーが夜遅くにメールを送ると部下にストレスを与える可能性がありますから。仕事に全力を注ぐのは素晴らしいですが、リフレッシュする時間がなければ長続きしません

岡氏:メンタルケアで大切にしているのは、我慢しすぎないことです。以前は仕事一辺倒で頑張りすぎていましたが、MBA取得のために学校に通い、仕事以外の軸をもつ大切さを学びました。学校が忙しくても気持ちは元気で、複数のことを並行することで、仕事のことも忘れる時間ができ、メンタルの健康を保てたのだと思います。最初は不安でしたが、慣れると余裕が生まれます。フィジカル面では無理をせず、“明日できることは明日に回す”ことで負担を軽減しています


Q. 目標達成ができなかった時のモチベーション維持の仕方を教えてください。

A.ステラ氏:大きな目標を達成できなかった時はやはりショックが大きいものです。でも何が足りなかったのかを徹底的に反省し、同じ失敗を繰り返さないように具体的な改善策を考え、再挑戦します。私もタッチ決済の導入プロジェクトでは、多くの困難に直面しましたが、その時目標達成に必要なのは時間をかけた努力と根性だと実感しました。日本本来のやり方ともいえる根性は、やり遂げる上での重要な鍵だと思います。

岡氏:以前読んだ本で、女性は物事を反芻しすぎる癖があるといわれていました。それに気づいてからは、“さらに悪い状況に比べれば、これはたいしたことない”と考えるように心がけています。もちろん辛いことがあった時は、一度徹底的に落ち込む時間を作ってもいいと思います。「泣きたいだけ泣く」「飲みたいだけ飲む」といった形で感情を解放してもいいでしょう。自分の感情を一度受け止め、気持ちを切り替え、自分が今いる状況を前向きに捉えるようにすることがモチベーションの維持につながっています


Q. この先妊娠をする可能性がある中で、どのようにキャリア設計をしていったらよいのでしょうか?

A.ステラ氏:妊娠やキャリアについて、完璧なタイミングを待つことは難しいと思います。だからこそ、目の前のことに全力で取り組めばいいと思います。どちらかを犠牲にする必要はまったくありません

岡氏:妊娠や出産は急に起こるわけではなく、準備期間が十分にあります。その間に仕事の引き継ぎやチーム内の役割分担を整え、誰かが抜けても回る仕組みを作ることが大切です。普段から業務を見える化し、一人に依存しない体制を整えることは、妊娠だけでなく突然のケガや病気にも対応できる組織を作ることができ、結果的に働きやすさにもつながります。個人としても、周囲を巻き込みながら柔軟に動くことが必要です。完璧なタイミングはありませんが、なったらなったで何とかなるものです。



この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment 編集部

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。

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