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グローバル×ヘルスケアで切り拓く未来。
デロイトLS&HCユニットのデータドリブンコンサルとは

合同会社デロイト トーマツ

※このインタビューは2025年7月に実施しました。なお、所属・肩書は当時のものとなります。
合同会社デロイト トーマツ 坂上斉氏 根岸彰一氏 磯上孝博氏

写真右から

合同会社デロイト トーマツ/コンサルティング Finance Transformationパートナー 坂上 斉氏
合同会社デロイト トーマツ/コンサルティング Life Sciences & Health Careパートナー 根岸 彰一氏
合同会社デロイト トーマツ/コンサルティング Life Sciences & Health Careパートナー 磯上 孝博氏

昨今、ライフサイエンス・ヘルスケア業界において、急速にデジタル化が進んでいます。そうした状況の中、企業や医療機関の変革を支援しているのが、合同会社デロイト トーマツ(以下、DT)のLS&HC(Life Sciences & Health Care)ユニットです。

製薬や医療機器、病院、官公庁など幅広い業界のクライアントを対象に、業務改革や研究開発支援、データ利活用など多岐にわたるテーマで支援を行っています。

今回は、DT Life Sciences & Health Careパートナー 根岸彰一氏、Life Sciences & Health Careパートナー 磯上孝博氏、Finance Transformationパートナー 坂上斉氏の3名に、それぞれの専門領域やユニットの特徴、プロジェクトでの連携、メンバー構成、働く環境や育成体制について伺いました。

ライフサイエンス・ヘルスケア特化型コンサルティングチーム「LS&HCユニット」

――まずはお三方のご経歴について教えてください。

根岸氏:私は新卒でコンサルティング業界に入り、キャリアは30年以上になります。2012年にDTに参画し、LS&HCユニットで製薬企業や医療機器といったLife Sciences企業向けに研究開発やQA/RA(品質保証/薬事)などの領域で数多くのプロジェクトに携わってきました。特に近年はEnd to Endの全社/業務領域におけるAIやデジタルを含むTransformation支援に多く携わっています。

磯上氏:私も長年コンサルティング業界に身を置いており、前職を経てDTに参画しました。DTのLS&HCユニットに参画してからは、製薬企業の営業、SCM(サプライチェーン・マネジメント)、R&D(研究開発)、コーポレート系などの幅広い領域で、新しいTechnologyやデータを活用した業務改革、システム導入プロジェクトに数多く携わってきています。

坂上氏:私は、生まれは日本ですが、大学卒業まで海外で生活しており、大学卒業後に日本に帰国しました。1社目は事業会社に入社し、その後はコンサルティング業界で働いています。現在はDTのFinance Transformation領域を主に担当しています。

直近では、DTのJSG(Japanese Services Group)という制度を活用して、アメリカ・ニューヨークに3年間駐在することになっています。日本の現地法人に対して、現地駐在員も含めた支援業務を行う予定です。

――LS&HCユニットとはどのような組織なのでしょうか?

根岸氏:DTのLS&HC(Life Sciences & Health Care)ユニットは、約140名が在籍する日本最大規模のライフサイエンス・ヘルスケア特化型コンサルティングチームです。クライアントの業界は多岐にわたり、製薬や医療機器、病院、官公庁、他業界から参入する企業などを対象としています。経営支援などのコーポレート系、研究開発から製造、サプライチェーン、セールス&マーケティングまで、バリューチェーン全体をカバーできることが特徴です。

近年、ヘルスケア業界ではデジタルやデータを起点とした変革のニーズが急速に高まっています。LS&HCユニットではそのような変化に対応すべく、さまざまな領域で支援を行っています。例えば、製薬企業向けにはAIを活用した創薬の高度化や、研究開発段階でのデータ統合・分析基盤の構築支援をサポートしています。

――他にどのようなテーマに取り組まれていますか?

坂上氏:私の専門はFinance Transformationですが、近年は「データをどのように扱い、どのように経営に活かしていくか」という趣旨の相談が増えています。製薬会社や医療機器メーカーの多くはグローバルに展開しており、国ごとに異なるシステムでデータが管理されてきました。現在は、これらのデータを整理・統合し、可視化する取り組みが進んでいます。しかし、ただ集めるだけでは意味がなく、「経営にどのような影響があるか」「将来何が起こりうるか」といった分析を、AIなどの技術を活用して行うことが重要なテーマになっています

根岸氏:今まではシステムを入れてそれで終わってしまう場合が多く、そこから生み出される広範なデータの活用が進んでいるとは言い難い状況でした。しかし、最近ではAIの進展により、そのデータの活用に関心が高まっています。

磯上氏:Technologyの進化でビジネスの成長が加速し、グローバル化により業務の視野も広がり続けています。当社のお客さまもシステムを導入して終わりではなく、導入したシステムに蓄積されたデータを他の部門のデータと連携させたり、分析したりすることで、これまでにない価値やインパクトの創出に関心を持つ方が増えています。

お互いの知見を活かしながら連携し合えるチーム構成

――LS&HCユニットには、どのような経歴を持つ方が在籍していますか?また、どのような方を求めていますか?

根岸氏:非常に多様な経歴の方が在籍しています。医師や薬剤師、製薬・医療機器出身者はもちろん、事業会社から転職された方や、官公庁での政策立案経験を持つ方もいます。

医療や製薬などの分野で専門性をもち、さらにコンサルタントとしても成長していきたいという意欲のある方には、ぜひ来ていただきたいと考えています。

それに加えて、論理的思考力も大事なポイントです。面接では、相手の意見を理解し、建設的に議論を進める対話力も重視しています。

――皆さまはそれぞれ異なる専門領域を持たれていますが、どのように連携しているのでしょうか?

根岸氏:LS&HCでは、各メンバーが異なる専門性を持ちながらも、コンサルタントとしてのFundamentalな力量はもちろんのこと、ユニットの対象領域におけるハイレベルな課題や業務領域について理解しています。そのため、単に分業するのではなく、互いの知見を活かしながら連携し合える体制が整っているのです。複雑な社会課題に対応するには、領域を超えた視点と協働が不可欠であり、それを実現できるチーム体制がLS&HCの強みだと感じています。

成長を後押しする“人を育てる文化”で、コンサルタントとしての成長をサポートする

磯上 孝博氏 Life Sciences & Health Careパートナー 磯上 孝博氏

――DTやLS&HCで働くと、どのような能力が身につくのでしょうか?

磯上氏:DTに入社すると、グローバルと連携するためのノウハウを身につけられます。また、LS&HCでは多くの顧客とディスカッションを繰り返すため、自分の市場価値や専門性を高めることが可能です。AIなどの最新Technologyの活用にも関わることができるため、常に最先端の知見を吸収し、それを実践に落とし込む力を磨くことができます。

根岸氏:LS&HCは、コンサルタントとしての基盤となる能力が非常に身につきやすい環境です。最近では中途入社の方が大多数を占めるコンサルティングファームも少なくありません。DTには新卒から中途まで多様なメンバーがいるため、さまざまな視点や経験から学びを得ることができます。

坂上氏:グローバル展開している企業も多く、英語を使う機会は比較的多くあります。そのため、多様なバックグラウンドを持つ方々と英語でコミュニケーションを取る力が身につきます。また、DTの充実した研修制度を通じて、意欲ある人が成長できる環境が整っています。

――DTの育成、キャリアの柔軟性について詳しく教えてください。

根岸氏:DTでは学習環境が非常に充実しており、効率よく成長できる環境が整っています。豊富な知見やアセットがグローバルレベルで組織内に蓄積されているため、自分で一から調べて勉強する手間を省き、効率的に専門知識を身につけられます。DTにはこのような環境があるため、メンバーは新しい領域に挑戦して成長できる環境が整っています。

また、社内異動の希望がとおりやすい環境であることも特徴の一つです。DTでは柔軟なキャリア形成を支援する制度が整備されており、異なる領域にチャレンジしたいという意思があれば、それを実現できる仕組みがあります。会社全体としては特定領域に限定された組織ではないので、「こういうことに挑戦したい」という意思があればそれを応援する企業風土があります。

LS&HCには日常的にグローバル連携と海外挑戦の機会がある

――LS&HCユニットでは、グローバルとの連携や海外で活躍できる機会は多いのでしょうか?

坂上氏:グローバルとの連携や海外で活躍する機会は非常に多いです。私自身も近々、DTの「JSG(Japanese Services Group)」という制度を活用してアメリカ・ニューヨークに駐在予定です。日本の現地法人に対して、現地の駐在員を含め、サポートしていく役割を担う予定で、期間は3年ほどを見込んでいます。

根岸氏:JSG以外にも、グローバルとの連携は日常的に行われています。例えば、あるシステムの導入プロジェクトでは、日本、アメリカ、インド、ドイツなど7カ国が協業し、日本側が主導する形で進めました。その際も単なるシステム導入支援ではなく、前段階で業務上の課題を特定し、戦略策定、改革の方向付けを行っています。各国のデロイトが子会社という形ではなく、ネットワークとして連携しているため「クライアントにとってベストな体制を組む」という考えが徹底されているのがデロイトの大きな特徴です

磯上氏:他のコンサルティングファームの中には、海外チームとの連携に上下関係のようなものを感じる場面もあると聞いたことがあります。しかし、DTではフラットな関係性でプロジェクトを進めることができるのが特徴です。また、海外のメンバーとも自然なコミュニケーションが取れており、比較的距離の近い関係性、お互いを尊重することが文化として根付いています

――グローバル案件に関わるうえで、どのような能力が求められますか?

根岸氏:基本的には「やりたい」という意志が重要です。その指標として、目標達成のために必要な準備をしているかどうかを見ています。そのため、必ずしも英語力が完璧である必要はありません。「海外案件に携わるために英語を勉強している」「海外のカルチャーや背景の理解に努めている」といった積極的な姿勢があれば、グローバル案件に携わるチャンスも十分にあります

磯上氏:実際にマネジャーの2名が先日、アメリカのボストンに1か月間のエクスチェンジプログラムで渡航しました。これは海外のDT拠点に一定期間参画し、現地の実務やカルチャーを体感しながら業務を経験できるプログラムです。現地では社内のリーダーシップミーティングにも参加するなど、経験の蓄積やネットワークの構築にもつながっています。

データやAIの活用を推進し、さらなるお客さまへの価値提供を目指す

坂上 斉氏 磯上 孝博氏 根岸 彰一氏

――最後にデータドリブンコンサルティングが主流になる昨今、データやAIがライフサイエンス、ヘルスケア業界で果たす役割について教えてください。

根岸氏:データやAIの活用はR&D(研究開発)といったサイエンスの分野では既に広がっています。例えば、疾患メカニズムやタンパク質構造のシミュレーション、量子コンピューティングを用いた解析などは非常に速いスピードで進展しています。

これまでも「データを活用しよう」という意識は業界全体にありましたが、想定していなかった頻度や量でデータが入ってくるようになりました。そのため、今後は「データに振り回されない力」が求められています。私たちは今後、意思決定に役立つデータを見極める力と、それを導き出すための仕組みを新たに構築するなどの役割が求められています。そのことを意識しながら、これからもお客さまへの価値貢献を続けていきたいと考えています。

磯上氏:従来と比較して、今はAIなどの技術によりかつてないほど多くの情報ソースから情報やデータが集まってくるようになりました。このような環境の変化の中で、業界やクライアントの業務を知っているからこそ、情報やデータの活用の仕方に知恵を働かせ、私たちにしかできないアプローチでしっかりとお客さまをサポートしていきたいと考えています

坂上氏:データ活用の場面では、状況に応じた分析で経営判断を支える「アジャイル型」の力と、将来予測の精度を高める「シミュレーション」が重要です。AIは万能なツールと思われがちですが、あくまでアルゴリズムの一つに過ぎません。機械学習により過去の実績を蓄積し、最適な意思決定を導くツールです。まずはお客さまの保有する既存データを整理・標準化し、さらに効果的なデータ活用の実現をサポートしていきたいと考えています

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