これまで、4つのコア事業を展開し、時代の変化に柔軟に対応しながら、各事業を拡大してきました。
「合成樹脂事業」のプラスチックは、アメリカのセラニーズ社とのジョイントビジネスで立ち上げた子会社のポリプラスチックス株式会社が、グローバル事業の展開も好調で、自動車部品やパソコンのコネクターなどのプラスチック製品で順調に売上を伸ばしています。
「セルロース事業」の、たばこ用フィルタートウも大きく伸びています。日本や欧米でのたばこの販売数は落ちていますが、中国や東欧などは増加しており、全世界でみれば、まだまだ、たばこの生産本数は伸びている。当社は、たばこ用フィルター原料メーカーであり、世界シェアはトップクラス。フィルタートウ販売の8割が輸出であり、円安の効果も受けてこのセグメントは好調です。
「有機合成事業」は、日本で唯一の製造メーカーである酢酸を中心に酢酸エチルなどの溶剤類やLED、半導体向けのエポキシ製品など国内外に販売していますが、M&Aなども積極的に展開していきたいと考えています。
「火工品事業」は、自動車のエアバッグ用インフレータを作っている部門ですが、自動車の生産台数と比例し、需要は拡大しています。日本車のエアバッグには、ほぼ当社の製品が使われており、国内シェアはトップ、世界シェアは二位。日系カーメーカーが海外でも好調で、生産台数も伸びていることもあり、非常に好調と言えますね。
これらのコア事業の強化だけではなく、5つ目のコアとなる新しい事業を創出し、グローバル展開も加速させながら、さらに大きく飛躍したいと考えています。