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世界最大級の金融グループが描く、データとAIで切り拓く未来
――三菱UFJ銀行が「今」デジタル・データ人材を求める理由

株式会社三菱UFJ銀行

※このインタビューは2025年10月に実施しました。なお、所属・肩書は当時のものとなります。

江見 盛人氏
株式会社三菱UFJ銀行 執行役員 CDO 兼 デジタル戦略統括部長 江見 盛人 氏

デジタル化の波と三菱UFJ銀行の挑戦――デジタルの力で新たな価値を生む

―― まずは、三菱UFJ銀行のデジタル戦略の目指す姿についてお伺いします。昨今のデジタル技術の進化や社会環境の変化について、どのように認識されていますか。

コロナ禍によるリモートワークの普及や、生成AIの登場、少子高齢化など、社会全体の様々な変化がデジタルの必要性を一気に高めました。当行でも、これまで積み重ねてきた「信頼」と「膨大なデータ」を武器に、デジタルの力で新たな価値を生み出すことに本気で取り組んでいます。
銀行業務の本質は「人」「情報」「テクノロジー」そして「信用」にあると考えています。従来の銀行業務は、対面のやりとりや紙の書類が中心でしたが、今やDXやAIの進化によって、金融ビジネスの在り方そのものが根本から変わる瞬間を迎えています。

DXは単なる効率化や合理化のための手段ではありません。むしろ、“攻めのビジネス”を実現するためのエンジンであると考えます。
銀行業界は長年、変革が容易ではないと言われてきました。しかし、今は経営層も現場も、デジタルの威力を実感し、変化の必要性を強く認識しています。その中でも「AI・データ基盤の強化」を中核に据え、DXを加速させています。

三菱UFJ銀行のデジタル戦略は、部門間の垣根を越えた戦略推進が特徴です。その全行的なデジタル化をリードする役割をデジタル戦略統括部が担っています。
MUFGグループは世界40カ国以上、約1,600拠点を持つグローバル金融グループであるため、国内外で多様なビジネステーマに挑戦できる環境が整っています。例えば、Web3時代の新たな金融インフラ構築や、AIを活用したオンライントランザクションサービスの高度化、グローバルなネットワークを活かした国際送金の実証実験など、最先端技術を駆使したプロジェクトが次々と生まれています。“金融×IT”の最前線で、社会インフラとしての責任と挑戦を両立させていることが当行の強みであると考えます。

加えて、最近ではAI・デジタル領域への投資として600億円もの追加予算が即断されました。これは国内金融機関でもトップクラスであり、「デジタル戦略への本気度」を象徴していると言えるでしょう。

デジタル戦略統括部の役割とミッション――デジタル戦略の“司令塔”

―― デジタル戦略統括部の役割やミッションについても教えてください。

デジタル戦略統括部の役割は全行デジタル戦略の“司令塔”であり、現場のニーズに応じたソリューションを迅速に届けることが最大のミッションです。そのため、銀行そしてMUFGグループ全体のデジタル化推進、AI・BIを活用したデータ利活用、そしてそれを支えるデータ基盤整備を一貫で担っています。

大切なのは推進体制だと考えます。AIとデータは表裏一体であり、データがなければAIは本領を発揮できません。デジタル戦略統括部では、AIとデータのチームを一体化したことで、必要なテクノロジーやリソースを迅速に確保することが可能となり、開発のスピードが格段に上がりました。さらには、国内外から世界最高水準の技術を取り入れ、Sakana AI社などスタートアップへの投資や協業、OpenAI社など先進企業との連携も積極的に進めることで、戦略をアジャイル的に進化させ、競争力を高めています。

例えば、AI戦略立案や案件管理、TableauなどBIツールの導入・活用、データモデル設計、データ整備・提供、AIガバナンス体制の企画・構築など、幅広い業務を展開しています。様々なビジネスニーズに応じて必要なデータを探し、加工し、届けるというサイクルが、今まさに回り始めました。こうした取り組みが、全行的なデジタル化の推進力となっています。

“現場起点”のカルチャー改革――現場に寄り添い、丁寧に届ける

江見 盛人氏

―― デジタルを現場に根付かせるためのカルチャー改革についてもお聞かせください。

当行では、あらゆる場面で、「現場起点のDX推進」「ユーザー体験の最大化」「現場の声を経営に届ける」といった、現場重視の改革が強調されています。こうした改革は、組織の一体感や挑戦意欲を高める原動力となっています。

DXの浸透の秘訣は、現場の方が“使いたくなるもの”を届けることです。DXはテクノロジーの変革だけでなく、カルチャーや行動、そして組織そのものの変革が必要不可欠です。デジタル戦略統括部では新規のデジタルツールの開発・リリースに留まらず、行内コンサルチームが現場の声に寄り添い、伴走することで、着実な変革を推進しています。

どんなに便利なツールでも、難しい用語を並べて説明されると拒否反応を起こしてしまう方もいます。コンサルチームでは、現場のニーズに合ったツールの活用促進に向け、楽しく学べるイベントを開催するなど、便利さが実感できるツールを丁寧に届けることを重視しています。そのようにして現場にサービスを届け続けた結果、今では1万5千人以上の行員に“日々データを活用する文化”が根付きました。

働き方・カルチャー、成長機会――柔軟性があり、個の成長を尊重

―― デジタル戦略統括部の働き方やカルチャー、成長機会についても教えてください。

従来の銀行のイメージとは全く異なり、服装は自由、労働時間もフレキシブルで休暇も取得しやすく、特にデジタル戦略統括部はキャリア入行者の方が驚くほどフラットでオープンな社風です。ChatGPTなど生成AIの導入・活用も進んでいて、日々の業務効率化や新しいインサイトの発見に役立てている例も多く見かけます。

また、意思表明をすることで、自分自身の成長を実現できる環境もあります。社内公募制度や副業制度などの制度も充実していますし、社外活動でネットワーキングや経験を積むことも可能です。さらに当行では座学と実践の両方を重視しているので、外部含むデジタル関連の高度な研修も多数用意されていて、学びの機会が豊富にあります。実際、若手行員のインタビューでも「前職の経験を活かしつつ、新しい分野に挑戦できる」「成長機会が豊富」「現場の裁量が大きい」といった声が多く寄せられています。

キャリアの広がり――自律的にキャリアを選択・実現できる環境

―― キャリアの広がりついてはいかがでしょうか。

当行では、柔軟かつ自律的にキャリアを選択できる制度が整備されています。2024年4月には「資格Ex(エキスパート)」制度が導入され、年齢や役職に関係なく、専門性や市場価値を正当に評価する枠組みができました。これにより、プロフェッショナル職として自律的にキャリアを選択し、実力本位で成長・挑戦できる環境が実現しました。そのため、デジタルの専門家としての道を極めることも、“ビジネス×デジタル”を統合的に推進するキャリアを選択することも可能です。

行内外含む世界最高水準の人材・技術に触れながら、自身のキャリアイメージを膨らませ、その実現に向けて経験を積める場やチャレンジ機会も多分にあるため、まさに十人十色のキャリアが描けます。だからこそ、当行におけるキャリアの広がりは、今後さらに加速すると見込んでいます。

現在も“ビジネス×デジタル”の新しいポジションが次々と生まれ、挑戦できる機会が急速に増えています。デジタル戦略統括部は、全行的な変革の最先端にあり、その変化のダイナミズムを実感できる職場であることは間違いないです。

キャリア採用者への期待――“既存”に捉われない挑戦

―― どのような方に参画いただきたいとお考えですか。

DXコンサルタント、AI推進、データエンジニア、データサイエンス、ビジネスアーキテクト、プロジェクトマネジメントなど、幅広い分野で新しい仲間を求めています。経験豊富な方はもちろん、業界未経験でも“挑戦したい”という意欲があれば歓迎します。金融業界の知識は入行後に学べますし、むしろ多様なバックグラウンドが組織の変革を加速させていると考えます。実際、キャリア採用者の半数以上が金融以外の出身です。IT企業やコンサルティング会社、メーカーなどで経験を積んだ方が、当行で新たな挑戦を始めています。

従来の銀行業務に捉われず、“社会にとって本当に意味のあること”を追求し、前向きに挑戦し続けられる方にぜひ参画いただきたいです。

求職者へのメッセージ――変化の最先端で、一緒に未来を創る

―― 最後に、求職者の方へのメッセージをお願いします。

三菱UFJ銀行は、日本最大の金融機関として、正しいことを追求し、社会を良くするために本気で仕事をしています。特にAI・デジタル領域は経営層も本気で取組んでおり、持続可能な未来・新たなステージを目指して、今は“0から1、そして1から10へ”と大きく花開くタイミング。変化の最先端で、未来を創る仲間を心から求めています。

全力で走る覚悟があれば、最高の環境で挑戦できることをお約束します。自分も挑戦したい、一緒に働きたいと思った方は、ぜひ当行の採用情報や行員インタビュー記事もご覧ください。実際のプロジェクト事例や行員の声、トップメッセージなどから、我々がどれほど多様な挑戦機会と成長環境を提供しているか、きっと実感いただけるはずです。

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