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「音楽×IT」で、音楽クリエイターの収益化と動画クリエイターの制作活動を支援

株式会社オーディオストック

※このインタビューは2023年9月に実施しました。なお、所属・肩書は当時のものとなります。
西尾周一郎氏
  • 株式会社オーディオストック 
    代表取締役社長 西尾 周一郎 氏

    オーディオストックが掲げる理念は、「クリエイターがもっと活躍できる世界に」。

    近年、音楽作品を自宅で制作するクリエイターが増えていますが、個人での販売はハードルが高く、プロとして活動するのは難しいといえます。そんなクリエイターをサポートするため、株式会社オーディオストックでは日本最大級のロイヤリティフリーBGM・効果音ストックサービス『Audiostock』を運営しています。

    音楽好きのメンバーが集まる同社の風土・サービスの強み・海外事業の展開などについて、代表取締役社長の西尾周一郎氏にお話しを伺いました。

Audiostockの音源数は世界最大級。毎月約1万点の新作を送り出す

―まずは『Audiostock』の特徴、強みについてお聞かせください。

映像制作・イベント・音効業務などでBGM・効果音を必要とするお客様に、ロイヤリティフリーの音楽販売を行っています。音源数は世界最大級の95万点超。楽曲は全て当社とクリエイターが直接契約しているため、使用の際に面倒な手続きや追加費用は一切必要ありません。

品質の高さや種類の豊富さが支持され、累計15万アカウントのユーザーさんに使っていただいています。

ユーザーさんに喜ばれているポイントの一つに「楽曲の探しやすさ」があります。音源検索エンジンを搭載しており、楽曲のジャンルや利用シーンなどのカテゴリーのほか、楽曲の長さや楽器での絞り込みもOK。
「イメージは近いけれどちょっと違う」といった場合も、AIを活用したリコメンドシステムにより、求めるイメージにぴったり合う楽曲を見つけやすいのです。

また、毎月1万点ほど新作をリリースしており、「他社コンテンツとのかぶりを避けたい」というニーズにも応えられています。

―『Audiostock』が生み出されるまで、どのような道のりを歩んでこられたのでしょうか。

僕はもともと音楽家になりたかったんです。幼少期からエレクトーンやギターの演奏をしていました。
けれどITにも興味があったので、大学でプログラミングを専攻。趣味で音楽投稿サイト『CREOFUGA(クレオフーガ)』を作ったら、全国の人が自分の曲をアップロードしてくれて「これは面白い。やりがいがある」と。

そこで、自分が音楽家になるよりも、ITを活用して音楽家の活動を応援したいと思い、在学中に株式会社クレオフーガ(現:オーディオストック)を設立しました。

当初は音楽家の皆さんを集めてコンテストを開催し、優れた作品をスポンサー企業・団体などに提供していました。たとえば「アイドルの新曲募集」「市町村の観光ソング募集」など。代表的なものとしては、バンダイナムコさんのゲーム『太鼓の達人』の楽曲募集も手がけました。

ただ、収益が安定せず、スケールさせていくことも難しいため、ビジネスモデルを転換。2013年、CM制作会社や動画配信を行う個人などに向け、音源を購入できるサイトとして『Audiostock』を立ち上げました。
YouTubeやTikTokなどでの動画制作・配信の拡大にともない、ユーザー数も増加してサービスも成長。2020年、社名をオーディオストックに変更しました。

2019年には海外にも進出し、現在はアメリカのマーケット開拓を進めています。

音楽家を応援する会社だからこそ、自分たちも音楽を楽しむ

― 創業時からの想いである「音楽クリエイターの応援」は、どのような形で実現しているのでしょうか。

サービスの基本コンセプトは、「音楽家の収益化の支援」です。音楽家の皆さんは音楽を創るのは得意だけど、売るのは苦手な方が多い。そこで僕たちが音楽コンテンツをお預かりして販売することで、音楽制作に専念できる環境をつくりたいんです。

通常の音楽家のお仕事では、たとえば企業からCM用音楽の発注を受けた場合、クライアントとのやりとりや交渉を重ねることになります。それをストレスに感じる方は多いようです。
『Audiostock』では、ユーザーさんが音楽コンテンツを利用すれば、その作品の制作者に印税をお支払いします。作品を投稿しておけば収入が入る仕組みは、「精神的に楽」と言われます。

当然ながら、作品が買われるかどうかで収益は変わってきますが、すでに『Audiostock』での年間の収入が1,000万円を超えた方もいます。会社員として働きながら音楽制作をしていた方が、会社を辞められるレベルの収入を得られるようになったケースも。

この仕組みであれば地方にいても活動ができるので、農業をしながら活動している方もいます。

もちろん在宅でも可能なので、子育てと両立している方も複数人いらっしゃいます。先日「育児中でも、『Audiostock』があるから音楽をあきらめずにすんだ」と言っていただけたのはうれしかったですね。

―オーディオストック社員の皆さんも、音楽が好きな方が多いのでしょうか。

そうですね。「聴くのが好き」「楽器を演奏する」「作曲する」など、関わり方はそれぞれですが。
「音楽が好きだから、音楽に関わる仕事がしたい」「身の回りの人が音楽活動をしているから支援したい」と、音楽に思い入れを持って入社してくれたメンバーばかりです。

僕自身も趣味で作曲をしますが、社内には音楽制作サークルもあり、アルバムを制作して販売したり音楽イベントに参加したりしています。

福利厚生面でも、音楽を楽しめる制度を設けています。「音楽補助制度」では、音楽を楽しむことに対して年間3万円を上限に実費を支給。使い道は、CD購入・コンサートのチケット購入・楽器や機材の購入などさまざまです。

社内チャットなどでは、制度を利用して何に使ったかの報告もよくされていますね。「音楽補助でヘッドフォンを買いました」「音質はどう?」などと、その話題で盛り上げることもあります。

音楽家を応援する仕事なので、自分たちも音楽を楽しむことを大切にしています。

フルリモートワークながら、社内コミュニケーションが活発

―岡山と東京の2拠点体制で、リモートワーク制度が充実しているそうですね。

リモートワークはコロナ禍以前から行っていて、社員の約半数はフルリモートワークです。

営業やコーポレート部門は出社することも多いですが、開発部門のエンジニアたちは全員フルリモートワーク。本人の選択に任せているので、出社したいときは出社すればいいし、基本的に自由です。

メンバーの居住地はさまざま。岡山・首都圏在住者を中心に、兵庫・大阪・長崎在住のメンバーもいます。海外事業メンバーはアメリカのロサンゼルスに住んでいます。

―リモートワークではコミュニケーションが希薄になりがちで、人間関係の構築に悩む企業が多いようです。その点、どんな工夫をされていますか。

まず、全員がフルリモートワークの開発部では、『Discord(ディスコード)』というコミュニケーション用ツールを導入しています。仕事中に分からないことがあったときなど、Discordのマイクをオンにして「○○さん、ちょっと聞きたいんですが、今いいですか」と、いつでも手軽に声をかけられるようにしています。

また、メンバー同士の関係構築のためには、「雑談」が大切だと考えています。オフィスにいると休憩時間などの軽い雑談で距離が縮まるものですが、リモートワーク環境では業務連絡に終始しがちですよね。そこで、雑談を通じてお互いを理解する機会・コミュニケーションをとる機会を意図的につくっています。

一つが、全体ミーティング後の「雑談タイム」。これは週1回の全体ミーティングの後、毎回2名ずつ持ち回りで10分~15分程度の「雑談」をするものです。目的は、メンバーがお互いの「パーソナリティ」を知ること。だから、話す内容は「趣味」「最近ハマっているもの」「最近買ったもの」など、何でもかまいません。もちろん仕事の話でも。話すだけでもいいですし、スライドや写真を用意して見せるメンバーもいます。

これにより、他部署のメンバーの人となりが分かって親近感を持つことができ、仕事で連携する際のコミュニケーションも円滑になると期待しています。

また、部署をまたいだ交流の機会として「シャッフル雑談」を行っています。月に1回30分の時間を設け、Zoom上でランダムに分けられたグループごとに自由に雑談をする会です。雑談テーマは自由で、グループごとに異なります。

ゲームの話・食べ物の話・休日の過ごし方の話…先日はエンジニアが婚活の話で盛り上がっていましたね。メンバーの居住地がバラバラなので、地域性やおすすめのスポットなどローカルトークが展開されていたりもします。

「社内ラジオ」という企画もあります。社員から「社長が今どんなことを考えているのか知りたい」と言われたのをきっかけに、最初は僕の考えを発信する「社長ラジオ」としてスタートしました。

今では、人事担当が新入社員にインタビューしたり、営業担当がお客さまとのエピソードを語ったり、エンジニアが開発内容を伝えたりと、発信内容はさまざまです。会社の目標に向けて、熱量を共有できる場になっています。

ほか、日常的な社内コミュニケーションには『Chatwork』を使っています。テーマごとに雑談部屋があり、仕事中に雑談を投稿してもOK。当社のChatworkで一番盛り上がっているのは雑談部屋かもしれません(笑)。

このように、さまざまな「雑談」をしやすい環境であるほか、仕事についてしっかり話す機会として「1on1」制度も運用しています。

『Audiostock』の次なるチャレンジは海外への展開、
ご入社される方へのメッセージ

―オーディオストックの今後の事業展開について教えてください。

今、チャレンジしているのが「海外展開」です。2023年7月から、まずアメリカでサービスをスタートしました。海外事業を成長軌道に乗せていく取り組みに注力しています。

グローバルマーケットとなると当然ながら競合も多い。でも、日本には「アニメ」「ゲーム」「J-POP」「ボカロ」など独自の文化があり、それらを好む外国人も多いので、キラーコンテンツになり得ます。

先ほど触れたとおり、伝統的な和楽器の音源も増やしていきます。「日本発」の音楽を世界に広げていきたいですね。

―これから入社される皆さんに向けて、採用メッセージをお願いします。

オーディオストックは、音楽に携わりたいと考えている方々に「働きたい」と思ってもらえるような企業を目指しています。「音楽家を応援する」というマインドに共感していただける方を、仲間としてお迎えしたいと思います。

実際、そうしたメンバーが集まってくれていて頼もしく、だからこそ事業が成長できたと思います。

先ほど、社内コミュニケーションの活性化を図る取り組みをご紹介しました。 その意図は、「組織力強化」といった経営戦略的なものというより、僕自身がシンプルに「楽しく仕事をしたい」からです。メンバーとの心の距離が近い方が、仕事が楽しくできると思っています。

「音楽に携わる喜び」「音楽家を応援するやりがい」、そして「風通しのよい環境」。それが、働く方々に提供できる価値であると考えています。

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