【PT2310】次世代電気駆動ユニットにおける評価/実験研究(EV/PHEV領域)
- 求人番号
- NJB2161455
- 採用企業名
- マツダ株式会社
- 職種
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技術系(機械設計・製造技術) - 電子デバイス研究開発
技術系(機械設計・製造技術) - 評価・試験・分析・解析(CAE)
- 雇用形態
- 無期雇用
- 勤務地
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広島県
- 仕事内容
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【職務概要】
電気駆動システム開発において、モデルベースに基づく性能検証と実機によるモータ信頼性評価/機能検証などの業務に従事いただきます。
【職務詳細】
担当する機能や性能に関して次に示す業務に当たっていただきます。
開発初期の実機がないタイミングではモデルベースによる性能予測/検証を行い、机上検討の段階で目標未達を見つけ出して設計プロセスへフィードバックして前倒しの潰みを行う。実機立ち上げ後は実機を用いた評価/検証を行い、目標達成していることを確認する。モデルと実機のコリレーションをとり、モデルベース開発の精度を向上させて次の開発につなげる。将来的に開発の上工程である商品企画において、モデルベースによる性能予測に基づいた商品仕様やシステム構成、システム機能配分の提案に従事頂くことも視野に含めています。
【部門ミッション】
・ドライブトレインの開発を担当している部門で、トランスミッションやドライブシャフトなど、動力伝達に関わる部分の開発を担当しています。モータの回転数やトルクの制御を担うインバータはドライブトレイン開発の中でも重要な部品・システムです。
・当部門では現在、地場企業との協業体制を通して技術開発から量産開発まで一貫して内製で取り組める開発体制が整ってきておりますので、自動車業界に限らず部品メーカーで培った知見を活かしていただくことができます。
・モデルベース検証を中心に置いた開発体制が整っており、ひと昔前の調整が中心の業務形態からの脱却が進んでいます。そのモデルベース検証によるカラクリ解明を通して技術的に深い領域まで踏み込むことが可能です。モデルベース検証はインバータやコンバータなどの電機駆動単体ユニットの検証に留まらず、エンジン/エンジン部品も含めた関連ユニットやシステムとの関連を検証することができ、クルマ全体で最適化を図るプロセスにも関わることができます。
・また当部門の特徴として、実研と設計が同一部門にあり、モデルベースでの設計検証や実研性能予測、ユニットや実車での実研検証、検証結果のモデルベースへの反映と一連の電機駆動開発プロセスを部門内で連携しながら進めています。
【ポジション特徴】
当社では評価/検証業務を敢えて「実研」と呼んでおります。実験と研究の両面を併せ持つ業務であることに由来しています。車両開発が始まると開発部門に対して車両目標が提示されます。この車両目標には出力や重量などの純粋な物理量の他に、お客様が五感で感じる加速のスムーズさや心地よい動作音などのように定量化が難しい項目も含まれています。実研は車両目標を満たすためのユニットの目標や性能をモデルベースを用いて検証して具体化定量化します。ときには車両目標とユニットの目標性能の関係性を技術開発を通して具体化定量化することもあります。定量化したユニット目標性能を設計に要求事項として提示をします。そしてユニットが完成したら目標性能を満たしているか、そのユニットの目標性能よって車両目標を達成できているかを確認します。それと同時に実際の車両やユニットの振る舞いとモデルベースの挙動に差がある場合はモデルベースにフィードバックして精度を上げていきます。
ひと昔前の実研はユニットや車両が完成した後の工程が主な担当領域でしたが、モデルベース開発を導入したことにより開発の上工程にシフトしていき現在では開発の広い範囲に携わるようになりました。開発の早い段階でのモデルベース予測により、確かな商品性、品質の作りこみや、後工程での手戻り抑制につながるので貢献度の大きい業務です。将来的にはモデルベースを駆使した商品企画での確かな構想づくりにも参画でき、ほぼ全ての開発プロセスに関わることが可能となります。
【マツダにおける電動化の動き】
・2022年に専門的な知見を有する地場企業と合弁会社を設立し、電動駆動ユニットの高効率な生産技術の開発、生産・供給体制の確立、また、電動駆動ユニットの基幹部品であるインバータの開発/生産技術開発、モータの先行技術開発に関する取り組みを進めております。
・バッテリーについても高効率/低コストとなる最適設計で実現できるように手の内化の取り組みを進めております。
特にバッテリセルの供給に関しては全世界でサプライヤの取り合いの状況になっていることから、どのようなセルでも使いこなすためのバッテリマネージメント技術の開発、車両適用技術開発、モジュール構造開発への取り組みを進めております。。
・マツダではSKYACTIV-X/直列6気筒など内燃機関の一層の進化と電動化技術の拡大を継続しており、「SKYACTIV マルチソリューションスケーラブルアーキテクチャー」をベースとして 国ごとの電源事情や環境規制、お客様のニーズに応じたマルチソリューションを展開していく計画です。
さらに2025年以降は、さまざまな車格やボディタイプのEVモデルに適応できるマツダ独自のEV専用プラットフォーム「SKYACTIV EV専用スケーラブルアーキテクチャー」を新たに導入する予定で、2030年時点での生産における電動化比率は100%、EV比率は25%~40%を想定しています。
【マツダのクルマづくり】
・車種ごとではなく、「マツダが目指すべきクルマは何か、技術は何か」を追求し、今後導入するクルマに共通する形状・構造を統一化して開発をする 「一括企画」「コモンアーキテクチャ」という考え方や、「モデルベース開発」の進化により開発を効率化することで、少人数でもこだわりを持ったクルマづくりができる環境を整えています。
・マツダのクルマ作りにおける一貫した信念、それは常識や限界にとらわれることなく、徹底的にやり抜くこと。挑戦の積み重ねはマツダのDNAとなっています。誰もが諦めていた「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」を両立させた「SKYACTIV TECHNOLOGY」、商品競争力を高めるフレキシビリティとボリューム効率を高めるコモナリティを両立する「モノ造り革新」など、マツダのクルマは多くの人の常識を超えた挑戦の結果生み出されたものです。
クルマは単なる移動手段ではなく、人生においてかけがえのない存在であってほしい。そんなこだわりやモノ造りに共感をいただける方の応募をお待ちしております。
■休日:週休二日制, GW, 夏季休暇, 年末年始
- 求める経験
年齢制限の理由 -
【必須要件】
・モータやインバータの単体ユニットまたはシステムでの評価/機能検証/品質保証のご経験
・電気工学系(電磁設計/電気回路設計/パワーエレクトロニクス/制御など)の高専・大学卒以上もしくは同等の基礎知識をお持ちの方
※入社後に自動車製品の知識を深めて頂ける環境はございますので業界未経験の方も歓迎しております
【歓迎要件】
・電気駆動システムの開発/設計経験
・交流モータ制御技術の開発/設計経験
・モータの電磁材料/絶縁材料開発経験
・モデルベース開発経験
・機能配分/性能検討に関わる経験 など
■職種未経験者:不可
- 年収
- 400万円 - 900万円
- 語学力
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英語力:不問
- 受動喫煙対策
- 就業場所 原則禁煙(分煙)
- 受動喫煙対策詳細