- 日本人の就労事情
- 日本留学経験者の就労事情
- 経済・生活状況
◆各業界共に経験者を求める傾向に
日本人向けの求人は、昨今の経済状況により著しく変化しています。今までは、営業事務、カスタマーサービスなどの職種であれば業務経験がない方も多く採用になっていましたが、現在は経験を重視する傾向になっています。日系・外資ともに金融、商社、IT、物流、建設、サービス業と幅広い業界で経験者が求められています。製造業に関しては、2008年末から人材採用をかなり絞っているため、景気の回復状況によっては、採用のニーズが高くなる可能性もあります。 一方で、外食産業に関しては現在でも採用意欲は高く、ショッピングセンターの相次ぐ新設による日系外食レストランチェーン企業の進出により、フロアマネージャーやシェフ経験やなどの採用が積極的に行われています。
日本人留学経験者向けの求人動向に関しては、日本人向け求人の傾向とほぼ同じです。語学力、海外生活適応能力といった点では就職に有利ですが、シンガポールでは即戦力を求めている企業が多く、新卒者のような仕事の経験がない方にとっては難しいかもしれません。ただ英語力に自信があっても、シンガポール英語に慣れないと上手く会話が出来ない場合が多く、注意が必要です。
日本人に求められるスキル 望ましい実践経験
- 語学力
→英語と日本語のバイリンガル - メーカー、専門商社、ロジスティック営業、カスタマーサービス職
→カスタマーサポート経験 - ITなどの最先端技術関連職種
→技術者としての実務経験が問われます - 基本的なPC操作(Word、Excel、PowerPoint)は必須
一般的な待遇
就労許可証 Employment Pass
| 職種 | 営業 | 事務系(秘書/補佐) | カスタマーサービス | 技術者 |
|---|---|---|---|---|
| 平均報酬 | S$2,800~6,000 | S$2,500~3,500 | S$2,500~3,500 | S$5,000~8,000 |
ボーナス
年1回支給(業種や企業、個人の業績により異なります)
諸手当
交通費、住宅手当、健康保険などの各種手当は企業により異なるため、確認が必要です。
通勤
現地採用の場合も、一般的な外国人用の就労許可証であるエンプロイメント・パスの取得が必要。シンガポールでは4年制大学卒業以上でないと就労許可がおりにくい傾向にありますが、「高度な専門技術を保有している」、「希望職種と職務経歴の関連性が深い」といった場合は許可がおりる可能性があります。許可証は通常申請後2週間程度で取得可能です。
配偶者プログラム Employment Pass/ Spouse Program
エンプロイメント・パス保持者の配偶者は、レターオブコンセント(Letter of Consent)という労働許可証を得ると、就労が可能。
ジャパニーズスピーカーの就労状況
市民の台所ホーカーズセンター
◆中国語などの外国語へのニーズが高い
ジャパニーズスピーカー向けの求人動向は、日本人向けの求人動向と類似傾向にあります。日系・外資、業界問わず、近隣職国の地元顧客との橋渡し役として、英語・日本語の他、中国語などの語学力へのニーズがあります。関連学部のディグリー取得者は、歓迎される傾向にあります。
主な求人職種
- 営業・マーケティング・カスタマーサービス
- セールスエンジニア(機械・電子・電気・IT)
- 秘書、総務、経理、コーディネーター
求められるスキル
語学力
マルチリンガル(英語・中国語・日本語)
コンピュータースキル
Word、Excel
実務経験
シンガポールでは、実務経験を重視する求人が大半を占めます。
一般的な待遇
給与(S$=シンガポールドル)
| 職種 | 営業 | 事務系(秘書/補佐) | カスタマーサービス | 技術者 |
|---|---|---|---|---|
| 給与 | S$1,800~6,000 | S$1,800~3,000 | S$1,800~3,000 | S$3,000~6,000 |
ボーナス
主に年1回支給(業種や企業、個人の業績により異なる)。
諸手当
交通費、住宅手当、健康保険など。企業により異なるため確認が必要。
税金
- シンガポールの所得税は1~12月の暦年で計算。
- 税務当局から納税対象者に申告書が郵送される。
- 納税者は申告書に記入の上、会社からの収入証明を添えて申告を行う。税率は0~20%。
経済状況・近況と概要
◆大手優良企業誘致に積極的
昨年10月以降の世界的な景気後退に伴い、シンガポール経済も後退を続けています。2008年の経済成長率は-4.2%、2009年1月~3月が-11.5%と厳しい状況です。その中でもカジノの建設プロジェクトは継続されている点など、シンガポール政府は様々な景気対策を講じています。
不景気にあっても、多くの企業にとってシンガポールは東南アジアもしくはアジアの拠点という位置づけは変わっていません。シンガポール政府は企業誘致に積極的であり、ライフサイエンス、バイオテクノロジー、製薬、化学技術、高度半導体技術など、様々な企業の進出をサポートしています。
政治的な安定、インフラ環境の面、英語が公用語である点から進出する企業も多くあり、主に運輸、金融、製造業などの世界的な優良企業が現地法人や支店を設けています。アジアに製造拠点を複数もつ多国籍企業(MNC)がそのHQ(地域本社)や資材・部品調達機能(IPO)をシンガポールの子会社に持たせる例も多く見られます。IT業界では日本人向けの技術サポートをシンガポールに移管する傾向が見られます。
シンガポールは企業にとって、中国系やインド系の人材が確保できるため、中国・インドへの進出の足がかり的な役割を果たしており、特に最近ではインド進出の足場としてシンガポールは注目を集めています。
生活情報
| 年間を通して気温差が無く、平均気温は27℃前後。日中は30℃を超す。11~2月は雨季となる。 | |
| 英語、中国語(北京語)、マレー語、タミール語が公用語。ビジネスでは、ほぼ100%英語が使われているが、独特のイントネーションを持つ。 | |
| シンガポール国民の90%は、公団住宅HDBに住む。賃貸の場合、一戸丸貸しは原則禁止されている。 間借り/シェアの場合でS$400~S$800程度。郊外のコンドミニアムでも最近はS$1000/月以上かかるため、現地採用の日本人は、2~3人でシェアするケースが多い。 | |
| 公共の交通機関は充実しており、かつ安い。バスはカードで64¢、MRT(鉄道)は90¢から。タクシーの初乗りがS$2.50。 ただし自家用車の購入価格は、政府の方針でとても高い。 | |
| 『シンガポール人の台所』と言われるのが、ホーカーズセンター。国内に8,000ヶ所もあり、共働きが普通のシンガポール家庭の食を支えている。 麺一皿でS$2~3程度。 日本食レストランも充実しているが、通常のセットメニューでS$15程度はする。「吉野屋」から高級日本料理店まで幅広い。 |


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