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「強い信念と覚悟を持って向き合うことで、キャリアは切り開ける」EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社DnAユニット松本尚樹氏が語る、価値創出にコミットするコンサルタント像

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社

※このインタビューは2023年8月に実施しました。なお、所属・肩書は当時のものとなります。
イベントレポート

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社、Data and Analytics(DnA)ユニットは、デジタル活用によるビジネス変革や課題解決を、データ利活用を通じて広範囲に支援する組織となります。

データ活用の実現に向け、データを扱うためのルールやプロセスの策定、策定したルール、プロセスを落とし込むための組織作りといったアドバイザリーサービスから、データ活用戦略を下支えするITインフラの整備やAIソリューションの導入を主軸とする一方で、データとアルゴリズムを活用した新規事業創出にも取り組んでいます。

そのDnAユニットを率いるアソシエイトパートナー 松本尚樹氏にEYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 DnAユニットの特徴と組織の魅力、そしてコンサルタントの未来像についてうかがいました。

松本 尚樹氏
松本 尚樹氏
  • 松本 尚樹氏
    EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
    Data and Analytics Associate Partner
    外資系ITコンサルティング会社と、監査法人系総合系コンサルティング会社を経て、EYストラテジー・アンド・コンサルティングのテクノロジーコンサルティング部門 データ&アナリティクス(DnA)ユニットに参画し、Co-Leaderとしてユニットをリード。 製薬、ハイテク、金融、小売、公共機関を中心に、データ利活用に関わる戦略策定や、CDOオフィスの立ち上げ、データガバナンス態勢の構築といったアドバイザリーサービスから、データプラットフォームやビジュアライゼーションツール、AIソリューションの構築といったシステム導入まで、データ活用・データマネジメントをテーマとしたサービスを提供している。

1.「解像度の粗さ」がEYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社の魅力

――松本さまはITコンサルティングファームから監査系総合コンサルティングファームを経て、現在はEYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社でDnAユニットを率いています。どのような価値観で転職先を決めたのでしょうか?



これまでを振り返ると、ありきたりではありますが働く意味や仕事に求めるものとして、お客さまに喜ばれ、直接感謝される立ち位置を求め続けていたと思います。 例えば、メーカーの中で作った製品が広がって、多くの方々に喜ばれる体験も素晴らしいと思いますが、それ以上に自分自身が商品・サービスとなり、お客さまをご支援させていただいた結果、直接感謝の言葉をかけられる。個人として認められる仕事に手応えを感じていました。

そして、この認められたい、評価されたいと思う範囲が私個人にとどまらず、一緒に働くプロジェクトメンバー、チーム、ユニット・・・と広がることに比例して、より経営に近いポジションに移ってきたと認識しています。 これまでのキャリアは、導入が決まったシステムを期待されるQCDで推進していくIT導入支援。お客さまの課題解決に向け、複数のソリューションを組み合わせながらシステム構想を策定していくITコンサルティング支援。そして現在では、データ活用による事業創出や、データドリブン経営の実現など、経営アジェンダをテーマとしたコンサルティングを提供させていただいており、サービスの提供やご支援の立ち位置は変わってきていますが、大元の動機は昔から変わっていません。DnAユニットにジョインしたのも、市場のニーズが高い方向、つまりお客さまのニーズの高い方向へ進んでいった結果です。

――そういった基準の中で、EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社を選んだ理由を教えてください。

良くも悪くも「解像度が粗い」のが魅力ですね。競合のファームは向かうべき方向性と成長スピードがある程度予測できる一方で、マーケットでのプレゼンスも成長曲線も見えづらい立ち位置にいると感じています。しかし、それは予測しにくい未来を自分でデザインできる可能性があるとも解釈できます。誰かが描いた計画を高速に回転させるのではなく、成功するかわからない状況下で、自分で物事を決めてチャレンジできることに面白さを感じました。

自分が描いているイメージ通りにキャリアを進めたい人にとっては、今のEYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社はフィットしないかもしれません。ただし、仕事の幅や裁量を自分の想像を超えるようなスピード感で広げていくことを求めるのであれば最も適した企業だと思います。年30%を超える成長率の状況下だからこそ得られる経験もあるでしょうし、ご自身で組織やサービスを組成し、リードしていきたいと考えられている方にとっては、多くの機会に出会える環境だと思います。

2.EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社が目指す、枠組みにとらわれないデータアナリティクス組織

――あらゆる業界が効果のあるDXを求める中、DnAユニットが提供するコンサルティングの強みと方向性について教えてください。



価値創出や新規事業に寄与するイノベーション・コンサルティングに本気で取り組む組織を目指しています。これまではお客さまのデータを収集し、ガバナンスを通じてAIを利活用という世界観だったのに対して、現在はデータとアルゴリズムを活用して、新しい事業を創出するサービスにも取り組んでいます。

現在、世の中の多様なデータと自社データを重ね合わせて、モノゴトの構造を解き明かし、さまざまな軸を刺していくことで、お客さまにとってのマーケットでの新たなる価値、事業を創出するプロジェクトを進めています。具体的にはお客さまが保有するデータをメガトレンドや社会課題系の外部データソースと掛け合わせて社会的価値と成長性の高い新素材の技術の活用方法を探索し、PoC(概念検証)に進めるといった素材開発のプロジェクトにも携わっています。

「データアナリティクス」という枠組みにとらわれないプロジェクトは、取り組みはじめたばかりですが、数年以内には弊社の中で主流になることで、競合他社との差別化をはかっていきたいと考えています。

――昨今では生成系AIが台頭してきていますが、コンサルティングファームの領域にAIが浸食する可能性はあるのでしょうか?

生産性向上に関わる案件など、これまでコンサルティングファームが担っていた仕事のなかにはAIに置き換わるものが出てくるかもしれませんが、全てを代替することはないと考えています。既存の業務の延長線上にはない新規事業やインキュベーションを考える領域は、コンサルティングファームが引き続き担うと思います。別の見方をすると、コンサルティングの基本に回帰していくのかもしれません。デジタル化を考えているお客さまに対して、確立されているソリューションやパッケージを業務要件に沿って導入していくといった、横展開しやすい仕事もコンサルティングの領域に入っていますが、お客さまが本来にコンサルタントに求めている仕事からは外れているように思います。

そういった決まり切ったプロジェクトではなく、お客さまがどのようにアプローチしたらいいかわからない悩みや課題に対して、ソリューションや解決策を提示するコンサルティングファーム本来の仕事が増えていくのではないかと思います。そもそも先行き不透明な世の中においては、課題発見そのものがコンサルタントとしての新たな価値になっていくと考えることもできます。今後はテンプレート化された導入コンサルティングやアドバイザリーを得意とするファームと、未成熟の領域に注力するファームに二極化されていくかもしれません。そうなった場合には、弊社は後者を選び、難易度の高い課題に取り組み続けるでしょう。

――さまざまなインダストリーでのプロジェクトがあるなかで、貴社が重視している共通の価値観はありますか?

お客さまが目指す方向に向かって、陰でサポートするという前提はありますが、いずれのプロジェクトにおいても、自分たちが関わることで世の中がより良くなるという点にあると思います。

例えば、これから本格的に到来するであろう超高齢化・人生100年時代において、介護の領域で画一的なサービスが提供されているところに先進AIを活用し、高齢者一人一人のUX高度化に寄り添ったり、外食産業において食品の安全性とおいしさは担保した上で、エンターテインメントのような体験価値を創出するといった世界観を考えることも、世の中をより良くするという観点では共通しています。

生産性向上やコストやリスクの低減といった既存ビジネスの延長線上だけでなく、新しい事業の種を創出し続ける仕事に取り組むことを望んでいます。

3.強い責任感を持って、最後までやり通す組織風土?

イベントレポート

――今のお話はEYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社の掲げるパーパス(存在意義)「Building a better working world (より良い社会の構築を目指して)」に通じるものがありますね。DnAユニットで働く方々やチームの雰囲気についても教えてください。



DnAユニットは組織が誕生してから日が浅く、人数も50人程度です。決められたスコープだけを担当しフォーカスするのではなく、得意領域に軸足を置きつつも、経験のないことに対してもプロアクティブに関与される方が多く見られます。また、マネージャー以上の方でいうと、スタッフにタスクを丸投げせずに、時間をとって壁打ちを行うなど、最後まで面倒を見る人が多い組織だと思います。

面接の段階でも、過去の成功体験ではなく、失敗からどのように踏ん張ってきたかを語れる方を重視しています。苦しい状況から逃げずにやり切った経験を持った方であれば、活躍する機会には恵まれると思います。

これからの方向性としては、繰り返しになりますが新規事業やインキュベーションに関わるコンサルティングが中心になっていくと思います。他社のデータアナリティクス関連のチームではマネタイゼーションを将来の軸とするところもありますが、さらに 難易度の高いチャレンジができる環境を他社に先駆けて構築しているところです。

DnAユニットでのキャリアパスという観点では、倍速でキャリアを積んでプロモーション(昇進)していく場を志向しています。スタッフよりもマネージャー、マネージャーよりもディレクターと、組織の上にいけばいくほど視座も高くなりますし、周りから集まる情報の質も量も変化します。現職で上に進みたくても進めないジレンマを抱えている方や、今よりも高い視座で経験を積みたい方には、弊社の門をぜひたたいてほしいですね。

とりわけ、これまではコンサルティング業界からの中途採用を中心に進めていましたが、今後100人規模の組織を目指すにあたっては、技術的な専門性を持った方など「尖った人材」の採用が欠かせません。データアナリティクスという看板を掲げていますが、データのみにこだわらず、新規事業やイノベーションにつながるスキルをお持ちの方を積極的に採用していく予定です。

――短期間で濃厚なキャリアを積める環境があり、責任感の強いメンバーの多い組織だと、思い切ったこともしやすそうですね。チャレンジする課程で失敗するケースもあるかと思いますが、松本さまは過去に経験した失敗をどのように糧にしてきたのでしょうか?

お客さまに怒られたこともありますし、よかれと思って行ったことが、お客さまの観点ではよくなかったということもありました。ただ、諦めずにお客さまが求めるモノを愚直にアウトプットし続けることから逃げないことが大事だと思います。自分の想定通りにプロジェクトが進むということはほとんどありませんので、くじけずにお客さまと向き合う姿勢はコンサルタントに欠かせない資質だと思います。

――松本さまの「逃げない」というスタンスは、何が源泉になっているのでしょうか?

お客さまやメンバーの「この取り組みを成功させよう」という気持ちを裏切りたくないという一心に尽きます。目の前のことに正しく向き合うと、その結果が巡り巡って自分に返ってくる。お客さまや周囲のステークホルダーと信頼関係を結び、相手を満足させることが結果として、自分のキャリアや報酬、日々の生活に還元されていく。そういった思考が腹落ちしたときに、コンサルタントとしての視点や視座も変わっていくと思います。

4.イニシアチブを取りたい人材が切磋琢磨できる社風

――最後の質問になりますEYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社が目指すDnAユニットの組織像について教えてください。



今は私がリーダーとして旗振りをしていますが、後ろについてきてほしいとは全く思っていません。むしろ役職に関係なく、自ら旗振りができる方を組織の中に増やしたいと考えています。

DnAユニットは「自分はこういうことがやりたい」「こういう場面でイニシアチブを取りたい」という方に対して、周りが「やろうよ」と応援してくれる環境なので、自分が決めた領域やインダストリーの中で、皆が競争し切磋琢磨し合う組織を目指しています。

そのためにも高い目線でアスピレーション(願望、志)を持った方に来てほしいと考えています。

――EYグループではD&I(ダイバーシティ&インクルーシブネス)に対するスタンスを広く発信しています。DnAユニットでは、どのような配慮がなされているのでしょうか?

弊社全体でD&Iの推進・向上に力を入れている結果、D&Iが浸透しているため、特別になにかを配慮しているということはありません。もちろん、各人の境遇やライフイベントに合わせて、プロジェクトのアサインやお願いするロールについて調整はするものの、私が「こうしなさい」と言わなくても、当たり前にプロジェクトメンバー同士でタスク調整をしていただいているため、個々の権利を尊重し合う姿勢が強い組織かと思います。

――個々の能力が高く、互いに切磋琢磨し合う環境に魅力を感じる方は多いと思います。一方で能力が十分にある方でも「自分にコンサルティングファームでの仕事が務まるのだろうか」と、不安を覚える方もいるかもしれません。松本さまのご経験から、そうした方々へのメッセージはありますか?

私も過去に「失敗した」「辞めたい」と思うことが何度もありました。第二新卒で入ったITコンサルティングファームでも、「コンサルタントに向いてないから辞めた方がいい」と言われたこともあります。それでも、1年もするとキャッチアップできるようになり、プロジェクトが変わるごとに大きな仕事を任されるようになりました。ですから、SIerや事業会社から転職される方であっても、独り立ちできるようになると思います。

同時に覚悟を決めることも大事だと思います。私も転職の際、転職先で成し遂げたいことが達成できるまでは辞めない、という信念を持っていました。そういった覚悟をもってやり切れば、不安は乗り越えていけるのではないでしょうか?

――そういった覚悟と、お客さまやメンバーの「この取り組みを成功させよう」という気持ちを裏切りたくないという姿勢でお客さまと向き合うことで、新しいキャリアを切り開けるということですね。本日はありがとうございました。

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※このインタビューは2023年8月に実施しました。なお、所属・肩書等は当時のものとなります。

伊藤 愛
  • 担当コンサルタント
    伊藤 愛
    大学卒業後3社経験。 大手通信会社 営業職を経て、2019年にJAC Recruitment へ入社。 先端技術領域の中でもAI/Data Analytics領域へのご支援をメインで担当。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment 編集部

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。

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