住民基本台帳に基づく人口移動報告（総務省）によれば、首都圏からの転出者数が2021年にピークに達するなど、働き方やライフスタイルの多様化に伴う人口移動に変化が起きています。
都市圏から地方への移住は、地元へのUターン、地元近くへのJターン、そして新天地へのIターン（以下、UIJターン）などの形があり、JAC Recruitment（以下、JAC）への転職のご相談が増加傾向にあります。また、優秀な人材獲得に力を注ぐ地方圏の企業も増えており、都市圏以外の求人数もあらゆる業界で伸びています。
とりわけ東北圏は半導体やエレクトロニクス、自動車産業やコンシューマー家電など製造業メーカーが活況です。また、IT業界においても大手SIerやコンサルティングファームの地方拠点、地場企業に至るまで業績は好調で、IT人材の採用ニーズが高まっているといえます。
ここでは、宮城県を中心とした東北エリアの転職事情について、JAC東北支店の転職コンサルタントが解説します。
目次/Index
東北（宮城）エリア全体の求人の傾向
宮城県以外の東北出身者の方が、地元に近いエリアで転職を考える際、転職先の選択肢の豊富さから宮城県に移住するケースが多く、東北経済の中心地として機能しています。
地元出身の方の中には「UIJターンを考えているが、自分の希望する仕事が見つからない」と考える方が多くいらっしゃいます。近年は、都市圏から東北へ進出する企業も増加していることに加え、その業種も多様化しています。JAC東北支店がお預かりしている求人や、各社からの情報を踏まえて、近年の動向を紹介します。
求人の多い業界・職種
JAC東北支店がお預かりしている求人は、宮城県を中心とした東北エリアの製造業やITの大手〜中堅企業が主です。募集職種で最も多いのは電気系・IT系エンジニア。特にIT系エンジニアは製造業でも引き合いが多く、年収も都市圏と同水準になりつつあります。
マネージャークラスの募集も多く、30代・40代の即戦力を求める求人も多数ありますが、どの職種においても、担当する業務が幅広く、プレイングマネージャーを求める傾向にあります。特に中堅・中小企業や地場のオーナー企業においては、その傾向が強くありますが、裁量も広く、都市圏の企業よりも短期間で経験が積めるというメリットもあります。
企業が抱える課題
他の地方同様に東北地方も少子高齢化による働き手不足に悩まされており、組織の高齢化が課題となっています。中小企業の中には50代・60代大半というケースもあり、組織の若返りが急務となっています。
また、都市圏と比較して東北地方は転職経験のある人材も少なく、新卒で入社した会社に勤める方が他地域よりも多い傾向にあります。そのため、新規事業や経営改革など新しい取組に着手できない企業が多く、都市圏で経験を積んだ30代・40代を求める傾向は他地域よりも強くあります。
一方で事業承継を考える地場企業も多く、都市圏の大手企業でマネージメント経験のある方であれば、次期社長候補として迎え入れたいという求人も多数あります。特に経営改革に貢献した経験を持っている方や、数字で成果をアピールできるようなキャリアをお持ちの方には幹部候補での転職も十分に可能です。40代を迎え、企業のトップとして経営に携わりたいとお考えの方は、UIJターンによる転職を視野に入れることもお勧めします。
求められる人材とは？
これまでに紹介した傾向と課題を加味すると、東北エリアの企業では、下記のような方が求められています。
・特定の領域の専門知識・スキルを持ちながらも、管理職として柔軟に動ける方 ・同じ業界の大手企業で経験を積み、経営者とコミュニケーションを取れる方 ・与えられた仕事だけをこなすのではなく、改革思考を持って能動的に業務に取り組める方
上記に加えて、東北地方の企業は県外企業との取引も多く、都市圏の取引先とのコミュニケーションに長けた方や商流開拓ができる方も歓迎されています。
モデル年収
都市圏から地方に転職すると年収が下がるというイメージを持たれがちですが、その傾向は変わりつつあります。東北地方の求人における平均年収は上昇傾向にあり、エンジニア職では都市圏と同じ水準の給与額を設定している企業も多数あります。
以下は代表的なモデルケースです。
半導体装置メーカー 30代エンジニア 750万円 40代エンジニア 1000万円 自動車部品メーカー 30代ソフトウェアエンジニア 600万円 40代ソフトウェアエンジニア 900万円 地場企業SIer 30代PM 600万円 40代PM 800万円 IT系 30代エンジニア・PM 800万円 コンサルティングファーム 40代エンジニア・PM 1000万円
また、入社時の年収が下がる場合でも、大手企業と比較して昇進スピードが速く、数年以内に前年収を上回るケースも珍しくありません。オファー面談や年収交渉の際には、年収の上がり幅も考慮すると良いでしょう。
上記はあくまでも一例です。外観検査向けの機械学習などAIのスキルを持ったエンジニアなど、市場価値の高いスキルを持った方であれば、年収は更に上がる可能性があります。
UIJターンによる転職を成功させるには
UIJターンでの転職活動を円滑に進め、ベストな転職を実現させるためには、情報の質と量が欠かせません。特に地方の求人はインターネット上に公開されていないことが多く、各社のカルチャーや入社後のキャリアパスは、地元に拠点を置き、かつ業界知識が豊富な転職エージェントを通じて、情報収集することをお勧めします。
企業と地域に精通した転職エージェントを利用
同じ募集職種でも、採用する背景にある課題は異なります。一般に公開されている情報のみで判断してエントリーした結果、ご自身の希望とマッチしない待遇・仕事内容だったというケースもあります。企業と直接やりとりする転職エージェントには、企業風土や経営課題、今後の事業戦略などインターネット上には公開されない情報が集まります。また、地元に根付いている転職エージェントは、頻度高く地元企業とコミュニケーションを取っており、最新かつ深い情報を常に把握しています。
気になる点はコンサルタントに質問して、納得できる求人のみに応募しましょう。
東北地方へのUIJターン転職はJAC Recruitmentへ
JAC 東北支店はUIJターン転職の支援に特に力を入れており、実際の支援実績も多数あります。地元企業と密なコミュニケーションを取っており、求人数の豊富さだけでなく、求人票には記載されていない各社の情報を常時収集、把握しています。
企業と転職希望者様を1人のコンサルタントが担当する「両面型」のコンサルティング方式を採用しているため、ご経験に即したポジションを詳しくご紹介することが可能です。
さらに、コンサルタント自身が採用企業の社風や内情を知った上でご紹介するので、転職後のギャップも少なくなります。
人生の一大転機となるUIJターン転職は、ぜひJACまでご相談ください。
この記事を監修した転職コンサルタント
川畑
東北支店 支店長
2014年JAC Recruitment入社。担当領域は大手製造業（半導体・電子部品）。技術職（開発・設計・品質・生産技術など）、管理職、海外関連ポジションを得意とする。前職においては、電子部品メーカーで10年間の法人営業、および保険会社の個人向けコンサルティング営業に従事。B to B・B to Cに携わった経験を生かしたいと考え、求人企業と転職希望者双方を担当する両面型コンサルタントのJAC Recruitmentへ入職。マネージャー経験を経て、2023年4月に開設された東北支店の支店長に就任。
転職サポート サービスの流れ
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まずはご登録ください。弊社コンサルタントから、ご連絡いたします。
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Step 3応募・面接
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レジュメ添削、面接対策、スケジュール調整は、コンサルタントにお任せください。
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ご要望によって、円満退社に向けたアドバイス等も行っております。 -
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