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国内ユーザー300万人突破――DXを円滑に進めるための
新たなインフラ「DAP」で急成長中のテックタッチ

テックタッチ株式会社

※このインタビューは2023年9月に実施しました。なお、所属・肩書は当時のものとなります。
井無田 仲氏
  • テックタッチ株式会社 代表取締役CEO 井無田 仲氏


    あらゆるWebシステムの操作・入力をアシストするDXプラットフォーム「テックタッチ」を開発するテックタッチ株式会社が快進撃を続けています。同社が提供する「テックタッチ」は大企業の社内システムや官公庁・自治体のウェブサイトへの導入が進む一方で、自社プロダクトのUI/UX向上を目的にSaaSベンダーでも採用が相次いでいます。

    2023年1月には17.8億円を調達、2023年9月末時点での国内利用者は300万人を突破。3年以内に1000万人到達を目標に掲げています。あらゆる業務プロセスやコミュニケーションがデジタル化するなかで、ユーザーがシステムをスムーズに使いこなすための機能を搭載したデジタルアダプションプラットフォーム(DAP)は、2020年頃から日本で普及してきた新しい市場ですが、市場環境を追い風に、欠かせないツールとなりつつあります。

    急成長中のテックタッチが求める人材と今後の事業展開について、同社代表取締役CEOの井無田 仲氏にお話を伺いました。

現場ニーズに即したプロダクトの強みと、お客様との信頼関係の構築

―2023年1月に資金調達を実施し、事業面でも大企業や官公庁・自治体が続々と導入するなど、破竹の勢いで成長されていますね。

業績はおかげさまで好調に推移しています。

当社が提供するテックタッチは、システムを使いこなすための操作ガイドや自動入力、分析機能を搭載したデジタルアダプションプラットフォーム(DAP)に属する製品です。

私たちは、サービス提供開始直後から、大手企業の社内システムへの導入に力を入れてきました。のこの領域は、導入までのリードタイムが長く、マーケティング施策の難易度も高いという特徴があります。

―貴社は数千人〜数万人規模の大企業への導入事例が豊富です。どのように需要を喚起し、導入に結びつけているのでしょうか。

どの業界でもDXに対する意識は非常に高いと感じています。「DX」には、事業強化のためのの攻めのDXと、多くの社員が行う事務作業の業務効率化など、守りのDXがありますが、前者の攻めのDXは非常に難しいので、多くの企業は社内のオペレーション改善にまず着手する流れがあります。

以前は自社開発していた社内システムをSaaSに切り替え、開発リソースを新規事業などの充てようという経営戦略を掲げている企業が多いため、まず、経費精算や社内申請フローにSaaSを導入するのですが、その際、オペレーションやシステムの画面UIが変わることへの抵抗感や、使いにくさに対するストレスが生じます。

仕事を進めやすくし、生産性を上げるために導入されるシステムを、使いこなせていない利用者が増え、導入を進めることが多いIT部門は問い合わせ対応に追われるーーその結果、本来注力すべき「事業強化のためのDX」に各社がなかなか集中できないという課題が、様々な企業で生まれています。

テックタッチは、現場のユーザー部門とDXを推進する部門の双方のニーズに合致しており、現場の各担当部門でシステムのUI/UXを容易に改善できる点が高く評価されています。

商談時には企業のCIOや部長クラスの方とお話するケースが多いのですが、担当部署の方にご紹介すると「今すぐに契約したい」という声をいただくことが多々あります。

―SaaSが成熟する課程で、ユーザビリティも洗練されていくと思っていたのですが、全く逆の事態が起きているということでしょうか。

BtoB向けのSaaSはあらゆるユーザー企業の要望に応えるため、機能改善や機能追加で日々アップデートされています。
そのため、システムが複雑化していくことは避けられません。それらの機能を理解し、使いこなすにはDAPのようにカスタマイズが容易なガイドや入力補助機能は、あらゆるユーザーのシステム活用を助け、今後もニーズは変わることはないと考えています。

対等な関係性が、強い組織を生み出す

―貴社は評価制度をあえてシンプルに保つ一方で、スタートアップとしてはいち早く営業インセンティブ(OTE)を導入したり、他社と比較して数倍規模のストックオプションの付与をしたりと、ユニークな報酬体系を用意しています。これらは、どういった意図から始めたのでしょうか。

これは会社員時代の私自身の経験も大きく影響していますし、MBAの組織論で学んだことでもありますが 、「上司と部下」という関係に基づいた上からの一方的なコミュニケーションは害悪であり、課題の前にはみな平等に議論できる、という体制が理想的だという思いがあります。

また、「評価制度」ってものすごく難しいと思っていて、個人的にあまりいい体験をしたことがなく、かなり時間的コストが取られる割に、納得感のない評価結果や、政治的な動きなども生まれやすいし、無駄に同僚と自分を比較するなど、目線が「内向き」になって気持ちが荒んでしまう。

現在の報酬制度の根底にあるのは「会社と個人( あるいは会社の中で仕事する個人と個人)の関係を対等にしたい」という考え方です。スタートアップにありがちな「チャレンジを提供する代わりに給与が安いはの我慢してね」ではなく、株主として「給与は外資系に比べると劣るかもしれないけど、チャレンジして会社での成果を出した結果は大きく自分に跳ね返るよ」という設計をしたかった。

「個人の挑戦」は仕事の幸福度を上げるための必須条件だと思っていますが、これを成立させるためには、「個人の挑戦」と「会社ステークホルダー全体の利益」をアラインする仕組みが必須になります。それがストックオプションであり、OTEであったり、全社ボーナスだったりという考え方につながっています。

―貴社の社員は優秀な方が多い印象があります。どういった方を求めていますか?

全職種に共通しているのは、道なき道を進める人ですね。チャレンジが好きで、コミットの高さも必要になります。また、弊社のバリューに対しての納得感を持って入っていただくことは必須条件になると思います。

仰っていただいた通り、弊社には、全員が一騎当千と呼べるようなクオリティの仲間が集まっています。彼ら彼女らと切磋琢磨しながら、チャレンジを求めている人にぜひご参画いただけると嬉しいです。将来的に、「ああ、あのテックタッチに居たんだ。それなら間違いないね」と言われるような、人材輩出企業を目指していきたいと思います。10年後とかに各所に散らばって活躍しているメンバーと飲み会を開くことが僕の夢ですかね。

―オンボーディング(入社直後に実施する組織への定着化施策)でも、ユニークな取り組みをしていると伺いました。

入社日から5日間ほどのプログラムを組んでいます。業務に取り組む上で必要な知識を体系的に学ぶ時間を設けたり、創業メンバーや各部門のキーマンからの情報共有や面談の時間を設定したりしています。

また、「1on1スタンプラリー」という名で、入社時に、メンターと相談して決めた15名のメンバーと、15分ずつカジュアルに話す時間を設けています。この他にも部署ごとの取り組みが別途ありますが、一連の入社オンボーディングは中途入社メンバーから非常に好評で、離職率が低い理由の一つになっていると考えています。

実はこのオンボーディングプログラムは社員が自ら考案したものです。当社では「自分たちの会社は、自分たちでつくろう」という考え方に基づいて、部署横断のチームが社内の組織制度を企画・提案する制度があります。先述のプログラムも、この制度から生まれています。

海外進出も視野に、国内トップシェアを目指す

―今後の事業展開について教えてください。

DAP市場では既に国内トップシェアを獲得していますが、これをより強固なものにするため、現在は国内での事業展開に注力しています。従業員3000人以上の組織の多くは、システム活用の課題を抱えているので、お客様基盤を拡大したいと考えています。中堅中小企業や、公共セクターといった新しい領域でも、これから一気に導入を広げていく予定です。

将来的には、海外進出も見据えています。私自身、前職で海外進出を経験して、日本とは異なる難しさがあることは承知していますが、海外で成功を収めた日本のSaaSサービスがないという状況を打破したいと考えています。

―海外で成功するためには、どのような工夫が必要なのでしょうか。

競合他社が比較的少ない地域や国に進出し、局所戦で勝てたとしても、グローバルで真の意味でトップになるためにはプロダクト・事業開発の両面で今までにない工夫が必要です。人材レベルも海外は高い。とんでもなく難しい挑戦です。

ただ、SaaS業界は変化が激しくゲームチェンジも起きやすいのが特徴です。最近ではChatGPTなどの対話型AIを活用してプロンプトで動作する競合サービスも出始めています。こうした最新の技術や市場の変化をしっかり捉えて、自社の戦略に反映していくことが重要だと思います。

日本国内でも多くの企業がChatGPTの活用を模索していますが、適切なプロンプトの作成などオペレーション面では課題があると考えています。DAPはまだ黎明期で、AIの活用も含めた技術革新によって、さらに発展していくと思います。5年後、10年後には全く違う形になっているかもしれません。

そうした将来が見えている一方で、人に何かを教えたり気を配るといった能力は日本人が最も得意としていると考えていて、DAPが支援できる領域であるUI/UXの観点で、海外他社と比べても優位性を発揮できると考えています。

―これから国内外におけるトップシェアの獲得を目指すテックタッチに入社すると、どのような経験を積めるのでしょうか。

現在(※2023年9月時点)募集している大企業の社内システム向けのセールスとカスタマーサクセスに絞ってお話しします。

高齢化と人口減少でDX待ったなしの日本企業において、多くの変革が必要とされています。その中で中心的な役割を担うことの多い「システム」あるいは「SaaS」の利活用を進める、というのはある意味で変革そのものです。幅広い業種の、幅広い業務部門のこうした変革を提案・実行・伴走していくことができる、というのが当社の最大の魅力だと思います。課題だらけの大企業の変革をサポートさせていただくことで積める経験というのは、この先もあらゆる企業で求められてくるので、非常に大きなキャリアアップとなると自信を持って言えます。

当社のサービスはノーコードで各種機能を実装できるように設計されているため、自ら集めた顧客の声をもとに、カスタマーサクセスがエンジニアを介さずにUI・UXの優れたナビゲーションを提案するといった、お客様の課題に対する提案力を磨くことができる点も魅力だと考えています。
不確実な時代だからこそ、道なき道を、楽しくクリエイティブに一緒に作れる方を、ぜひお待ちしています。



井無田 仲氏

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