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「非財務情報の増加」「デジタル化」で監査のニーズが拡大。
幅広い専門性が生かせるEY新日本有限責任監査法人

EY新日本有限責任監査法人

※このインタビューは2024年1月に実施しました。なお、所属・肩書は当時のものとなります。
片倉 正美 氏
EY新日本有限責任監査法人 
理事長 片倉 正美 氏

BIG4と呼ばれる世界4大監査法人の一つ「EY」。そのメンバーファームの一つであるEY新日本有限責任監査法人では、現在、会計士資格を持つ人に限らず、「財務会計アドバイザリー」「サステナビリティ」「デジタル」など幅広い専門領域の人の採用を強化しています。

理事長の片倉正美氏に、同法人のミッション・ビジョン、組織・風土の特性や魅力、求める人物像などについて伺いました。

「感謝される仕事」を目指し、会計士の道へ。EYの多様な部署で世界を広げた

―片倉様は2019年、大手監査法人で女性として初、最年少となる50歳で理事長に就任されました。
ここに至るまでの道のりをお聞かせください。

私が公認会計士の仕事に興味を持ったのは小学生のころでした。おじ・おばが会計事務所で働いており、お客様から感謝されている姿を見て「こうありたい」と感じたのです。大学卒業の年に公認会計士の試験に合格でき、EY新日本有限責任監査法人(当時:太田昭和監査法人)に入所しました。

国内大手製造業の監査チームから始まり、IPOを目指す未上場企業を支援する部署、グローバル市場に上場している大規模クライアントを担当する部署、経済産業省でのルールメイキング、本部のマネジメントを経て、理事長就任に至りました。

これらの異動経験は、主に上司から「次はこれを経験してみたらどうか」と提案されたものです。実は最初の部署での大手製造業向け監査業務に大きなやりがいを感じていたので、次にIPO支援部署への異動を命じられたときは本当に複雑な気持ちでした。

でも、実際にやってみると頑張っている起業家を応援することがとても楽しくて、私のライフワークになりました。その後の異動も含め、知らない世界に踏み込んで新しい経験を得るのはとても面白かったです。後になって振り返ると、上司が意図的にチャレンジを後押しし、育ててくれていたのですね。

―キャリアを積むなかで、転職や独立を考えたことはなかったのでしょうか。

実は入所当初、「監査法人に3年もいれば監査は知り尽くすだろうから、独立するなり他の仕事に転職するなりして新しい経験を積もうか」と考えていました。しかし、監査法人の中にはかなり幅広い仕事があると気付いたのです。実際、私はIPO支援もグローバル上場企業も担当しましたし、税務を扱う部署で申告書を書かせてもらうなど、税務の知識もインプットしていました。志向によってはアドバイザリー業務も積むことができます。

面白そうと思うテーマのほとんどがEY Japan内に揃っているので、あえて外に出る必要はありませんでした。例えば、「新しいことがやりたい」と思っても「いや、君はこれだけをやっていなさい」と言われてしまえば籠の中の鳥になってしまうでしょうが、籠がなく、飛んで行きたいところがあれば飛んでいける。「こんなことがやりたい」と言えばやらせてもらえる環境があったので、EY内で多様なキャリアを積むことができたのです。

「非財務情報」に「デジタル化」――監査へのニーズが広がっている

―EY新日本有限責任監査法人のミッション、今後のビジョンについてお聞かせください。

片倉正美氏

そもそも監査とは国から認められた資格で手がける仕事です。日本の公認会計士として、日本の資本市場を守ることが、最も重要な私たちの役割です。日本のGDPが3位から4位に落ち、グローバルでの競争力が弱まっている状況において、いかにして日本企業を強くするか、日本を豊かにするかが課題です。日本企業は世界各国に拠点があり、各国の経済に非常に貢献しているため、EYのなかでも日本は重要視されています。

コンサルティングの世界ではテクノロジーの活用や戦略面で支援をしていますが、私たち監査法人は「trust and confidence」――信頼・信用を強みとして日本が抱える社会課題・企業課題の解決に貢献します。

情報に信頼性を付与するのは、私たちにしかできないことだと捉えています。企業がどんなに「私たちは正しい」と言っても、市場からの信頼は簡単には得られません。第三者である監査法人が「信頼して大丈夫」と保証するからこそ、企業はその価値を社会へ広げていくことができるわけです。

そして、そのニーズは今後拡大していきます。これまでは財務諸表の監査を行い、数字に対する信頼性を保証する役割が中心でしたが、今の時代は「サステナビリティ」への取り組みが注目されるなど、「非財務情報」の重要性が増しています。また、生成AIによって大量のコンテンツが生産され、データの出所への疑念や不安も生まれているなか、その信頼性を確認する必要性も高まってきました。

たとえば私たちは宇宙ビジネスにも力を入れており、「このデータは本当にこの衛星から得られたものか」などを検証・証明しています。このようなニーズの拡大に応え、ビジネスの成長の支援を担っていきます。

冒頭でも触れたとおり、私の原点は「人の役に立ち、感謝されたい」です。しかし、監査の仕事では、通常はなかなか「ありがとう」とは言っていただけません。厳しい指摘もしますし、正しく遂行することが当たり前の仕事ですから。けれど、困難や課題を乗り越えたときには「いてくれて助かった」と感謝していただける。そこに大きな価値を感じています。

組織と自身のパーパスをリンクさせ、プロアクティブに動ける人が活躍できるEY新日本の風土

―数ある監査法人のなかでも、EY新日本有限責任監査法人の特徴や魅力はどこにあるとお考えでしょうか。

「人」。これに尽きると思います。
他者を尊び、チームの中での貢献を意識・実践する人が集まっていることが大きな特徴なのではないでしょうか。ただ、ファミリーとしての一体感があるだけでなく、「プロアクティブ」を重視するカルチャーがあります。

監査のように専門性が高い仕事は、ともすると、「上からの指示に従う」「上の人のやり方を真似る」ということになりがちです。けれど、それでは自分で考えないし、考えるための学びもないので、成長できないでしょう。

もはや「俺の背中を見て覚えろ」という時代ではありません。もちろんトレーニングや指導はしますが、教えられたことをするだけでなく、興味や好奇心を持って「これってどうなっていますか?」「これっておかしくないですか?」と発信できることが大切です。そのようにプロアクティブに動いた人にチャンスが与えられる風土があります。

―個々人の考え方が尊重されるのですね。それはまさに御社が注力されている「ダイバーシティ、エクイティ&インクルーシブネス(DE&I)」につながるところかと思いますが、具体的な施策・仕組みにはどのようなものがありますか。

EYでは「Building a better working world ~より良い社会の構築を目指して」というパーパスを掲げています。それが組織の根底にしっかりと根付いており、これを軸にさまざまな施策が展開されるわけですが、個人が「自分ごと」と捉えられなければ腹落ちしないでしょう。

そこで、メンバーの一人ひとりに夢や目標、個人として目指している「My Purpose(マイ・パーパス)」を考えてもらい、EYのパーパスとどう結びつくかを認識することで働く意義に納得感を持てるようにしています。

たとえば私は「正美」という名前のとおり、「正しく美しく」がMy Purposeです。正義を大切にしたい思いが組織の目指す方向性と一致しているので私は居心地がとてもいいですし、同様に組織のパーパスとリンクするMy Purposeを持っている人たちが心地よく働いている組織だと思います。

とはいえ、メンバーのバックグラウンドはさまざまです。海外で生まれ育ったメンバーもいれば、理系から会計士へ転向したメンバーもいます。そうした人たちがチームを組んで仕事をするため、多様性を受け入れる「インクルーシブネスをかなり重視しています。そうして、より居心地が良くなる循環を作っていくことが当法人の特徴だと思います。

BIG4と呼ばれる監査法人であれば、世界各国に拠点があり多様な職員がいるので、DE&Iは共通の課題といえるでしょう。そのなかでもEYはいち早く気付いて取り組んできたので、そのカルチャーがすでに根付いているのです。

また、「自分自身の価値を上げる」というより、「世の中にどう貢献できるか」を重視する「利他」の精神が強いことも、EYらしさの一つだと思います。

専門性を磨きたい人は、さまざまなチャンスを得てキャリアを発展させられる
EY新日本

―採用において、どのような人物を求めていますか。そして入所後はどのように活躍できるのでしょうか。

片倉正美氏

まずお伝えしておきたいのは、「会計の知識がなければいけない」とお考えの方が多いのですが、それだけではないということです。

先述のとおり、「非財務情報」も監査の対象となっていますし、企業内ではデジタル化が進んでいるため、ITの知見も必要。ですから、サステナビリティやITの知見を持つ方など、幅広い方を採用しています。たとえば、データサイエンティスト、データエンジニアの方々は独自のキャリアプランと報酬体系でお迎えしているほか、サステナビリティの観点では環境や人権などの知見を持つNGO・官庁・事業会社出身者の方々も活躍してくださっています。

私たちの「trust and confidence」を支えるのは「専門性」です。自分の専門性に自信を持っている方、あるいは自信を持ちたいと思っている方に来ていただきたいと思います。それに加え、プロアクティブで「これをやりたい」「こんなアイデアがある」と発信してくださる方を求めています。

なお、先ほど挙げたサステナビリティやITに強い方々であれば、監査でも活躍できますし、アドバイザリー分野でコンサルタント、アドバイザーとして活躍する道もあり、どちらにでも行けるキャリアプランを描けるでしょう。

監査やアドバイザリーは企業に深く入り込みます。特に監査は外部者でありながら、企業のほとんどの資料を見ることができるのです。「こんなにいいアイデアや技術を持っているのに生かせていない」と、外部者だからこそ気付いて提案できることもある。監査の範疇を超え、経営者に提言して企業の発展に貢献できることは非常に面白いですし、キャリアの構築にもつながるのではないでしょうか。

―片倉様ご自身が上司の後押しでキャリアを築いてこられたように、職員の皆さんを育てられるうえで大事にされていることを教えてください。また、ご応募を検討されている方にメッセージをお願いします。

若いメンバーたちは、私が新しいアイデアを面白がるということを知っていますので、「こんな取り組みをしたらどうでしょうか」「こんなサービス、面白いと思います」など直接コンタクトを取ってきてくれますね。「なるほど」と思えば「じゃ、それやってみよう」と主導を任せています。

実際、アシュアランスイノベーション本部などは、もともと5~6人のグループからスタートし、「これやってみよう」「あれやってみよう」と拡大を続けた結果、今では800人規模の部門となりました。「面白い」と思って始めたことは、サポートしてあげれば形になると思っています。

より大きな視点でいえば、私たち監査法人、特にBIG4と呼ばれる監査法人は、人材をインキュベートする組織であると私は捉えています。先ほど、ファミリーとしての一体感があり、皆が居心地よく働いていると申しましたが、実はそれだけではダメだと思うのです。EYで育った人がその経験をもって違うフィールドで活躍できることも大切だと考えています。企業の経理財務部門で働いたり、起業してもいいですし、研究者になる道もあるでしょう。

「会計が分かる人」が増えなければ、国は強くなりません。企業の全ての取引・活動は数字につながるからです。そこを支える人をどれだけ増やせるかが日本の国力に大きな影響を与えるからこそ、私たちは人をしっかりと育て、輩出していきます。

ぜひ「専門性を持ちたい」という方に入っていただき、ご自身の興味の方向性に合わせてさまざまな部署や担当職務を経験しながら成長していくことを支援したいと思います。

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