京都エリアは製造業が多く、SIerも製造企業を主要な顧客としています。これらの企業のほとんどにおいてDX・デジタル化が経営課題となっており、IT・デジタル人材の採用ニーズは非常に高いです。ここ1、2年で40〜50代の転職希望者も増加し、転職市場は活況を呈しています。このエリアの求人動向や求められる経験・スキル、転職活動に備えてしておくべきことなどを、JAC Recruitment(以下、JAC)のコンサルタントが解説します。
目次/Index

京都エリアのIT・デジタル業界の動向
京都エリアの産業界の特徴は、製造業が多いことです。売上高が1兆円を超える大手企業数社をトップに、準大手から中小規模の企業まで厚い層を成しています。
そのため、IT・デジタル人材の活躍の場としては、製造企業における情報システム部門、もしくは製造企業を顧客とするSIerが中心となります。
京都エリアの転職市場で40〜50代の人の転職先となるSIer
ユーザー系の大手は1社のみで、それ以外は1次請けの大手メーカー直系のSIerが複数社あります。メーカーからSIerへ転職するケースはほとんどありません。したがって、地場の中小SIerから転職するか、もしくは、メーカーから大阪や東京のコンサルティングファームへ転職した人が再び転職を考えた時に、メーカーへ戻るか、そうでない場合にSIerを選ぶことが多いです。
少し前まではコンサルティングファームで大量採用が行われていましたが、近頃はそれも下火になりつつあり、今後コンサルティングファームからSIerへの転職も増えていくと考えられます。
次に、製造業の事業会社は、大手・準大手と中小企業とで階層が分かれており、傾向が異なりますので、それぞれを紹介していきましょう。
大手・準大手の企業の動向について
会社全体がDXを進めようとしているため、デジタル人材のニーズは非常に強いです。すでにDXが進んでいる大手企業から、デジタル化の経験のある人材を中途採用で迎え入れようとする傾向があります。しかし、関西圏でDXが進んでいる製造企業は少なく、限られた企業のDX経験者の流動性のみが高くなっている状況です。
関東の大手製造企業から京都にUターン・Iターン転職する方もいますが、「家族が京都にいる」「パートナーの実家が関西」などのように、京都ないし関西と何らかの縁がある方がほとんどです。
中小企業の動向について
DX以前の問題として汎用系のシステムを使っていたり、データ処理・管理はすべてExcelで行ったりなど、IT化が進んでいないところが多くあります。経営層にはDXを進めたい意思があるためデジタル人材を求めてはおり、採用もするのですが、そうやって入社した方が「思っていた環境と違った」ということで当社にご相談いただくケースも少なくない状況です。中小企業の場合は、IT化が遅れていることを認識した上で、DXへの距離を埋められる方が求められているといえます。
IT・デジタル求人の動向
製造業を中心に、事業会社、SIer問わず、IT・デジタル人材の採用ニーズは非常に強い状況です。40〜50代の転職であれば、IT・情報システムに携わった経験が年数にして10年以上がおおよその前提として求められます。
製造業における求人動向
製造企業では、IT・デジタル人材は企業規模にかかわらず基本的には情報システム部門で働くことになります。求められる経験は、DXの進み具合に応じて少し異なってきます。
まず、京都エリアの大手・準大手製造業では、ほとんどの企業がSAPを導入しているため、SAPの経験・知見のある人は非常に重宝されます。加えて、現職の企業規模も見られる傾向があります。製造業での社内SE経験者が最も採用意欲が高く、SIerに関してはメーカー直系、1次請け、もしくはある程度の規模感のあるSIerでプロジェクトマネジャー(PM)経験者が求められます。
大手・準大手企業におけるDXの推進状況
クラウド化はまだまだ進みが遅い状況です。超大手企業は新サービス・市場創出型DXに着手し始めている状況。大手・準大手は、事業プロセス改革型DXに取り組んでいる最中。
本社と工場と工場をつなぐ部分のIT化やBIツールを使った経営の可視化などが業務の中心となります。
中小企業におけるDXの推進状況
先述のように大手・準大手に比べてIT化が進んでいないため、現場に近いところで、自分で手を動かして、例えば業務系システムを組んだり生産性を改善できたりする人が求められる傾向にあります。まだまだ初期の業務改革型DXに着手し始めた、検討し始めたという企業が多いのが現状です。
外部ベンダーへの委託も全くないわけではありませんが、ある程度自前でやっていきたい経営者の思いが反映されている形です。
SIerの求人動向
SIerの場合は、PM経験がある人であれば大手にいる人から中小SIerに在籍している人までが採用の対象となります。IT・デジタル人材の売り手市場となっているため、担当したプロジェクトの顧客企業の業界は問われません。
またSIerは、中小の製造企業の社内SE経験者も採用の対象としています。実際の転職事例は多くありませんが、この場合、経験年数が10年に多少届かなくても業界知識を買われる形で、中小メーカーから大手SIerへ転職するケースはあります。
京都におけるIT業界・デジタル人材のモデル年収
製造業大手の場合、課長職以上の管理職になると1000万円を超える年収帯となります。その一歩手前のリーダー職では、600万〜800万円が相場です。中小の製造企業では、管理職で600万〜800万円といった水準になります。
また、大手SIerの場合は、管理職が800万円以上で、リーダー・スタッフ職が550万〜750万円が標準的な年収になります。
IT業界・デジタル人材の転職を成功させるためのポイント
転職活動を始めるに当たっては、まずキャリアの棚卸しをし、事実ベースで実績を整理することから始めましょう。そして、そこから導き出される自分の「強み」を言語化し、まとめておくことが、転職活動を進める上での大前提となります。
経験の中でも、採用企業が確認したいと考えているのは「主体的に物事を進めてきたかどうか」という点です。加えて、人柄・コミュニケーション力も含めて、周りをうまく巻き込んだり、協調して物事を成し遂げたりできるかどうかという点も、評価のポイントとなります。
そのため、3つの点を整理してまとめておくとよいでしょう。1つ目は、直属の部下の人数、もしくは部署の人数規模。2つ目は、社内のどのような部署の人と接点を持って仕事をしたか。3つ目は社外、ベンダーを含めてどのような企業・人とつながりをもってきたか。
厳密でなくてもいいので、数字などの具体的な情報をまとめておくと、仕事ぶりがイメージしやすくなります。
JAC京都支店を利用するメリット
JAC Recruitmentとして、京都エリアの転職市場を対象に30年以上、多くの転職ご希望者様のサポートを行ってまいりました。その経験で蓄積した情報は他のエージェントに引けを取りません。
内定者と企業が対等な立場で話せる「条件面談」の場を設定
JAC京都支店では特に、転職ご希望者様が「転職先を決めて入社するまで」だけでなく、「入社後に活躍されること」を見据えて、ミスマッチを防ぐよう努めています。
転職活動において内定が出るまでは、求職者の方は「選ばれる」立場であり、本当に聞きたいことを聞けないということが少なくありません。そこでJAC京都支店では、内定が出て「選ぶ」立場になった段階で、内定者と企業が対等な立場で話せる「条件面談」の場を設けています。
面接では聞けなかったけれども入社前に確認しておきたいことや、不安・懸念点をあらためてお話しいただくことで、入社後に「聞いていた話と違った」とならないよう、ミスマッチを防ぐ意味合いがあります。
最近は、京都エリアのIT・デジタル人材の転職は売り手市場です。40〜50代の方の転職ご希望者様も増えていますが、売り手市場で選べる立場であるだけに、転職先は慎重に見極める必要があります。一度入社したら、そう簡単にやり直しがきかない転職だからこそ、入社後の定着・活躍まで見据えたサポートをいたします。
まずは、ぜひJAC京都支店にご相談ください。
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