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2022年下半期 急増するHRBPの採用ニーズ。最新転職市場動向を解説

JAC Recruitment(以下、JAC)では、管理部門の転職を専門的にサポートする組織を有し、採用企業の規模や業界、日系・外資系ごとに専門性をもって転職の支援をしています。この管理部門専門組織には、100名以上の転職支援実績を持つコンサルタントが10名以上、在籍しています。
今回は、管理部門に精通しているJACのコンサルタントが、HRBPの採用動向、求められるスキル、転職成功のポイントなどについてご紹介します。


管理部門に特化した専任コンサルタントが、あなたの転職をサポートします。
業界における市場価値はもちろん、レジュメの効果的な書き方、面接対策、企業傾向の情報収集など、
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戦略人事が求められる背景


企業人事の中でも、経営者・事業部門の責任者のパートナーという位置付けで、目標達成を人材戦略面から支援する「HRBP(Human Resource Business Partner)」。

HRBPの求人は近年、増加傾向にあります。実際に、JACに寄せられたHRBP求人数を、10年前の3年間の平均と直近3年間の平均で比較すると、約10倍に達しています。

近年の求人増加の背景には、もともと外資系企業で導入されていたHRBPに、日本企業が注目するようになったことが挙げられます。実際、国内大手企業が外資系企業での戦略人事の経験者を人事のトップに招聘し、人事改革を進める事例も増えています。

かつて日本の大手企業は終身雇用を前提に、新卒社員を一括大量採用し、「ゼネラリスト」に育成する人事が主流でした。
しかし、昨今は終身雇用制が崩壊へ。ビジネスの変化のスピードが加速する中、その時々の戦略に応じて専門人材を活用する方向へシフトしています。

また、ダイバーシティ&インクルージョンの施策にも注力され、多様なバックグラウンドを持つ人材を活用していこうとする意識が高まっています。雇用形態も、正社員に限らず、契約社員・派遣社員・業務委託など、多様化してきました。

このように、変化にスピーディに対応し、目標達成をサポートするため、事業部ごとにHRBP組織を設ける企業が増加しました。そこで、HRBPの経験者を外部から迎えたいとする採用が活発化しているのです。
しかし、まだまだ経験者が少ないため、HRBPそのものの経験がなくても、一定レベルの人事経験と素養がある方も採用対象となっています。

今後、外資系・国内系企業問わず、「戦略人事」の重要性はますます高まります。2020年、米国証券取引員会(SEC)が上場企業に対して「人的資本の情報開示」を義務付ける方針を発表しました。日本においても2021年、東京証券取引所によるコーポレートガバナンス・コード改訂の中で、人的資本の情報開示の強化が示されています。
これらに対応し、企業価値の向上を図るためにも、戦略人事の人材ニーズはさらに高まるでしょう。

HRBPは担当事業部のビジネスパートナー


HRBPは、担当事業部のビジネスパートナーとして事業部ヘッドに伴走する立場です。事業部が設定した目標に基づき、人事戦略を策定・実行する役割を担います。
具体的には次のような業務を手がけます。

●事業推進に必要な人材要件(経験・スキル・人員数など)の定義
●自社組織内の人材のデータの把握・整理
●事業推進に必要な知識・スキルの研修の企画
●不足している人材の採用の検討・企画
●評価制度の検討・企画
●労務管理の検討・企画

実際の採用活動はリクルーティングチーム、評価制度の仕組み作りなどはCOE――といったように専門部署が担うケースが多いのですが、HRBPは事業部側の立場でそれらのプロジェクトをリードします。

HRBPの年収相場


HRBPの年収相場は外資系企業も日本企業もほぼ同じ水準です。中途採用においては、以下の金額が提示されるケースが多いといえます。

●シニアスタッフクラス/年収700万円前後
●マネジャークラス/1000万円前後
●シニアマネジャークラス/1200万~1500万円

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HRBPの転職事情


HRBPは、企業や外資・日系によって、採用意欲が異なる職種と言えるでしょう。また、経験によっては、HRBPの経験がなくても、受けることは可能となります。この項ではHRBPの転職事情について解説いたします。

HRBP採用に意欲的な企業傾向

HRBPを導入しており、現在採用に意欲的なのは、中堅~大手の外資系企業および3000名程度規模以上の国内大手企業です。業種は多岐にわかれます。
今後、大手だけではなく、準大手~中堅クラスにも徐々にHRBP導入が広がっていくと予測できます。

HRBPの転職動向

HRBPの採用ポジションは、シニアスタッフからマネジャー、CHROクラスまで幅広くあります。
シニアスタッフクラスの採用では、HRBPそのものの経験がなくても、下記の経験を持つ方であれば受け入れられるチャンスがあります。

●数百名規模以上の企業での、人事としての何らかの専門領域の経験3年以上
●事業部門のトップマネジメント層との折衝・調整を行った経験

マネジャークラスの採用となると、下記の経験が求められます。

●数百名規模以上の企業での、HRBPの経験5年程度以上
●人事分野の豊富な専門知識
●プロジェクトマネジメント経験

通常の人事職採用であれば、選考では人事としての専門スキルが評価されます。一方、HRBPの場合、事業部サイドのリーダーも選考を行うため、人事としての専門性だけでなく、事業に対するマインドも見られています。

指示された業務をこなすだけでなく、人事の知識・経験をベースに事業部の「人事のあり方」を主体的に考え、提案していくマインドやスタンスが求められます。

HRBPに求められるスキル


HRBPとして転職に臨む方は、下記に挙げるスキルを選考でアピールできるように整理しておくことをおすすめいたします。また、これからHRBPのポジションを目指す方は、下記のスキルを積極的に身につけることでチャンスをつかみやすくなるでしょう。

 PL(損益計算書)の理解

事業部の戦略を支える立場にありますので、その事業のPLを理解する力が必要です。利益を生み出していくために、適正な人件費を判断しなくてはなりません。
PLのデータを分析し、レポーティングするスキルが重視されます。

 数値分析力

従業員の離職率、女性管理職比率など、人事施策におけるさまざまな指標を数値化し、分析する力が求められます。

ビジネスへの深い理解

HRBPは、事業を運営している現場のメンバーとの連携が重要な仕事です。人事の立場から一方的に話をするのではなく、現場の状況や課題を的確につかむ必要があります。

そのため、組織管理のみでなく、ビジネスへの理解力も求められます。

自ら課題を見つけ、解決できる課題解決力

HRBPは、事業部が設定した目標と現状のギャップを埋める役割を担っているともいえます。
現場から上がってきた課題に対応するだけでなく、自ら課題を発見し、解決策を導き出す力が必要です。

さまざまな立場の人とのコミュニケーション力

人事の課題は1人で解決することはできません。状況に応じて事業部ヘッドやCOE組織と相談・協議する必要がありますので、さまざまな立場の人とのコミュニケーション力が欠かせません。

HRBP転職を成功させるためには。経営視点を持つこと


HRBPとしての転職を成功させている方々に共通している要素があります。
それは、人事の一機能としての役割を忠実に果たしてきただけでなく、「経営」の視点を持って課題解決に取り組んできたこと、あるいはそうした志向を強く持っていることです。

選考においては、経営戦略を踏まえた人事の課題を意識し、その解決に向けての行動を起こしてきたかどうかが問われます。
そのような経験を持つ方であれば、どのような課題意識を持ってどのような戦略を立てたか、周囲とどのように連携して実行したか、どのような成果につながったかを、ストーリー立ててプレゼンができるようにしておきましょう。
そのような経験がまだない方は、今の会社で意識して行動を起こしてみてはいかがでしょうか。

また、前述の通り、「数字に強いこと」も重要な要素です。人事にまつわるさまざまな施策と成果を数値化し、分析する力はアピール材料となり得ます。
データ分析力を磨くことで、HRBP経験がなくても、HRBPとして採用される確率は高まるでしょう。

HRBP転職に強い転職エージェントに相談する

一口にHRBPと言っても、企業によって課題や取り組み姿勢、HRBP担当者が担う役割などは異なります。
入社後、「想定していた状況・役割と異なる」と気付くケースは実は少なくありません。
ご自身の経験・志向にマッチする企業を選ぶために、転職エージェントが持つ情報を活用してください。

JACでは、コンサルタントが採用企業と転職ご希望者、双方とコミュニケーションを取る「両面型」コンサルティングのスタイルをとっています。
つまり、企業側の採用背景や課題など、内情に関する多くの情報を持っており、転職ご希望者の疑問に応じてすぐに情報提供が可能です。

また、HRBPだけに選択肢を閉ざさず、経験と志向に応じて人事領域でのさまざまなキャリアの可能性を探るうえでも、一度JACの客観的視点とアドバイスを取り入れてはいかがでしょうか。

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この記事の著者

莇

アカウンティング&ファイナンス第2Div マネージャー


海外留学、日本での勤務経験を経て海外でのキャリアを選択しマレーシアにて日系ノンバンクに勤務。 現地に進出する日系企業向け新規開拓営業として、大手工業系メーカーから海外進出直後の中小企業まで幅広いマーケットに対するファイナンスリース、オペレーティングリースの提案営業を経験。
帰国後JAC Recruitment へ転職、10年以上に渡り主に経営幹部、営業マーケティング、バックオフィス領域の海外駐在員、海外大MBA留学生、外国籍など国際性豊かな語学力の高い求職者のキャリアアップ転職支援に従事。 2016年よりAccounting/Finance/HR/GA/Legal/PR/IR/Business Planning/Audit/EA などの御経験を持つグローバル人材の外資系/日系大手クライアント向け転職支援・採用支援や部下数名のチームマネージメントに従事。


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