最新のリース業界動向
国内のリース取扱高は、リーマン・ショック後の民間設備投資の低迷に加え、2008年度に実施された会計基準の変更に伴うファイナンス・リースのメリット低下や、銀行貸し出しとの競争激化などにより、2006年度以降、減少が続いていましたが、2011年度以降は、民間設備投資の回復などを受けて増加に転じてきました。
しかし近年において国内のリース市場は、情報機器や自動車など主力分野が頭打ちとなってきていることから、新たな分野に資産の対象を広げて、業績向上に繋げようとする動きが各社で見られます。たとえば太陽光発電設備、風力発電設備等の再生可能エネルギー関連、不動産リース、ヘルスケア関連等が例として挙げられます。
また、各社において、設備投資需要の増加が見込まれる海外でビジネスを拡大する動きが活発となっています。近年では、新興国において、与信ノウハウや顧客基盤の取り込みを狙い、現地のファイナンス企業を対象とした M&A を進める動きのほか、先進国においても、収益性の高い航空機事業などの強化を目的に、同分野において高いプレゼンスを有するリース会社を買収することで、海外ビジネスの収益貢献度を高めていこうとする動きが見られます。加えて、海外ビジネス強化に向けて新たな海外拠点立ち上げ企画や、既存の海外進出先における新たなビジネス展開を模索するような動きも多くなってきました。
求められる人材
このような状況を受けて、リース大手各社では近年、中途採用を強化する傾向があります。
今後の成長分野である航空機・船舶・不動産等のアセットファイナンス、または海外インフラ開発等のプロジェクトファイナンスの経験者の求人は各社で出ています。
また、海外ビジネスの強化という観点からは、クロスボーダーファイナンスや海外拠点管理などの国際関連業務経験者の求人も比較的目立つ状況ですが、こちらについては業務上で自社の海外拠点や海外の顧客との交渉や折衝が想定されることから、ビジネスレベルの英語力を求めるケースが一般的です。
転職アドバイス
即戦力として活躍が見込めるアセットファイナンス、またはプロジェクトファイナンスなどの専門ファイナンスの分野の実務経験者はマーケットにはそう多くないことから、業務未経験であっても法人融資・審査等の経験者で、当該分野に興味があればポテンシャルで採用に至るケースもあります。また、海外ビジネス強化に伴う採用においては、リース業界や銀行業界以外の業界の方でも、海外ビジネスに関わったことのある方で、英語力があれば選考の対象となるケースがあります。
<情報収集の場として>
今後も注目されるリース業界ですが、企業の採用動向や、それぞれの特色、採用ポジションの立ち位置、業務内容などの情報を定期的に収集していただくことで、皆様の今後のキャリア形成に少しでもお力添えが出来ればと思います。是非情報収集の場としてご活用いただければ幸いです。いつでもお気軽にお問い合せください。
(2015/12/3)
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