近年、時代に合わせて新たなコンサルティングファームの系統や企業が誕生していますが、いずれのコンサルティングファームにおいても、職種と仕事内容はある程度、共通しています。
そこで今回は、コンサルティング業界における職種や役職、仕事内容、必要なスキル・資格、給与などをまとめて解説します。コンサルティング業界に従事した経験がある方もない方も、転職時の参考になるうえ、入社後の活躍に必要なスキルや情報も把握できます。
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目次/Index

コンサルティングファームの職種
コンサルティングファームの職種はコンサルタントのみです。厳密には経理や人事、広報、総務といった部署の職種もあります。しかし、営業や企画、研究開発などの部署は基本的になく、職種の大部分はコンサルタントです。
したがって、営業などもコンサルタントが行います。ただし職種の階級ごとに業務が決まっており、営業などは高い職種の人が行うのが一般的です。では職種の階級について詳しく解説していきましょう。
コンサルティングファームの職種の階級と給与
コンサルティングファームの職種は基本的にコンサルタントのみですが、一般的に以下4つに細分化されています。
●アナリスト
●コンサルタント~シニアコンサルタント
●マネージャー
●パートナー
例えば、アナリストであれば、新卒や20代で中途入社した人が就く職種で2~4年ほど続けるのが一般的です。主な仕事内容は、次に紹介する職種であるコンサルタントから指示された情報収集や分析、資料作成などです。
このように、それぞれで異なる仕事内容や給与の詳細を解説していきます。なお、コンサルタントの仕事内容はファームの系統によっても異なります。詳細は後述の「コンサルティングファームの種類でも仕事内容は変わる」で解説しています。
コンサルタント~シニアコンサルタント
20~30代前半で中途入社した人や新卒入社から3、4年たって昇格して就く職種です。コンサルタントは、3~4年続けるのが一般的で、コンサルティングファームによってはシニアアソシエイトやシニアアナリストと呼ばれています。
仕事内容は、コンサルティング業務の遂行で、具体的には課題解決の仮説の構築や修正、情報収集の指示などです。年収は700万~1300万円、賞与は固定給の10~20%が目安となります。
マネージャー
マネージャーは、30代で中途入社した人やコンサルタントから昇進して就く職種です。次に紹介するパートナーに就ける人は限られるため、マネージャーを続ける期間は人によって大きく異なります。コンサルティングファームによっては、プロジェクトマネージャーやシニアマネージャー、プロジェクトリーダーなどと呼ばれています。
仕事内容は、プロジェクト自体や予算の管理、顧客折衝などです。コンサルタントがプロジェクトの実務を担当する一方で、マネージャーは報告会などでクライアントとコミュニケーションを取るのが主な仕事といえるでしょう。また、プロジェクトに参加するコンサルタントの管理なども行います。
年収は900万~2000万円で、賞与は固定給の10~30%が目安となります。
パートナー
パートナーは、事業会社の役員に相当する職種で、マネージャーから昇進するのが一般的です。年齢的には若くても35歳以上で、コンサルティングの経験は7年以上が対象になってきます。コンサルティングファームによっては、プリンシパルやヴァイスプレジデント、ディレクターなどと呼ばれています。
仕事内容は、コンサルティングファームの共同経営やプロジェクトの最終責任者、顧客開拓などです。顧客開拓の手段としては、個人的な人脈やセミナー開催、書籍出版などがあげられます。年収は2500万円以上で、賞与は業績次第で決まります。
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具体的な仕事(プロジェクト)の流れ
コンサルティングファームの仕事は、クライアントの課題解決をプロジェクトとして請け負うことです。プロジェクトは複数のコンサルタントが一定期間チームを組んで対応します。人数は4~6名程度が一般的ですが、業務改革などになってくると10名前後、大規模なIT導入などになると50名近くが参加する場合もあります。
具体的なプロジェクトの流れは以下のようなものです。
●提案のためのヒアリング
●企画の提案
●詳細なヒアリングや経営企画書・社内資料の調査
●コンサルティングの実施
●フォローアップ
職種の階級ごとに仕事が決まっている一方で、能力さえあればできることをどんどんやってよい傾向が業界全体にあります。ただし、プロジェクトを獲得してくるのは、パートナーやプリンシパルなどの職種についている人の仕事です。
コンサルティングファームの種類でも仕事内容は変わる
一口にコンサルティングファームといっても、総合系や戦略系といった種類があり、請け負っている仕事内容が異なります。つまり、職種以外にもファームの系統次第で仕事内容が変わります。主なコンサルティングファームの種類は以下のとおりです。
コンサルティングファームの種類 | 備考 |
---|---|
戦略系 | クライアントの経営・事業戦略の支援や成長戦略の立案などを行う。 |
総合系 | クライアントの課題をワンストップで解決するコンサルティングファーム。 |
IT系 | IT戦略の立案やシステムの構築や導入などを行う。 |
シンクタンク系 | 経済調査や各種リサーチなどを行う。 |
財務系 | M&Aの支援や事業再生、不正調査などを行う。 |
組織人事系 | グローバル人事戦略や組織統合、風土変革などを行う。 |
医療系 | 病院や医薬品メーカーに対して、ブランディングやマネジメントの効率化などを行う。 |
企業・事業再生系 | クライアントの事業再生や財務再構築などを行う。 |
監査法人系 | 株式の公開支援やM&Aの支援、ガバナンス・リスク・コンプライアンス等の経営管理上のリスクマネジメントのアドバイザリ―を行う。 |
業務・業界特化系 | 上記以外の業界や業種に特化して各種支援を行う。 |
いずれのコンサルティングファームも職種はコンサルタントがメインですが、たとえばIT系などはシステムの提案や導入などがメインになる傾向があります。また、開発系の部署や職種を設けているファームもあります。
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コンサルティング業界のやりがいと厳しさ
コンサルティング業界特有のやりがいや厳しさがあるといわれていますが、それはいったい、どのようなものなのでしょうか。
コンサルティング業界のやりがい
コンサルティング業界のやりがいとして、主に以下3つが挙げられます。
●高度な課題を解決するスキルや達成感を得られる
●さまざまな業種・規模のビジネスに携われる
●各クライアントのハイクラス・高スキルな人材と関われる
クライアントが自社内で解決できず、決まった解決方法もない課題を解決することがコンサルタントの仕事のため、課題解決に必要なスキルが身につき、解決できたときには大きな達成感を味わえます。また、さまざまな業種・規模のビジネスやハイクラスな人材と関わりを持てるのも、コンサルティング業界のやりがいといえるでしょう。独立や起業、転職をする際に役立つ知見や人脈を得られます。
コンサルティング業界の厳しさ
代表的なコンサルティング業界の厳しさは、主に以下の3つです。
●ハードワーク
●大きな成果や責任を求められる
●失敗できない雰囲気がある
解決へのアプローチが明確でない課題に取り組まねばならず、依頼を受けている以上、成果や責任が常に求められます。また、多くの人の労力や費用をかけてコンサルティングを行うため、失敗が許されない雰囲気があるのも事実です。コンサルタントに必要なスキルを持っていないと、マネージャーやパートナーといった職種に就くのは難しいでしょう。
コンサルタントに必要なスキルや資格
コンサルタントとして活躍するのに必要なのはもちろん、マネージャーやパートナーなどの職種に就くのに有利になり得る資格やスキルがあります。
コンサルタントに求められるスキル
コンサルタントに求められるスキルは、主に7つです。
●コミュニケーション能力
●ロジカルシンキング
●変化への対応力
●ストレス耐性
●的確なヒアリング・プレゼンテーション
●経営や法律への知見
●英語力
ロジカルシンキングが得意で、限られた時間内で最大の価値を生み出せる人がコンサルタントに向いているといえます。もっとも、コンサルティングはチームワークで行うため、コミュニケーションスキルに長けていることも重要です。外資系でなくてもグローバルな案件に関わる可能性もあるため、英語力も必要です。
転職や業務に役立つ資格
持っていればマネージャーやパートナーといった高い職種に必ず就けるわけではありませんが、以下の資格は役立つ傾向にあります。
●中小企業診断士
●公認会計士
●MBA
いずれも資格難易度が高く、ビジネス現場で役立つ資格です。実績や経験に加えて、昇進などに必要なスキルを資格でアピールできれば、選択肢が広がります。
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まとめ:転職を成功させるにはJACへ
本記事では、コンサルティングファームの職種について解説しました。
職種以外にも総合系や戦略系といったコンサルティングファームの種類によって、仕事内容が異なってまいります。これまで身につけてきたスキルや経験が役に立つか否かで、転職の可否や入社後の活躍度が大きく異なります。したがって、スキルの棚卸しや企業研究を念入りに行う必要があります。基本的には多くの人が活用する人材紹介会社に登録するのがよいでしょう。
JAC Recruitmentはハイクラス層向けの転職で強みがあり、オリコン顧客満足度調査でも5年連続1位になっています。コンサルティングファームへの転職を希望される方は、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。
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