日系製造業の管理部門の転職マーケット~数年ぶりに中途採用が活発化~

部門】
【得意分野】
業種 : 製造業界、エネルギー/インフラ/プラント業界
職種 : 経理、財務、法務、人事、監査
企業タイプ : 日系企業
- ■企業の成長戦略にともなって管理部門の採用が活発化
- 現在、日系製造業において数年ぶりに管理部門(人事、経理、財務、法務、総務、経営企画など)の中途採用が活発に行われるようになっています。背景としては、景気回復により次の成長戦略を描き実行する企業が増える中、拡大する前線に対して各社がガバナンスの強化を意識し始めていることが挙げられます。
- 具体例としては、グローバル展開に伴っての採用強化や制度構築のための人事(国内外)、英文契約や海外案件を取り扱う国際法務、海外子会社や買収後の企業を管理するための経理(連結決算やPMIマネジメント)など、企業が描く成長戦略と現状の課題によって補強したいポジションの中途採用ニーズが発生しています。管理部門がコストセンターとしてのみ認識されるような状態は過ぎ去り、事業展開にとって欠かせない重要な機能であると見なされるように、各企業が変化している印象を受けます。
- ■業界経験者と海外関連業務経験が有利
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日系製造業における管理部門転職では、やはり同業界であるメーカーでの実務経験者が有利となります。メーカー経理であれば原価への理解、人事であれば本社、工場(開発・生産)、営業(販売)といった多岐にわたる組織・職域への理解が求められるためです。
また、ほとんどの大手日系製造業が海外展開を進め、海外売上比率を高めている現在、管理部門においても英語の必要性は高まっており、読み書き以上の英語スキルをお持ちの方にとっては転職時の武器になっています。
加えて、経理ならば海外子会社との連結決算、税務であれば移転価格税制、法務ならば現地企業との契約など海外関連業務の実務経験は採用企業から大きな評価を受けやすいポイントでしょう。
- ■なりたい姿を叶えやすいタイミング
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フロント職種と比べて特に、景気変動の影響を受けやすい管理部門の採用マーケットですが、現在は企業も採用に積極的になっています。欠員補充のみでなく、組織強化のための増員も少なくないため、採用側の組織事情に応じて、保有スキル、経験に応じたポジション提案もしやすく、叶えられるキャリアの幅が広がっている状況です。特定の職務が「できる人」しか採用されなかった以前と比べ、「やりたい人」でもチャンスが出てきていると感じています。
今後のキャリアについて様々な可能性を知りたい、まずは客観的な自分の立ち位置を確認したい、などとお考えの方は、この機会に情報収集を兼ねてぜひ当社へご相談ください。