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面接官に好印象を与えるコミュニケーションや話し方

  1. 面接対策

公開日:2022/12/19 / 最終更新日: 2024/04/17

経験者採用の面接では、応募部署の上司にあたる人物が面接官となって選考に関わっている場合があります。この時、転職希望者様が意識すべきなのは、いかに自身を「上司が望む部下像」として印象づけられるかです。一方、上司が求める人物像は企業ごとに異なりますし、募集要項にも明記されていないことから、どのように対策すべきか悩む方も多いです。

今回は、面接対策で必要となる「上司が望む人物像」の詳細や面接でのアピール方法、面接官に好印象を与えるための話し方について見ていきます。面接で「この人物は良い部下になりそうだ」と思ってもらうためにも、ポイントを押さえて万全な面接対策を行っていきましょう。


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企業が求める人物像


企業が求める人物像を定めるのは、「ビジョンが一致する人材を探すため」です。そのため、多くの企業は募集要項に「○○の経験がある人」「積極的に行動できる人」といった希望条件を提示し、ある程度イメージの合う転職希望者様からの応募を待っています。

企業が提示する「求める人物像」の内容はさまざまですが、「応募条件」や「必須・歓迎スキル」といった項目に記されていることが多いです。

上司が望む部下像とは?

企業が求める人物像は、応募部署の上司が望む部下像を考えるとイメージしやすくなります。経験者採用では、選考過程において直属の上司となる人物が面接に同席する可能性が高く、「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるよう自身を印象づけることが大切です。

一般的に上司が好むと考えられる部下像には、以下のようなものがあります。

  • ハードワークでも主体的に取り組める
  • 柔軟性を持っている
  • チームワークを重視できる

上司が望む部下像とは「○○資格1級を取得している」「売上120%達成」といった人材としての優秀さではなく、内面的な部分を重視するケースが多いものです。どのような業務でも「自分ごと」として考え行動できるか、状況に応じて柔軟な思考で取り組めるか、組織を考え最善策を取れるか、といった物事の考え方や行動力が大切です。これらの要素を面接でうまく伝えられる人物が、好印象を得られるでしょう。

上司が嫌う部下像とは?

一方で、上司が嫌う部下像とはどのような人物でしょうか。以下の事項が該当する転職希望者様は、自身のアピールポイントを見誤っていないか考えたうえで面接に挑むのがベターです。

  • 消極的で、言われたことだけ取り組む
  • 固定概念があり、自身のやり方をつらぬく
  • 個人プレーを好み、報告・連絡・相談を怠る

任された業務以外のところで行動できない消極的な人材は、自身の成長が望めないだけでなく、職場環境にも良い影響を及ぼしません。どんなに前職で功績を残してきたとしても、転職となれば今までのやり方を変えて、新たな環境に適合した形で業務にあたることが求められます。

経験者採用といえば、企業では即戦力となる人材を求めているケースが多く、チームを円滑に機能させる気配りや、業務に対して柔軟に取り組む姿勢も重視されます。さらに、個人の能力は優秀であっても、部下として扱いづらい人材は企業から敬遠される可能性もあり、面接の場では上司に好まれる要素を重点的にアピールしなければなりません。

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面接官に好印象を与えるために意識すべきこと


面接官イメージ

面接で自身が上司に好まれる人材であると印象づけるには、どのような方法が有効でしょうか。

ここからは、面接官に好印象を与えるための話し方や振る舞いなど、気をつけるべきポイントを見ていきます。

自慢話をしない

そもそも「自慢話」とは、自身がこれまで成し遂げてきた実績や取得した資格について、その事実や結果だけを伝える行為を指します。

面接官に好印象を与えるには、結果だけでなく「なぜ達成できたのか」「どのように努力したのか」「結果的にどう成長したのか」というプロセスに重きを置いて伝えましょう。そうすれば、発言から自身の仕事に対する姿勢や考え方を伺うことができ、面接官から「この人物が部下にいれば活躍してくれそうだ」と思っていただけるでしょう。

簡潔に結論から意見を述べること

面接のようなプレゼンテーションを行う場では、相手に内容が伝わりやすくなるよう結論から話しましょう。「私が御社を志望する理由は2つあります。1つ目は~だからです。」といったように「結論→理由」の順序で伝えると、面接官が話の着地点をイメージできるようになります。あらかじめ答えがわかっているので、自身が伝えるエピソードが多少延びても、面接官の混乱を防ぐ効果も期待できるでしょう。

面接官からの質問に答える際は常に「結論から」という点を意識し、論理的に話を展開できるよう心がけるのがよいでしょう。

知識や経験、専門性の高さをアピールする

面接官からこれまでの経歴や携わったプロジェクトを聞かれた際は、自身の得意なスキルや功績を伝える以外に、その業務に携わった期間や自身の役割についても触れながら具体的に述べましょう。

その際、企業の求める人物像に合致するエピソードを入れておくと、面接官らに自身がふさわしい人材であることを印象づけられます。話の終盤では、企業に対する志望動機を絡めながら、自身のスキルをさらに伸ばしていきたいとする前向きな姿勢を示すことも大切です。

第一印象に気を配る

「人の印象は3秒で決まる」と言われるように、面接官から好印象をもってもらうには身だしなみを整えておくことも重要です。第一印象に気を配れる方は、普段の仕事ぶりや人間性に対しても「きちんとしてそうだな」と安心してもらえます。パリッと着こなされたスーツにシワのないシャツ、スタイリングされた髪型や汚れていない靴など、ビジネスマナーが理解できている人物であれば、年齢相応の格好で面接に臨めるはずです。

さらに、近年増加している「オンライン面接」に臨む場合は、前述の身だしなみに加えて、部屋の明るさやカメラの角度、自身の背景といった部分にも配慮できると好印象です。

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面接官に好印象を与える話し方【例文付き】


面接官に好印象を与えるには、以下の点に留意することが大切です。

  • 大きな声で抑揚をつける
  • 面接官の話に相槌を打つ
  • 目線を上げて面接官を見る
  • 早口にならないよう注意する
  • 明るい口調ではっきり発音する

そのほか、面接官の名前がわかっている場合、会話のなかで「○○様のおっしゃるとおり~」と意識的に名前を呼ぶのも好印象につながります。一方で、話の合間に「えーっと」「あのー」といった場つなぎの言葉や、「これ」「それ」といった何を言っているのかわかりづらい指示語は、頻出すると話の内容がわかりづらくなるため注意が必要です。面接官に好印象を与えるためにも、うまく話せるよう面接練習に取り組んでおきましょう。

志望動機の話し方

志望動機は、企業に対して魅力に感じている部分を示したうえで、自身がこれまで取り組んできたことや備えているスキルをどのように活かせるのかを伝える必要があります。

回答例

私が御社を志望した理由は、御社の「IT技術で世界の物流に貢献する」というビジョンに強く共感し、私もチャレンジしてみたいと考えたからです。

私は前職でエンジニアとして社内のシステム開発に携わり、社員の業務効率化を目標に取り組んできました。社内におけるさまざまな課題を解決してきたなかで「さらに大きな舞台に挑戦したい」と思っていたところ、御社の「世界を便利にする」というグローバルな考えが目に留まったのです。そして、御社であれば、自身のスキルを活かして世界という大きな場所で、人々の暮らしを豊かにできると考えました。

語学に関してはTOEIC800点を記録しておりますが、スコアを上げるために現在も勉学に励んでいるところです。また、アジア圏への展開では中国語も必要かと思い、英語とあわせて習得を目指しております。もし御社から内定をいただけたら、すぐに環境へ馴染めるよう、入社までに必要なスキルを身に付けておきたいと考えています。

企業について触れる際は、どこの会社にもいえるような「お客様のために取り組んでいる」といった表現は避け、応募企業の理念や独自のビジョンを絡めた内容にしておきましょう。企業に内定したあとの目標や自身の目指す姿を示せると、積極性が感じられて好印象です。

自己PRの話し方

自己PRは、応募企業が求めている人物像にふさわしい実績をアピールしましょう。

回答例

前職では法人営業部のチームリーダーとして、新規顧客の獲得に向けた戦略の立案から進捗確認、売上管理を徹底した結果、○○株式会社との新規契約を獲得しました。また、チーム全体の受注率向上を図るために定期的な研修をおこなった結果、所属チームが10ヵ月連続で目標達成を遂げることができました。また、個人成績としては年間トップを獲得し、社内MVP賞を受賞しています。

実績を重視し、全体を見通しながら目標達成に向けて考え行動する力は、御社の挙げる「課題解決に向けて努力できる人材」という点でお役に立つと思っております。

このように、前職でどのような業務に注力し、何を成し遂げてきたのかを具体的に示します。もし役職に就いていたのであれば、どのような職位だったのかを明らかにすることで、マネジメント能力もアピールできるでしょう。いかに企業が求める人物像に当てはめたスキルを伝えられるかがポイントです。

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面接対策に不安があればJAC Recruitmentへぜひ相談を


面接では企業が求める人物像をきちんと理解したうえで、そこに当てはまる自身の経歴やスキルをアピールする必要があります。また、面接当日は所属部署の上司となる人物が面接官になっているケースもあり、上司に好まれる部下像を意識した立ち振る舞いと発言を行うことが、自身を「よい人材」として印象づけるポイントとなります。

もし、面接でアピールする内容に不安がある、自身のどのような点が企業の好感を得られるのかわからないという方は、転職エージェントに相談することで適切なアドバイスを受けられる可能性があります。なかでもJAC Recruitmentであれば、各業界に詳しい専任コンサルタントが自身の経歴やスキルを分析し、客観的な視点で「転職希望者様の優れた点」を見出してくれるでしょう。そのほか、履歴書や職務経歴書の添削や面接対策もサポートしてくれるため、安心して転職活動を進められるはずです。

面接で自身を「よい部下像」として印象づけるためにも、まずは「JAC Recruitment」へ登録し、無料相談から始めてみるのはいかがでしょうか。


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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment 編集部

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