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インドから、ジェネリック世界4位へ

  • JAC Recruitment

    代表取締役社長
    松園 健
  • サンファーマ株式会社

    代表取締役
    中道 淳一 氏

サンファーマの強みとは

写真:中道 淳一 氏 松 園: ところで、実は転職希望者から時々聞かれるのが、インド系企業の製品の安定供給や品質クオリティに不安はないかということです。御社の場合、ジェネリックで培われた品質、安定供給できる技術、サプライチェーンがあるということでしょうか。

中道氏: 我々サンファーマの特徴の1つが垂直統合。医薬品を作るプロセスは、例えば生物製剤ならバイオテクノロジーのルートで有効成分を生産し、低分子製剤なら化学反応を応用して有効成分を生産する。しかしこれだけでは微量の吹けば飛ぶようなサイズの粒にしかならないので服用できません。そこに賦形剤、料理でいうと小麦粉みたいなものを混ぜて服用できる大きさ・形にしています。

ジェネリック企業の多くは有効成分をパートナーから購入して、錠剤であれば物理的な打錠プロセスで生産をし、品質管理をして出荷します。その点、私どもは出発原料を持っています。これは当社の強みのひとつです。原料まで垂直統合ができているのです。

また自分たちが出発原料を理解していないと、特許が切れるタイミングで一斉にスタートするので競合とタイムラインが同じになってしまいます。出発原料を持っていると自分たちのタイミングで必要量が確保できます。また原薬を扱う技術があることは大きな優位性です。多くの主要な原薬は自分たちで自社生産できるので技術的にもコスト的にも競争優位を確立でき、品質管理の面でも物質の素性から解っていることが強みと考えられると思います。

松 園: 御社は、先ほど本国のトップダウンではなく、各国に主体性をもたせていくスタイルだとお聞きしましたが、裁量権の面ではどうでしょう。

中道氏: 典型的な多国籍企業と比べても、私は他社の日本の事業責任者とは違うレベルの影響力や、方向性を決める役割を持っていると感じます。例えばグローバルのサンファーマは確固としたやり方が確立していますが、それは3万人を超えるマンパワーあってのやり方であったり、すべての状況に最適なやり方ではないかもしれません。先に述べたように、強い連携姿勢がサンファーマでの仕事のスタイルで、最適なやり方を策定する意思決定プロセスに関与することが期待されています。
一般的には本社から指示があり、子会社はそれに従う必要があります。サンファーマの日本法人では、プロセスを作るところから積極的な関与をスタートして、親会社と合わせるべきところは合わせ、最適なプロセスを確立するという原則で業務を進めています。

グローバルとの密な連携

写真:中道 淳一 氏

松 園: 日本で完結する部分と、グローバルとの連携が必要な部分があるようですが、具体的に、どんなところで連携をとっているのでしょう。

中道氏: 例えば新製品上市に関するグローバル会議では、プロジェクトの進捗を確認し合い、各国の課題がその場で明らかになり、同時並行的に解決策を話し合い、合意して実施要領まで決定します。
また、我々は毎週グローバルと進捗管理のビデオ会議や電話会議を行っていて、ファイナンス部門も人事部門も本社のグローバルの同部門と緊密に連携して業務を遂行しています。グローバルの幹部が来日して、日本のスタッフと業務の打ち合わせを行う機会も多くあります。だから英語のコミュニケーション能力は必須ですね。話していることが理解できなければ議論にならない。自分たちはグローバル企業の一員。私どもの売上の約半分はアメリカ。インドが4分の1、その他が4分の1、という割合です。社内では日本における存在感をさらに大きくしたいという気運がある。

松 園: グローバルと密につながって、期待されている日本。言いたいことを言い合えるカルチャーなのが伝わって来ます。

人材管理

松 園: 日本のサンファーマで、今必要な人物像を教えてください。

中道氏: ゼロから立ち上げることに喜びを見出せる人。例えば50製品ある中で追加的に1つの新製品が出るというインパクトと、ゼロから初めて新製品を上市するインパクトは異なります。スタートアップなので自分たちがプロセスを作って成果を出す。現メンバーは意欲が高くチャレンジすることを厭いません。

当社に、巨大な多国籍企業からわざわざ転職してくる人がいます。そういう人に何故入社したのかを尋ねると、「今までは大きな組織の中堅としてやってきた。だから方針を決めるのは自分の上司。今の状況なら私がリードできますよね」とワクワクしている。これからもそういう人と一緒にチームを作っていきたい。方針を決めて実施し、自分でチェックして、違うとなればすぐに方向転換する。そういう行動が自然と出来る人に対しては、チャンスと成長のフィールドを提供できます。

グローバルなキャリアを描ける

松 園: そんな人が御社に仲間入りした時に考えられるキャリアパスは、どんなものがありますか。

中道氏: 日本を超えたキャリアをオファーしていきたい、と考えています。サンファーマの本社はインドですが、オペレーションでは能力があるところに中核機能を持ってきます。日本法人でも入社後に実績を上げて、グローバルのオペレーションを背負っていけるような人材を育てていきたいと思います。日本の中で自分の上司の次を狙うというよりは、突き抜けてサンファーマという舞台で、グローバルの業務をやってみたいとか、そういう意気込みや強い自負心がある人がいいですね。日本国内だけでなく、アジアや世界で次のキャリアを築きたい人はウェルカムです。

松 園: では最後に転職を考えている方にメッセージをお願いします。

中道氏: 日本法人は、14の長期収載品を承継し、新薬、差別化されたジェネリック医薬品を上市する予定の今、私たちはステージの真ん中でスポットライトを浴びている気分です。そういう場所で成果を上げられると光りますよね。ガチガチの組織でゆっくり階段を上がるより、スポットライトの当たる舞台の上でしっかりパフォーマンスする面白さを、ぜひ体験して欲しいと思います。

インタビューを終えて
株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント 代表取締役社長 松  園 :日本は超高齢者社会を迎え、医療費の増大が懸念され、働き手は少なくなる。これは逆に言えば、患者さんの数は増え、ニーズは多岐にわたり、医療従事者を助ける医療技術がますます必要とされるということ。日本の医薬品は日系、外資系の名だたる企業がひしめき飽和状態とも言われますが、まだまだ必要とされている医薬品、発想を変えた医薬品のチャンスは数多くあるということを認識できたインタビューでした。後発であることを逆手に取り、人がやらないことを、着実な経営方針で進めるというサンファーマ社は、業界で活躍してきたプロフェッショナルたちの次なるステップとしてふさわしい場になるだろうという想いを強くしました。 JAC Recruitment 代表取締役社長 松園 健

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