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転職面接時のマナーやマイナス行動を解説


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転職面接において、最も重要なのは、気になるところだけを確認するのではなく、面接の始まりから終わりまでのマナーを確認することです。

社会人生活が長くなってくると、特定の業界・企業の慣習が身につきますが、面接でありのままの自分がどう評価されるかは不透明です。特に、部下に接する時間が増えていたり、面接は新卒以来だったりする場合は要注意といえるでしょう。何気ない態度や言動が無礼に取られてしまう恐れがあります。

転職面接の流れでマナーが求められるシーンは、以下の4つです。

  • 会社訪問から受付まで
  • 入室時
  • 面接時
  • 退室時

各シーンでマイナス評価につながらないマナーを解説していきます。

会社訪問から受付をするまでにも注意すべきことはあります。具体的には、「10分ほど前に会社に入る」ことと「端的かつ明るく受付をする」ことです。それぞれの詳細を解説していきます。

基本的なことですが、10分ほど前に面接を受ける会社に入ります。互いに時間を無駄にしない考えは必要ですが、2回受付が必要な場合もあるため、早すぎず遅すぎない時間として10分ほど前がベストといえます。

なお遅刻は厳禁ですが、電車遅れや事故などのやむを得ない場合は、なるべく早く電話で事情を伝えましょう。面接前後にもお詫びをするなどして、可能な限り心証をよくするのが重要です。

端的かつ明るく受付をするのは、気を抜いてしまいがちなマナーです。社会人生活が長くなると役職の高い人物やキーパーソン以外への態度は軟化しがちですが、面接官は社内での様子を確認している場合もあります。明るく丁寧に「本日10時に〇〇様と面接の約束をいただきました△△と申します」と受付をしてください。

なお、仕事の要件でも電話をするのはマナー違反です。面接中に電話が鳴ってしまうと問題になるため、サイレントモードや電源をオフにしておくのが無難です。

入室時に守るべきマナーは以下の4つです。

  • ノックは3回行う
  • ドアはできるだけ背中を見せずに閉める
  • あいさつのお辞儀は30度で行う
  • 面接官に着席を促されてから着席する

各マナーの詳細を解説していきます。

ノックは3回行うのが一般的な日本での面接マナーです。普段はノックの回数で人を不快にさせることはないかもしれませんが、ノックには以下のとおり国際標準のプロトコルマナーがあります。

  • 2回…トイレの空き室確認で使用する
  • 3回…家族や友人など間柄で使用する
  • 4回…ビジネスシーンや目上の人に対して使用する

プロトコルマナーに則れば4回が正しいといえますが、日本では「くどい」「騒がしい」と取られかねません。しかし、2回のノックをマナー違反と感じる人も一定数いるため、3回がベストだといえます。

後ろ手でドアを閉めるのは明確なマナー違反ですが、できるだけ背中やお尻を見せないようにするのもポイントです。具体的には、面接官に対して斜めに立ち、開けたときと別の手で静かに閉めます。

転職の面接では、入室後にあいさつとお辞儀をしますが、30度の敬礼をするのが一般的です。第一印象を決めるあいさつになるため、正しくできていると好印象につながります。なお、自己紹介や最後のお礼を伝える際は最敬礼である45度のお辞儀をし、退室時は30度の敬礼をするのがマナーです。

普段の会議などでは気にしないかもしれませんが、面接では椅子の隣であいさつをし、面接官に着席を促されてから座るのがマナーです。また、椅子には浅めに腰かけ、姿勢をよく見せると好印象です。かばんは持っている手の側に置きましょう。

面接時に守るべきマナーは、以下の4つです。

  • 質問を最後まで聞いてから答える
  • 結論から話す
  • 相手の目や目に近い位置を見る
  • 堂々とした態度と横柄さを取り違えない

それぞれ具体的に解説していきます。

面接では少なからず緊張するものですが、面接官の質問を最後まで聞かずに、自分から話し始めたり、早とちりした回答をしたりするのは失礼にあたります。テンポのよいコミュニケーションが得意な人や頭の回転が速い人がしがちなマナー違反のため注意してください。

無駄に話が長くならないように、結論から完結に話したり、話すポイントがいくつあるかを明示したりするのも重要です。

限られた時間で双方の相性や仕事の適正などを測るのが面接の目的です。アイスブレイクにこだわったり無理に話を広げようとしたりせず、面接の場に応じた話し方をするのがマナーといえます。また、結論から端的に話せることは、エレベーターピッチやPREPといったスキルがあると感じてもらえるメリットもあります。

面接に限らず会話をする際は、適度に互いの目を合わせるのがマナーです。まったく目を合わさなかったり目線が泳いでいたりすると、自信がないと取られる可能性もあります。長時間目があって逆に不自然かもしれないと感じたときは、ネクタイの結び目といった目の周辺を見るとよいでしょう。

自信を感じさせる堂々とした態度は面接でも重要ですが、横柄な態度と取られないかの確認はしておくべきです。たとえば、椅子の肘掛けに体重をかけたり深く座りたりしていると、横柄な態度と感じる面接官は一定数います。自分で気づけない場合も多々あるため、人材紹介会社の面接練習などで指摘してもらうのがおすすめです。

退室時のマナー違反は最後の印象を悪くしてしまうため、以下2つのマナーを意識してください。

  • まずは一礼
  • 最後のあいさつをしてから退室

それぞれのマナーの詳細を解説していきます。

面接官から終了を告げられたら、まずは椅子の横に立って「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました」とお礼を述べて、きちんと一礼するのがマナーです。最敬礼の45度のお辞儀をしておけば、社会人としての基本が抜け落ちていないと評価してもらえるでしょう。

退室前には、「失礼します」というあいさつと30度の敬礼をするのがマナーです。また、ドアは自然と閉まるのにまかせず、手を使って大きな音を立てずに閉めましょう。

転職の面接でよくされがちなNG行動を取らずにマイナス評価を避けるのは大切なことです。具体的には、以下5つの行動を取らないように意識すべきです。

  • 遅刻や早すぎる到着をする
  • あいさつができない
  • 臭いがある
  • 清潔感のない見た目である
  • 言葉遣いの粗さや癖がある

各NG行動の詳細を解説していきましょう。

遅刻はもちろんですが、早すぎる到着も先方に迷惑です。面接官はほかの仕事を抱えており、面接会場での準備もあります。一般的なビジネスマナーに合わせた10分前後の到着を厳守してください。

明るく丁寧だと感じさせるあいさつはビジネスの基本ですが、客観的に評価してもらったうえで面接に臨むのが転職活動の基本です。特に帰り際のあいさつを忘れたりいい加減だったりするケースは多いといわれています。

生理的な匂いはしかたありませんが、直前の食事や香水などのきつい臭いは厳禁です。不快に感じるかどうかは人それぞれであることを今一度意識して、初対面の相手に不快感を抱かれるリスクは極力なくしてください。

寝癖やひげの剃り残しなどはもちろんですが、スラックスの折り目が消えていたりシャツの袖口が汚れていたりするのもマナー違反と取られます。面接当日に対処できることなので、普段から身だしなみに気を使っていると感じてもらえる見た目かどうかを確認するのがおすすめです。

面接時間が長くなってきたり回数をこなしてきたりすると、普段の言葉遣いや癖が出がちです。また、逆に普段の言葉遣いなどを隠そうと意識しすぎてしまうと、ぎこちなさを感じられてしまいます。自宅や求人紹介会社で練習して、適切な話し方が自然にできる状態にしていく必要があります。

身だしなみやかばん、靴のマナーは、事前準備をしておけば確実に守れるものです。マナー違反にならないかどうかを確実に確認しておきましょう。

普段の着ているスーツで基本的に問題ありませんが、業界が変わる転職を目指している場合は、人材紹介会社などから意見をもらっておくと安心できます。私服を指定された場合は、男性ならシャツにジャケット。女性ならブラウスとカーディガンを合わせるなど、ビジネスカジュアルな服装にするのが基本です。

昨今はリュックやなどが許されるシーンも増えてきていますが、面接の場では自立するブリーフケースを持ってくるのがマナーです。必ずしも革製である必要はありませんが、色はスーツや靴に合わせて黒や茶が望ましいです。

黒やダークブラウンの革靴が基本です。普段から仕事で使っているもので基本的に問題ありませんが、手入れはきちんとしておきましょう。私服を指定された場合でも靴は仕事で使っているものにし、服装を靴に合わせるとよいでしょう。

就職活動の面接で評価されるポイントには、以下の3つが挙げられます。

  • 1.第一印象となる人柄
  • 2.重要となる熱意
  • 3.一番見られている適応能力

それぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

転職希望者の明るさや笑顔は、入室した時点で第一印象として認識されます。評価されるポイントとしては「上司や先輩と協調しながら働ける人かどうか」が見られています。
面接は、クライアントと良好な関係構築ができるかという視点から、適切な言葉遣いや敬語を使えるのかについても確認されています。
そのため、自分の言葉で話すように促された場合においても、友達のような感覚で話すと、公私の区別を付けられない人とのネガティブなイメージを持たれてしまうため、注意を払いましょう。
しかし、面接官の考え方を尊重しながら、自分の意見を伝えることができれば、話しやすい関係性を構築することにつながります。
その結果として、評価を高められる可能性が高まるといえるでしょう。

志望動機について質問を受けた際、志望動機や就職後のビジョン等を具体的に説明することによって、入社する熱意があると評価され安いといえます。
たとえば、質問から同業他社と比較するなど、業界研究を徹底的にするマジメまじめさや、掘り下げた質問に答えようとする誠実さも判断材料です。
転職希望先では、熱意を伝えるような魅力を説明するよりも、手当たりしだい面接しているとの印象を払拭するためには大切なことだといえます。

担当者は転職希望者と対話する過程で、職場の雰囲気や既存社員と適応できるかについても観察しています。
また、対応が難しい顧客と直面した場合、途中で投げ出すことなく問題解決を図れるかについて知りたい場合がほとんどです。
問題解決能力と入社後に伸びしろを判断する目的で、挫折経験や困難な質問をされることもあるでしょう。
実際に、想定外の質問を受けるケースもあります。しかし、そのような場合でも「わかりません」と素直に答えることによって、ポジティブな評価を得ることが多いようです。

転職面接のマナーは社会人なら当たり前といえるものばかりですが、いきなり全てを完璧にこなせる人は決して多くありません。また、特定の業界の常識はほかの業界では非常識になる場合が多々あり、何を不快に取るかは人次第です。

対策としては、転職を目指している業界や企業に詳しい人にマナーを確認してもらうのが一番です。求人を紹介してもらえつつ、求人募集を出した企業に詳しい求人紹介会社での面接練習を積極的に活用してみてください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment 編集部

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


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