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「日本で、世界で100年後もお菓子を楽しんでもらいたい」
 社長が語る、日本のお菓子ブランドの新しいかたち。

株式会社シュゼット

  • 株式会社シュゼット

    代表取締役社長
    蟻田 剛毅氏

創業者がレストランの修行時代に出会ったデザート“クレープシュゼット”が人々に与える驚きや美味しさに感動。1969年、当時珍しかったデザートが食べられる喫茶店を芦屋にオープンしたのがはじまりというシュゼット。現在ではデパ地下でおなじみの人気の洋菓子ブランド「アンリ・シャルパンティエ」、「シーキューブ」を展開しています。
三年前に社長に就任した蟻田剛毅氏は、創業の原点に返りながら海外進出を始めるなど新しい事業にも着手。その蟻田氏の経営理念や、今後の展望などをお伺いしました。

蟻田 剛毅氏
代表取締役社長
蟻田 剛毅 氏

蟻田さんは社長に就任して、経営改革を進めてこられたそうですが、どのように課題に取り組まれたのでしょうか。

創業者は経営理念を大事にしていたのですが、当時は一線を退き、経営を他の人に任せていたため徹底できていなかった部分もあり、会社として確固とした方針がない状態でした。やみくもに、一年に400種類もの新商品を出したり、無計画に店舗を出店するなど、元の経営理念とはかけ離れた経営状況となっていました。
そこで三年ほど前から、“お菓子文化をつくって、よりたくさんのお客様に喜びと驚きを提供する” という経営理念を改めて認識し、愚直にやろうと取り組んでいます。メインの商品に集中する。お客様に本当に食べて欲しいものを作る。あたりまえのことですが、何十年も会社をやっていると見えなくなることもあります。
具体的に言うと、お菓子作りに、作り手が思いを込めるということ。商品開発をする時にも、ただ「流行っているから」ではなく、「北海道の生乳を使った方が美味しいし、喜ばれると思う」とか、「これは誕生日にいいと思う」など、作り手が込めた想いや工夫、これが大事だと思います。

基本に立ち返る、なかなかできないけれど必要なことですね。一方事業としては、百貨店だけではなく、通販にも力を入れていかれるとか。販路拡大については、どのようにお考えですか。

私は、お菓子には食品としての素晴らしさはもちろん、商材として大きな可能性があると思っています。アルコールと違って宗教上の制約もなく、お土産や、冠婚葬祭にも利用していただける。せっかく、こんなに魅力的な商材を扱っているのだから、今後は企業の贈答品としてもお使いいただけるようなB to B事業にも展開できる。もちろん通販の可能性も大きいとみています。「アンリ・シャルパンティエ」は、百貨店のお客様に可愛がっていただいてここまできました。これからは、もっと多くのお客様に喜んでいただきたい。海外に店舗を出店するのも、その一環です。

なるほど。先日シンガポールに店舗をオープンされたことも、御社の基本理念に基づいていらっしゃるんですね。

そうですね。海外進出にあたって、日本のお菓子を、ただお店に置いてもらうという選択はしたくなかった。私たちは海外にも日本のお菓子文化をまるごと提案していきたい。だから海外1号店のシンガポールは、カフェを併設した直営店にこだわりました。私たちが現地に赴いて、日本のお菓子を楽しむスタイルを、そのまま現地の方々にも楽しんでいただき、「日本、イイね!」と思っていただけたら嬉しいですね。“クールジャパン”と直接お伝えした方がより響くのではと。
現地にはシェフも派遣しているので、さっそく現地の商業施設に日本の職人が作るクリスマスケーキのコーナーを設けたいというお話をいただきました。

ほかにも、日本ではやっていませんが、現地ではOEMのような製菓工場のコンサルティングを始めています。現地の工場で生産できれば、お菓子が産業として根付いていき、日本のお菓子を楽しむスタイルを世界に拡大展開していくこともできる。

さまざまな視点から、海外戦略を進めているのですね。海外展開において、「アンリ・シャルパンティエ」をどのようなブランドに成長させていこうとしているのでしょう。大衆的なブランドとして展開していく方向でしょうか。それともハイエンドな、例えば海外の高級アパレルブランドのような展開をお考えでしょうか。

蟻田 剛毅氏

お菓子はアパレルや宝石に比べたら価格が断然安く、高級菓子といっても少し頑張れば手が届くような金額で、ハイエンドな商品を提供できます。例えばチョコレートで有名なゴディバさんは、リッチなブランドでハイエンドなイメージ。でも売り上げは世界規模です。ゴディバさんのような展開をしている企業は、いま日本にはないと思います。そこを目指していきたいと思っています。
また、よく言われるのは、高級洋菓子業界には売上100億円の壁がある。それを超えるとハイエンドではなくなったと言われます。でも私たちの会社全体の売上は、おかげさまで200億円に迫るところまできています。数を保ちつつ、ハイエンドのまま広めていけたら、ビジネスとしても面白い。
実はシンガポールに出店した時に、ものすごい数のメディアの方が取材に来ました。現地の人に理由を聞いたところ、「日本の会社で、いきなりハイエンドな展開で入ってくるのは珍しい」と。私たちの店舗が入っているのは、シンガポールで一番賃料が高いといわれる商業施設のひとつ。日本発のブランドで初めて、ハイエンドとして広がるお菓子ブランドになるのではないかと思います。できれば今年中にもう1店舗。5年以内にはレストランカフェと物販ふくめて7、8軒の店舗をオープンできたらと思います。東南アジアを中心に、シンガポールと同じ英語圏のオセアニアへの進出も考えています。
「アンリ・シャルパンティエ」は、日本のお菓子ギフトのフォーマルの分野では負けないブランドになっていると自負していますが、ゆくゆくは世界の人たちからギフトとして選んでいただけるようになりたい。例えばインドネシアのジャカルタで、彼女のお父さんにあいさつに行く男性が、「アンリ・シャルパンティエを持っていこう」と思っていただけるようなユニバーサルブランドに成長させたいですね。

従来の日本のお菓子メーカーや洋菓子店のスタイルではなく、ハイエンドなユニバーサルブランドに成長させて、新しいポジションを確立するという方向ですね。一方、日本国内での展開ですが、発祥の地、芦屋には現在もカフェ併設の本店があります。地元への想いはありますか?

どんな事業でもそうだと思いますが、地元でトップをとれない会社は成功できない。でも成功すると失うものもあります。私たちの製菓工場には、社員のパティシエが40名ほど、アルバイトも含めると約100名います。ケーキのスポンジを焼くところから手作りですが、あまりにも規模が拡大しているので、工場のラインで作っていると思われることがあります。地元の人にも、カフェに足を運んで楽しんでいただき、昔と変わらないやり方、想いで作っていることをわかっていただけたら嬉しいですね。

これだけ大規模な会社になった現在でも、ケーキは手作りなんですね!これもあまり知られていないことですが、御社は地元などでCSR、社会貢献に力を入れていらっしゃいますね。

そんなに声高に言うことではないと思っているのですが、地元で成功させていただいたので、地元の皆さまのお役に立ちたいと、私なりの想いをもって取り組んでいます。地元の青少年育成では、保育園や福祉施設、学校などにパティシエを派遣して、一緒にパティシエ体験ができる機会を提供しています。お菓子作りで楽しい思い出を作ってもらって、将来就職しようと考えてくれる人が一人でもいれば、地元にとっても、私たちにとってもいいことです。
また、もうひとつは芦屋のお菓子屋の有志が集まり、芦屋の障害者・高齢者施設にクリスマスケーキをプレゼントしています。3年前からパーティーも開催したところ、みなさん喜んでくれて、こちらも大変嬉しい気持ちになりました。今後も“お菓子を通じて、日本や世界の人に喜びを感じてもらいたい”という当社の理念は、事業でも社会貢献の場でも同じです。

企業が地域に果たす役割もしっかり担いながら、経営改革を進めて、海外へも進出している御社。いま必要とするのはどんな人材でしょう。

蟻田 剛毅氏

海外展開についてたくさんお話しましたが、日本を中心として海外で活躍できる人材も含めて、幅広く必要としています。私たちの会社は、“積極チャレンジ人材”を人事的に評価しています。経営理念を理解して、それを行動指針に基づき実行できる人です。今は、ビジネスの業態もどんどん変化していっている。だから「昨日の正解が今日の正解ではない」ということが現実的に起こっている。それに対して、過去と他人は変えられない。未来と自分を変えるということを、きちんとやっていける人が当社で活躍していくでしょう。

私、社内でよく言っているんですよ。「お菓子作って、お客さんが喜んでくれて、会社に利益を出したら何をしてもいい。犯罪以外は(笑)」と。
過渡期とも言える今、自分を試したい人にはどんどん集って欲しい。
また、これから会社の規模がさらに大きくなると、これまでの方法論が通用しなくなると思っています。大企業で培われたノウハウは、当社のような中小企業にとっては、学びたい方法論。高度成長期の日本で確立されたノウハウをもち、後進の私たちのために教えてくれるような方も大歓迎です。老若男女問わず、一緒に日本を盛り立てていきたいという方を求めています。

日本でも世界でも、お菓子を通じて喜びを提供したいという熱い想いをもった方に来ていただきたいですね。では最後に、御社に転職を考えている方へ、メッセージをお願いします。

蟻田 剛毅氏

「毎日、同じ仕事をするのはイヤだ」と思っている方に、ぜひ来ていただきたい。私は広告代理店の電通に勤めていた頃に、先輩に言われたんです。「電通は、毎日同じ仕事しないからいいだろう?」と。その時はピンときませんでしたが、今ならわかる。私も日々、仕事を通じて勉強させていただいています。昨日より今日、今日より明日、という想いで進める方、ぜひお待ちしています。

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