実力を証明したい技術者求む テクダイヤ株式会社

【写真】テクダイヤ株式会社 代表取締役 小山真吾氏
テクダイヤ株式会社
代表取締役
小山真吾氏
1990年 広告会社入社
1996年 テクダイヤ入社
2008年 テクダイヤ代表取締役就任

顧客に言われるがまま、製品を作っていては、日本の製造業は生き残っていけない。

「だから生き残るには、要望以上の製品を生み出さなければならない。私たちは、そうやって成長してきた。」そう語るのは、テクダイヤ株式会社の代表取締役、小山真吾氏である。同社は、1976年の設立以来、光・高周波セラミック応用製品や超精密加工製品、ダイヤモンド応用製品・半導体製品などを手掛けてきた。特にダイヤモンド加工技術は世界最高水準であり、ダイヤモンドスクライビング・ツールは、世界シェアの70%を占める。強い“製品力”を持っている会社である。

しかし小山氏は、その“製品力”を同社の強みであるとは考えていない。

「製品とは技術をカタチにしたものに過ぎない。本当に誇るべきものは、その製品を生み出そうとした“想い”のほう。どんな製品なら顧客の課題を解決に導くのか、どんな製品なら顧客のビジョンの実現の一助となるのか。その顧客に対する“想い”の大きさがテクダイヤの強み。」

と、小山氏は語る。実際に、顧客から製品依頼があったとき、その顧客の“課題”、“目的”、“ビジョン”までを明らかにしてから、仕事に取り掛かるのはそのためだ。「顧客の夢を実現させる製品を作るのがテクダイヤの役割。」小山氏はそう言い切る。

テクダイヤが目指しているのは顧客満足ではない。
顧客から感謝されることを目指している。

【写真】テクダイヤ株式会社 代表取締役 小山真吾氏

「図面どおりの製品を作っても顧客は満足してくれる。ただ、そうして作った製品はそれ以上のものにはならない。テクダイヤが目指すのは、図面以上のもの…、顧客の夢を実現させる製品。それを提供できてはじめて“感謝”される企業になれる。」顧客に対する“想い”は、“感謝”につながると述べる小山氏は、目標を“顧客満足”ではなく“顧客からの感謝”に設定している。これがテクダイヤという企業の経営理念だ。しかし「顧客の言うことを素直に聞かないという点では、鼻っぱしらの強い企業でもある。」とも述べている。実際、図面どおりの製品を提供しなかったことで、顧客と議論になったこともあったようだ。

「エンジニアではないから技術のことは詳しく語れませんが…」そう前置きをして、以前にダイヤモンドスクライビング・ツールの製造依頼がきた時のことを小山氏は語ってくれた。「顧客の要望は、…技術を抽象化して例えるなら、『二等辺三角形の製品がほしい』というものでした。しっかりとした図面もあり、後は製造するだけの状態。だけど私たちが作ったのは二等辺三角形の製品ではなく正方形の製品だった。その顧客の課題、目標、ビジョンなどを考慮すると、二等辺三角形のものよりも正方形のもののほうが良いと判断したのが理由だ。」当然、その顧客とはもめた。図面どおりの製品を望む顧客に、時間をかけて製品の説明をした。結果、顧客は納得して、正方形の製品のほうを採用してくれた。課題を解決する製品、ビジョンを実現させる製品であると判断されたのだ。

テクダイヤが求めているのは、難しい案件に果敢に挑戦し、
そうすることで自分の力を証明しようとする人物。

【写真】テクダイヤ株式会社 代表取締役 小山真吾氏

顧客の要望どおりに製品を製造しているほうが楽なはずである。だが、テクダイヤは敢えて図面以上の製品を提供しようとする。それは、その行為自体が会社の成長に密接に結びついているからだという。小山氏は次のように語る。「図面以上の製品を提供し続ければ、顧客は当社を信用してくれるようになる。少々難しいと思われる案件でも、『テクダイヤさんなら大丈夫ではないか』と、声をかけていただける。そこに私たちは確実に応えていく。それを繰り返すことで自ずと技術力は向上する。ひいては会社も成長することになるのだ。」小山氏は2011年までに、この体制を完全なものにするつもりだ。そこで必要になってくるのが人材。こうした小山氏の考えを“享受”するのではなく、“共感”してくれるエンジニアを求めている。

「顧客から今までにない製品を作ってほしいという依頼があった場合、どうするか。そこで諦めてしまう人材は、テクダイヤには合わない。私たちが求めているのは、『二等辺三角形の製品』を依頼されているのに『正方形の製品』を提案する人。図面以上のものを作り顧客を喜ばせようとする人。」小山氏は続ける。「鼻っぱしらが強いエンジニアとでも言いますか、『俺の力はこうだ。だからこれがやりたいんだ。』と、主張できるエンジニア。面白いじゃないですか。こういう“想い”を持っている方となら必ず上手くやっていける。」テクダイヤが不況下においても成長している理由はここにある。こうした“鼻っぱしらが強い”人材が多くいるから成長し続けているのだ。「まあ、もめごとは多いんですけどね(笑)。でも、それをコントロールするのは社長である私の仕事。だから仕事をする上で遠慮する必要はない。思いっきりやって、自分の力を証明してほしい。それが結果として会社の成長につながるのですから。」最後に小山氏はそう締めくくった。

会社概要

社名 テクダイヤ株式会社
本社所在地 東京都豊島区東池袋3-1-1サンシャイン60 20階
代表者 代表取締役:小山真吾
設立 1976年6月1日
事業内容 半導体製造装置や半導体電子部品、製造用治工具の製造販売
資本金 6000万円
従業員数 110名
ホームページ http://www.tecdia.com/jp/

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